📖『くらげのパポちゃん』講談社(税込1870円)

平和への想いがつまった未発表原稿が、かこさとしさんの実孫である中島 加名(なかじま かめい)さんの絵で絵本化されました!
1950年から1955年にかけて書かれていた原稿が4年ほど前に確認され、時を経て”今”絵本として誕生したことに、特別な気持ちを抱きます。 かこさんは 晩年「戦争の本を作りたいが、なかなかできない」と繰り返していたと、かこさんの長女である鈴木万里さんが、本作のあとがきで語っています。かこさんの強い思いを受け継ぎ、実孫である中島 加名さんが絵にした『くらげのパポちゃん』が、子どもから大人まで、多くの方の手に渡ってほしいと思います。

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くらげのパポちゃんは、海のなかでしずかな波にゆられながら、とある場面に遭遇します。それは、戦争によって父を亡くした少年、富吉くんが、母親に見送られながら、遠いところまでひとりで働きにでかけていく場面でした。パポちゃんがかわいそうに思っていると、岩のあいだから出てきたヤドカリが、富吉くんの父親である甚吉さんが島から戦争にでてゆくときのことを話してくれ、甚吉さんたち大ぜいの兵隊たちをのせた船が海に沈められてしまったことを知ります。富吉くんが、 立派に大きくなって、お母さんを助けて元気に働いていることを知らせようと思ったパポちゃんは、甚吉さんを探そうと、大海原へ旅立ちますーーー。
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中島 加名さんは、幼年童話📖『くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし』(福音館書店/税込1210円)でも、絵を描かれていらっしゃいます。本作は、月間雑誌「母の友」2011年11月~2019年7月までの間に掲載された、加古里子さんによる創作をまとめたもので、単行本化にあたり、中島 加名さんの絵が新たに加わりました。
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山のふもとにある小さなびょういんの院長は、ぼうぼうかみの毛のイノシシ先生。山のけものや鳥たちは、なにか心配なことがあると、イノシシ先生のもとを訪れます。

イノシシ先生の素敵なところは、しっかり話を聞いてくれるところ。痛みがあっても、病院を出る頃にはみんな明るい気持ちになります☀ イノシシ先生は、まるで”加古里子さんの面影を宿しているかのよう”といわれていることに、読者は大きく頷くことでしょう
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刊行時(2021年)に出版社のHPにて発表された「刊行記念エッセイ」は こちらからご覧いただけます

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