クリーンヒット ⚾ フィクション
『マイヤーさんと大きくなりすぎた犬』
リリアン・ムーア/レオーネ・アデルソン 作
小宮由 訳
kei saito 絵
さ・え・ら書房 刊
2025年3月 発行
1650円(税込)
96ページ
対象:小学校低学年から
うちの犬が、マイヤーさんにつれていかれちゃった!
ノディンさん夫婦がペットショップで見つけた白い小さな子犬。やわらかくふわふわのかわいい子犬をノディンさんは、二人の子どもたちのために買うことにしました。ところがバターボールと名付けられた子犬はずんずん大きくなり、とうとうお父さんのノディンさんと同じくらいの大きさにまで成長してしまいます。体は大きいけれどまだ子犬のバターボールは、人の役に立つのが大好きなのですが、それが理由で意図せず様々なトラブルを起こしてしまいます。そしてとうとう、問題のある犬を捕まえる捕獲人のマイヤーさんに連れていかれることになり……。
町ののら犬や、飼い主に捨てられた犬を引き取るマイヤーさんは、町の人たちから恐れられています。なぜかというと、マイヤーさんに連れていかれた犬は二度と戻ってくることはないからです。マイヤーさんはバターボールや、それまでに連れて行った犬をいったいどうしているのでしょうか? その謎を解いたのも、バターボールのある行動でした。
やんちゃな子犬(でも体は大きい!)がくりひろげる愉快なお話。謎のマイヤーさんの意外な素顔がわかる結末では、登場人物(犬たちも)みんなが幸せになり、読後感がとても気持ちの良い作品です。イラストは日本人の若手イラストレーターが描いていますが、1952年初版の物語とまったく違和感のない雰囲気が素晴らしいと感じました(原書の挿絵なのかと思ったくらいです)。
お話はちっとも古くはなくて楽しいものですが、物語の持つ温かなイメージをしっかりと伝えてくれる挿絵のおかげで、さらに作品の魅力が増していることも見逃がしてはなりません。(か)
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