ウィリアム・ペン・デュボアの初邦訳作品『ライオン』が先日、瑞雲舎から出版されました。原書は1955年刊行なので70年前になります。しかしこの表紙のデザインも少しも古さを感じさせず、斬新さに驚くばかり!

ウィリアム・ペン・デュボアは『ものぐさトミー』や『ねずみ女房』のイラストが有名で、今でも子どもたちに人気のある画家です。この『ライオン』という絵本は、翻訳者の間崎ルリ子さんがアメリカ留学時代にボストン公共図書館の児童室で出合った作品で、帰国されてからもご自身の文庫で子どもたちに読み聞かせをしてこられたとか。でもなぜか日本語にして出す機会が今までなかったのだそうです……なんとも不思議なこと!
お話は地球上にまだ動物がいなかった頃のこと。空の上の天使たちが、新しい動物の名前を思いつくごとにその絵を描いて地上に送り届けていた時、絵画室長のフォアマンという天使が「ライオン」という名前を思いつき、その絵を描いていくという物語。至極真面目なのに全体になんともいえない可笑しさが漂うところは、『ものぐさトミー』とはちょっと違うところです。トミーの笑いが「お腹を抱えてワッハッハ」なら、こちらの本は「思わずクスッ(もしくはニヤッ)」といった感じです(まぁ、フォアマンが最初に描いたライオンの絵を見たときには「ㇷ゚ッ」と吹き出してしまうかもしれませんが)。こんなに暖かい物語を読んだのも久しぶりで、本当に心の底から嬉しくなりました。

 見返しのカッコよさにほれぼれ。まるで中世のお城の壁紙(イメージです)のようですワ✨

こちらの本に、今だけ翻訳者の間崎ルリ子さんの直筆サイン入りカードが付きます(写真)。刊行記念に「二〇二五年一月」と入れていただきました。限定25冊! ご希望の方はお早めにご来店ください。追加はもしかしたらあるかもしれませんが、お約束はできません(笑)ので、ご希望の方はお早めにご来店もしくはご連絡くださいませ。遠方の方には着払いでもお届けいたします。

間崎ルリ子さん直筆サインカード入り
新刊『ライオン』ウィリアム・ペーン・デュボア文・絵/瑞雲舎 1980円(税込)

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