岩波少年文庫の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の短編集『雪女 夏の日の夢』が久しぶりに復刊されました。今年はハーンの没後120年にあたりますので、そんなメモリアルな年に再読できることはとても嬉しいことですね。
こちらの本には有名な怪談(「耳なし芳一」「雪女」等)だけではなく、ハーンが日本の印象を綴った随筆も収録されているのが特徴です。もともと彼が日本にやって来たのはこの国についてのルポルタージュを書くためだったらしいのですが、日本が気に入って日本人女性と結婚し、亡くなるまで日本で暮らしました。外国人であるハーンの目に明治の日本はどのように映ったのでしょうか。エッセイ「東洋の土をふんだ日」他、松江滞在中に書かれた「神々の集う都」や、ハーンのエッセイの中でも特に優れたものの一つと翻訳者の脇明子さんが絶賛する「夏の日の夢」などが収録された本書は、怪談以外のハーンの作品に触れる入口として最適な1冊です。ぜひこの機会に多くの大人の方に手に取っていただければと思います。ただ今、最新刊棚で2冊並べて販売中です(^_^)v

そして、ハーンと言えば先日伝記作品が翻訳出版されたばかり! 翻訳者の小宮由さんにお話を伺う会は現在参加者を募集中です。この翻訳でハーンの人生にどっぷりと1年半漬かったという小宮さんのお話をご一緒に楽しみましょう~。
小宮由さん講演会“『黒い蜻蛉』小泉八雲の魅力” 2024年10月24日(木)18時~開催!

『雪女 夏の日の夢』ラフカディオ・ハーン作/脇明子 訳/岩波少年文庫 869円(税込)
『黒い蜻蛉 小説 小泉八雲』ジーン・パスリー著/小宮由 訳/佼成出版社 2750円(税込)

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