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本屋で働く楽しみの一つは、誰よりも早く新刊が見られるということ。昨日はそんな中でも「これぞ」という新刊がいくつも入荷して、嬉しい1日でした。左から『絵本作家のアトリエ2』(福音館書店/1575円)―①の刊行からほぼ1年ぶりの第2弾です。今回取り上げられている絵本作家は、長新太・堀内誠一・中谷千代子・薮内正幸など12人。亡くなった方も多くいらっしゃるので、ある意味大変貴重な資料といえるでしょう。絵本では知っていたけれど、どのような人となりかまでは知らなかった絵本作家の創作の過程が見える(アトリエの様子がまたステキなのです)、絵本好きにはたまらない1冊です。そして真ん中は…お待たせしました!松岡享子さんの翻訳による『三本の金の髪の毛 中・東欧のむかしばなし』(のら書店/2100円)です。お話を語る人たちの間ではほぼ伝説となっていた、ほるぷ出版の昔話集の加筆修正版で、挿絵はスロバキア在住の絵本作家・降矢ななさんによって全面的に書き直されました。どうか子どもたちが昔話の持つ大きな力を楽しく読んで取り込み、生きるよすがとしてくれますように!そして右は4/24(水)からフェアの始まる北野佐久子さんの新刊書籍『ビアトリクス・ポターを訪ねるイギリス湖水地方の旅』(大修館書店/2415円)です。写真とポターの絵がふんだんに取り入れられ、ピーターラビットの故郷を巡る旅を日本に居ながら味わわせてくれます。
どれも面白そうで、「早く読みたい!!」という気持ちが高まる嬉しい新刊3点のご紹介でした。