【たくさんのふしぎ40th】🤔(1996年2月号)
『みらくるミルク』
中西敏夫 文
米本久美子 絵
福音館書店 刊
2011年3月15日 発行
1430円(税込)
40ページ
不思議あふれる!ミルクの世界
人間、いえ、哺乳動物が生まれて一番初めに口にするものとは?そう、ミルクです。ほとんどの動物は他の動物からミルクをもらうことなくお母さんの母乳だけで育ちますが、人間は違います。本書ではそんな人間とミルクの関係をたどります。
日本で飲むミルクと言えば牛のお乳、牛乳ですが、実は人間がミルクを得るために飼育した最初の動物はヤギと考えられています。とはいえ牛の飼育は8000年ほど前には始まっていたということですから、はるか昔から人間は牛のお乳をいただいていたのですね。家畜を飼育することで安定して必要な量を得られるようになった人間は、熱を加えることでミルクを腐りにくくすることに成功します。さらに保存方法を工夫することで「3つのミラクル」をおこします。さて、その3つのミラクルとは…?
身近な存在のミルクがどのようにつくられ、どのように利用されてきたか、改めて問われると知らないこともたくさんあります。驚くべきはミルクの種類。牛以外にもヤギやヒツジの乳が広く食されていますが、地域によってはラクダやスイギュウ、トナカイまで…!食料の少ない地域では貴重な栄養源として重宝されていることでしょう。
そして大事なミルクを様々な方法で活用しようと知恵を尽くした先人たちの努力があったからこそ、今私たちがたくさんのおいしいものをいただけていることを改めて思い起こします。色彩豊かで温かな挿絵も楽しみながら、ミルクの恵みに感謝する。そんな機会になればよいなと思います。(ほ)
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