2-3月に出版された幼年童話を2冊ご紹介します。どちらも表紙がピンク色で、とても春らしい雰囲気です。
1冊は朽木祥さんの『さくら村は大さわぎ』――絵は『なぞなぞのすきな女の子』や「おはなしのろうそく」の挿絵を描いている大社玲子さんです。さくらの木がいっぱい植わっている(それは子どもが生まれるごとに桜の木を植えるから)さくら村で暮らす子どもたちが春夏秋冬で体験する楽しい出来事が、主人公を替えつつ8話綴られます。子どもの時には日常の中にこんなにワクワクする出来事があったのだと、何気ないスペシャルな毎日が思い出されるような作品です。
もう1冊はたかどのほうこさんの『わたし、パリにいったの』。おねえちゃん(はなちゃん)といもうと(めめちゃん)は、パリに行った時のアルバムを見るのが大好き。でもまだその時生まれていなかったはずのめめちゃんが、はなちゃんよりずっとよく覚えているのは「おかあさんのおへそのあなからみてた」からだというのです! 姉妹二人の会話と優しいタッチのイラストがとてもおしゃれなかわいい本。ぜひ2冊ともお手に取ってご覧くださいませ。

『さくら村は大さわぎ』朽木祥 作/大社玲子 絵/小学館 1400円+税
『わたし、パリにいったの』たかどのほうこ作/のら書店 1400円+税

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