福音館書店からのご紹介で今回特別に販売ができることになった貴重な本をご紹介します。
『くだもの』『やさい』『いちご』『おにぎり』など、リアルかつ温かい絵で赤ちゃんに大人気の平山和子さん、『ぽとんぽとんはなんのおと』や『少年動物誌』のイラストなど自然の中の生き物を美しく優しく描き出す平山英三さん、ご夫妻が一緒に作られた『落ち葉』などは、描く対象をつぶさに観察し、自然の造形美を丁寧に掬い取って描いた絵本で、子どもに向けているからこそ妥協のない作品作りを貫いてこられたお二人の創作の姿勢が見えるものです。そのご夫妻の本になっていない画家としてのお仕事をまとめた画集が、お嬢さんの平山日菜さんとお弟子さんたちの手によって作られました。それがこちらの画集『平山英三・平山和子 自然・造形・絵本の世界を歩いた二人の画家』です。総カラーで350ページを超える本書には、見慣れた絵本の習作・スケッチなども納められ、行きつ戻りつくり返しページをめくってみても全く見飽きることのない美しさ! 秋の夜長を過ごすのにこれほどふさわしい本もないでしょう。
この出版にちょうど合うように、今月号の「母の友11月号」では、平山日菜さんがお母さまである平山和子さんの最後の日々についてのエッセイを14ページにわたって書かれています。直接お会いしたことはない平山和子さんですが、絵から受ける誠実な印象そのままのお人柄だったことが偲ばれる文章です。どのように生きたらこんなに素晴らしい最期を迎えることができるのかーーそれも一人一人の心に問いかけられているような気がします。
現在、長野の“黒姫童話館 童話の森ギャラリー”で、追悼展覧会「平山英三・平山和子追悼展 自然を見つめた二人の画家」が11月30日(土)まで開催されています。秋の黒姫は自然の美しさも格別でしょうね~。機会があればぜひ訪れてみたいものです。黒姫まですぐにはいかれない方も、書籍はナルニア国で購入できます! ご希望の方はご遠慮なくお知らせください。ナルニア国では店内奥に画集と絵本のコーナーを作っています(10月末まで予定)。
画集『平山英三・平山和子 自然・造形・絵本の世界を歩いた二人の画家』平山日菜・杉山良子・久住和代 編/4180円(税込)
「母の友 2024年11月号」80-93p ニューイングランドの落ち葉の季節に~母・平山和子を見送って~ 平山日菜 文 700円(税込)
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