クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『鳥は恐竜だった 鳥の巣からみた進化の物語』
鈴木まもる 作・絵
アリス館 刊
2022年7月15日 発行
定価1980円(税込)
48ページ
対象:小学校中学年から
恐竜絶滅の謎にせまる!
絵本作家で、鳥の巣研究家としても知られる鈴木まもるさんによる「恐竜」の考察。絵本のような形態なので気楽にページをめくってみたら…読み応えたっぷりで、というかきちんと読まないと内容が入ってこない! でも恐竜好きにはたまらない1冊になっています。
様々な形の鳥の巣に出会った著者は、その形のおもしろさに夢中になったとか。そして「どうしてこんな形をしているのか?」と疑問を持ちました。その疑問をきっかけに恐竜から鳥への進化のふしぎに迫っていったのです。
「鳥の巣」から恐竜の進化を考えるとは、鈴木さんならではの発想だと思いました。そしてその思考をこうして提示してくれるとは、一読者として嬉しくなります。恐竜研究の専門ではないからこそ、生まれた1冊かもしれません。
一部、もくじをひいてみると…「恐竜の巣を想像してみよう」「今いる鳥の巣からかんがえる」「鳥の巣の多様化」「恐竜の絶滅と鳥への進化」etc.といった具合。ぜひ、じっくりと読み込んでみてください。
恐竜の本なのに、鳥の絵がたくさんあるのも鈴木さんだからこそ! と思いました。また、34、35ページの「鳥の巣の多様化」の見開きのイラストは圧巻です!! (す)
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