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『馬場のぼるこどもまんが集（新装版）』
馬場のぼる 著
こぐま社 刊
2024年4月25日 新装版発行
2200円（税込）
448ページ
対象：小学校低学年から
馬場のぼるのおもしろさは『11ぴきのねこ』だけじゃない！
絵本『11ぴきのねこ』（こぐま社）をはじめとする、とらねこ大将とその仲間たちが活躍する作品群が今も多くの子どもたちに親しまれていますが、作者はそもそも漫画家でした！ ご存知でしたか。
2011年に没後10年を記念して刊行された『馬場のぼるこどもまんが集』が新装版としてこのたび復活したことは、しばらく流通していなかったので大変うれしいできごとです。＼(^o^)／
本書には「ころっけらいおん」「ブウタン」「ポストくん」「山からきた河童」「ウサギ汁大作戦」が収められています。
個人的な記憶ですが、小学生のとき、母方の祖母の家には伯父の蔵書の『現代漫画 第2期４ 馬場のぼる集』（筑摩書房）があり、帰省すると夢中で読んでいたものでした。なかでもダントツで「ころっけらいおん」が大好きでした！ 何回読んだか、わかりません。ーー「11ぴきのねこ」にも“ころっけ”は登場しますが、その萌芽は漫画にあったのですね(笑)。
イマドキの漫画とは描き方も、テーマ性も違いますが、ゆったりとした時間の流れを感じる作品は、現代の子どもたちにこそ読んでほしいと思えます。『11ぴきのねこ』のあとは、ぜひこの漫画を読んでほしい。
もちろん、昔子どもだった人たちには懐かしさとともに楽しめる1冊です。
巻末には作者のエッセイや、井上ひさしの解説も付しています。大人にはこちらも必読！ （す）
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