今日5月3日は憲法記念日です。1946年11月3日に公布された「日本国憲法」が1947年5月3日に施行されたことを記念して制定されました。
ナルニア国には中高生の本棚（通称YA棚）の一部に、憲法関連の本をまとめています。子ども向けの本から一般書まで、憲法に強く感心のある方から「憲法ってなんだっけ？」という人まで、幅広く読んで楽しく学べる本が用意されていますが、この棚で一番よく売れているのがベアテ・シロタ著『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』（朝日文庫／946円：税込）というのは、とても嬉しいことです。
今の我々にとっては当たり前の男女同権ですが、ほんの80年前までは女性の権利は非常に制限されたものでした。今放送中の朝ドラ「虎に翼」でも、家父長制社会の中で主人公の寅子が様々な理不尽に遭遇するシーンが描かれていますが、戦前の女性は女性だというだけで大変な苦労を強いられていたのです。戦争に負けて新しい憲法が作られたことにより、女性はようやく一人の自立した人間として認められるようになりましたが、そのために闘ってきたたくさんの女性たちと憲法に女性の権利を刻んだベアテについて、私たちはもっと知らなくてはならないと強く思います。ベアテについては樹村みのり著『冬の蕾 ベアテ・シロタと女性の権利』（岩波現代文庫／1210円：税込）もご用意がありますので、コミックで読んでみようという方はこちらもどうぞ！
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