クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『笑いの力、言葉の力~井上ひさしのバトンを受け継ぐ~』
渡邉文幸 著
理論社 刊
2022年7月 発行
定価1430円(税込)
228ページ
対象:中学生から
井上ひさしが作りつづけた人間だけのほんものの武器=笑い!
劇作家で小説家の井上ひさしは「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」をモットーに、多彩な創作活動を続けた人でした。そして人びとに笑いと生きる力を与えました。代表作に人形劇『ひょっこりひょうたん島』や長編小説『吉里吉里人』、戯曲『父と暮らせば』などがあります。山形県南部の小松町に生まれ育ち、その後も東北各地に暮らし、この地に深い愛着と熱い思いをもっていたといいます。東北を舞台にした作品も多く、創作の核には自身の生い立ちから自律に至る道のりを通し生涯考え続けた、言葉の力、笑いの力への信頼がありました。
作品を紐解きながら、次世代へのメッセージを探る1冊。井上ひさしの生まれ育った時代や社会などの背景も考察し、その後の作品にどう結びついたのかーーに迫ります。
巻末に夫人・井上ユリさんへのインタビュー「素顔の井上ひさし」を収録。一緒にいた人だからこその話にひかれます。
個人的な井上ひさしといえば、小学校6年生のころ同級生が新潮文庫『ブンとフン』を読んでいて、おもしろそう…とひかれて、中学生になったときに買って読んだ記憶があります。文庫を手にして大人っぽい感覚に酔いしれたこと、そしてそれまで読んでいた本とは違うおもしろさにわくわくしたことを覚えています。 (す)
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