ベスト 👍 詩
『放課後によむ詩集』
小池昌代 編
土屋未久 絵
理論社 刊
2024年11月 発行
1980円(税込)
143ページ
対象:中学生から

孤独な心に灯りをともす31の詩

自身も詩人である選者が古今東西から選び、編んだ詩集です。
タイトルにある「放課後」がキーワードになっていて、ひとりでそっとページをめくる、自分と向き合うことのできる1冊。

取り上げられている詩人は、まど・みちお、石垣りん、山之口獏、萩原朔太郎、宮沢賢治、中原中也、茨木のり子、等々。どの詩もゆったりと組まれていて、言葉がゆっくりとしみこんでくるようです。そして、詩には選者のコメントが入っていて、詩の世界をそっと広げてくれる。押しつけがましくない、でも詩の理解を深めてくれる。

巻末には詩人の紹介とブックガイドが付され、気に入った詩から世界が広がるしくみになっています。
順番に読むのもいいけど、目次を見て気になった詩から読むもよし、適当にページを開いてみて、というのもあり!
本の体裁もほどよく、肩ひじ張らず気軽に手にしてみてほしいと思います。 (す)

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