楽しい夏休みも振り返るとあっという間。
いつまでも蒸し暑くて涼しくなる気配が感じられませんが、夜道で鳴く虫たちの声に秋を思わずにはいられません。みなさんはどんな夏を過ごしたでしょうか?

今回も何作かご紹介します。
『海がきこえる』と続編『海がきこえるⅡ』はスタジオジブリのアニメーションでも有名な「海がきこえる」の原作です。少し前にNHKで放送された番組をご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、作者の氷室冴子が亡くなって今年で15年になります。10代の若者を主人公に心の機微を丁寧に描いた作品の数々は「少女小説」の最たるものとして、当時の若い女性を中心に絶大な人気を誇りました。すでに品切れになっている作品が多数あるのは悔やまれますが、この2作は嬉しい復刊。この機にぜひお読みください。

同じく「海」に関するものとして、寿命をまっとうしたクジラのその後を扱った作品が『海にしずんだクジラ』。深海を舞台に連綿とつながる命の尊さを描いており、表紙の美しい絵に吸い込まれます。こちらも手に取って開いていただきたい1冊です。

海ではなく地上に生きる植物、畑の作物が育つ様子を楽しく綴った『ぼくらのはたけ』も見逃せません。マーガレット・ワイズ・ブラウンらしい詩的な文章に豊かな色彩の挿絵が読み手の心を野外へと誘います。

※タイトルをクリックするとそれぞれの掲載ページにとべます。

《8月1日掲載》
動物がくれる力
海がきこえる/海がきこえるⅡ アイがあるから
もぐらけんせつ

《8月8日掲載》
クロスオーバー

《8月22日掲載》
海にしずんだクジラ
図書館がくれた宝物
3年間ホケツだった僕がドイツでサッカー指導者になった話
ぼくらのはたけ
BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド2

《8月29日掲載》
いつものところで
とびきりおいしいおうちごはん 小学生からのたのしい料理

*番外編
check! きになる新刊⑤ 戦争と平和について考える本

 

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