先日、ナルニア国の講演会（『子どもの読書を考える事典』関連イベント）にご登壇いただいた子どもの本の専門店ハックルベリーブックスの店主・奥山恵さんが、新刊情報誌「子どもの本」に2012年～2013年にかけて書かれた連載が1冊の本にまとまりました。『多層性のレッスン』（りょうゆう出版）です。多様性とはよく聞きますが、多層性とはどういうことなのでしょう。言葉の意味も知りたいし、それを「レッスン」するとは？ いろいろと気になる評論集です。取り上げられている作品（作家）がナルニア国ではあまり扱っていないものでもあり、その点に関しても奥山さんの分析を読んでみたい気になります。「子どもはなぜ恐竜絵本が好きか？」（第2章）、「「バムとケロ」シリーズ「人気」のひみつ」（第3章）など、章タイトルも気になりますね。子どもの本に興味・関心のある方はぜひ一度お手に取ってご覧ください。ちょっと珍しい出版社なのでどこでも見られる…というわけではないかもしれませんよ。
『多層性のレッスン 絵本・幼年童話・児童文学みちしるべ』奥山恵 著／りょうゆう出版 1650円（税込）
※中におくやまゆかさんのイラストを使ったシールが2枚、プレゼントで入っていま～す。
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