8月に続いて今月も岩波少年文庫の新刊が出ました。なんとクロアチアの児童文学というのですから驚きです! この国の本は日本に紹介されたことがあるのかしらと、珍しくて早速手に取りました。(あ、翻訳者さんの紹介を見たら知っている本がありました!)
著者はクロアチアの国民的児童文学作家で、この作品はクロアチアの子どもなら必ず読んでいる本なのだとか。1933年と戦前の作品ですが、そのころの本が今でも現役というのはすごいなぁと思います。個性的な子どもたちが協力したり対立したりしながらピンチを乗り切るという、児童文学の王道ともいえる設定ですが、だからこそ古びることなく読み継がれているのかもしれません。クロアチアの子どもと同じように、日本の子どもたちも楽しんでくれるかな? 地味でなかなか子どもからは手を出しにくい少年文庫ですから、まずは大人が読んで「どうぞ!」と子どもたちに言えるようにしておきたいものです。
『吹雪の中の列車』マト・ロヴラック 作/山本郁子 訳/ささめやゆき 絵/岩波少年文庫 748円(税込)
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