クリーンヒット 
ノンフィクション
『たまご 命が生まれるしゅんかん』
ドーリング・キンダースリー社編集部 企画・編集
水島ぱぎい 訳
BL出版 刊
2024年8月 発行
79ページ
2970円（税込）
対象：小学校中学年から
生きもののあかちゃんはどうやって孵化するんだろう？
”命が生まれる瞬間”を、見たことがありますか？
本書は、鳥類、爬虫類、両生類、魚類や昆虫類、哺乳類や軟体動物の命がうまれる瞬間を、写真で見ることができる1冊です。
卵は、生きものの発生の第一段階といわれていて、色や形、大きさや卵の殻は、生きものによって異なります。 例えば、鳥と昆虫の卵は殻がかたいけれど、ヘビなどの卵はやわらかく、カエルの卵には殻がなく、ゼリー状のものに包まれているという違いがあります。 ほかにも「卵を産むいきもの」や「巣作り」のこと、「卵のなか」についてなど、卵についての知識をたくわえられる内容です。「生きものがうまれる瞬間」が写真で見られるのは、ダチョウ、フンボルトペンギン、ヒョウモンガメ、コーンスネーク、ニジマス、金魚、キアゲハ、ナナホシテントウ、ケリーナメクジなど、盛りだくさん。好きな生きものが載っているか、探してみてくださいね。
卵から誕生するまでの細やかな時間が書かれているのが特に興味深く、まるで近くで緊張の場面を見守っているような気持ちになります。 また、昆虫類が好きな読者にとっては「昆虫類の卵」が並んだページに胸が躍るかもしれません。初めて見るような色と形をした卵を見ていると、自然の力の偉大さをも考えさせられます。命の尊さを実感する1冊です。（み）
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