クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『人がつくった川 荒川 ~水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする~』
長谷川敦 著
旬報社 刊
2022年8月10日 発行
定価1760円(税込)
199ページ
対象:小学校高学年から
水害とたたかい、川の流れを変え、江戸と東京の発展を支えてきた荒川の過去・現在・未来を旅しよう!
埼玉県から東京都に入り、東京湾へそそぐ荒川。長さは173キロに及び、日本で15番目に長い川だそうです。皆さんの暮らしている地域にも川はあるでしょう。川は人の生活に密着した存在です。わたしもずっと浅川のそばに暮らし、小中高と学校は多摩川のそばでした。川は身近なものとしてあります。
さて荒川です。大雨が降るとひんぱんに田畑や家を水浸しにして人々を困らせる「荒れる川」だったので「荒川」と名づけられたといわれているのだとか。そんな荒川は江戸時代から現在まで、川の流れが2回も大きく変わったユニークな川です。
なぜ、荒川の流れは変化したのか、過去をさかのぼって探ります。
「時代とともに、変化した川・荒川」「荒川があったから、江戸時代も農村も発展した!?」「東京を水害から守る!~荒川放水路の建設~」「今の時代の荒川と、わたしたち」「荒川と世界の未来のためにできること」の章立て。写真や地図もたくさん掲載されていて、理解の一助となるでしょう。
自然や地理の影響をわたしたちは大きく受けて暮らしているのだと、しみじみ感じました。皆さんの暮らしている地域の川にも、この本に書かれていることと同じようなことがあるに違いありません。 (す)
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