ベスト 👍 詩
『のはらうた絵本』
工藤直子 詩
あべ弘士 絵
童話屋 刊
2024年12月7日 発行
1980円(税込)
33ページ
対象:幼児から
詩集「のはらうた」がうまれて40年! むし はな とり…みんなのうたが画(え)になった!
今や教科書でもおなじみの「のはらうた」。もはや知らない人はいない、と言っても言い過ぎではないかもしれません。そんな有名人となった「のはらのみんな」が新しい一面を見せてくれているのが、本書です。「のはらうた」は生みの親の工藤直子さん、版画の保手浜さんなどの手に寄って絵が添えられて来ましたが、これまでに共著のあるあべ弘士さんが「のはらのみんな」を描き出しました! 全25篇の詩を収録。
かまきりりゅうじや、けやきだいさく、かぜみつる、といった面々がページをめくるたびに登場します。今まで知った彼らとは、なんだかちょっと違う面持ちです。それは動物園の飼育員だった異色の経歴をもつあべさんの筆の力かもしれません。動物と向かい合ってきた経験がいきているのでしょう。個人的には「ふくろうげんぞう」と「おけらりょうた」の絵が好きです。絵によって、詩の味わいも変わってくるのがおもしろいですね。本の判型もこれまでのものより大きいので、詩の世界観もより大きく感じられる気がします。画面が大きい分、絵もそれだけ迫力を増すってもんです。
絵本のかたちになったことで、より幼い人にも手にしやすくなったのではないかと思います。お話の本は難しい人にこそ、お話の導入として、親しんでもらいたい。すでに「のはらのみんな」と親しい人にもぜひ、あなたが気になるのはらの住人がいるか、確認する意味も含めて手にしてみてほしいものです。 (す)
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