クリーンヒット ⚾ ノンフィクション
『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』
牟田都子 著
アノニマ・スタジオ 刊
2024年12月31日 発行
2200円(税込)
141ページ
対象:大人
言葉のあるところには、すべて校正がある。
2022年に亜紀書房から刊行された『文にあたる』で知られる校正者である著者が同業者をたずね歩いて取材した対談集。ひとくちに「校正」といってもその現場は様々であることが本書を通して知ることができます。
なんとなく校正と聞くと文芸書を思い浮かべがちだけれど(わたしだけ?)、広い世界だなというのが第一の感想です。
著者がたずねた現場は「マンガ」「レシピ」「テレビ」「辞書」「ウェブ」「地図」等々。それぞれに留意点が異なることが面白く読めました。校正って赤字を入れるだけではないことも知れました。それって当たり前なのかもしれないけど、なんだか新鮮でした!
特にテレビ、地図の校正ってすごいと感じました。
それぞれの仕事の醍醐味やむずかしさ、どうやって現職についたかの話も興味深かったです。
誰かが必ずチェックしてくれるから、文字情報を安心して受け取れるのですね。現代は文字で溢れていて、それに頼って生活しているのかも…なんて思いました。これから本を読むときは(いや、本に限らずですね)校正のことを思い浮かべてみると、受け取り方が変わるかも!? (す)
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