堀内誠一生誕90周年記念出版が続いています! 4月の終わりにはまど・みちおさんとコラボレーションした絵本『ぞうのこバナ』が、そして本日『父の時代 私の時代』がちくま文庫に入って復刊となりました。
『ぞうのこバナ』はぐるんぱを思わせるようなピンクのほっぺのゾウの子どもが主人公。バナナが好きなのでバナという名前がつきました。ある日突然、竜巻で飛ばされて迷子になったバナがいっしょに飛ばされたありの子とお母さんを探して旅をするおはなしは、約50年前に月刊絵本「ワンダーブック」で紹介され今回初めて書籍化されたものだそうです。巻末には皆さんもよくご存じのうたが3つ(「ぞうさん」「かわいいかくれんぼ」「おつかいありさん」)も収録されています。もちろん、こちらも堀内誠一さんの絵です!
『父の時代 私の時代 わがエディトリアルデザイン史』は、日本エディタースクール出版部→マガジンハウスを経て、今回ちくま文庫に入りました。ずいぶん長く品切れでしたし堀内さん唯一の自伝として、まさに“待望の復刊”と言えると思います。嬉しいのは文庫化にあたって巻頭口絵が加わり、「絵本のたのしみ」「瀬田さん」「旅のお仲間」の3篇が増補されていることです。そして「時代を見据える目」と題した林綾野さんの解説も加わっています。林綾野さんは全国巡回中の「堀内誠一 絵の世界」展のキュレーターを務められた方で、ナルニア国でも1月にお話を伺いました。堀内誠一の仕事と生きた時代についてより深く知りたい方に必読の1冊です。
【お知らせ】近々、こちらの2冊に堀内さんご愛用のハンコを押した本をご用意する予定です。入荷次第お知らせをいたしますので、今後の情報にご注目ください。どうぞお楽しみに!
『ぞうのこバナ』まど・みちお 作/堀内誠一 絵/世界文化社 1760円(税込)
『父の時代 私の時代 わがエディトリアルデザイン史』堀内誠一 著/ちくま文庫 1045円(税込)
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