クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『作ろう! フライドチキンの骨格標本~よくわかる恐竜と鳥の骨学入門』
志賀健司 著
江田真毅・小林快次 監修
緑書房 刊
2022年11月10日 発行
定価2640円(税込)
103ページ
対象:中学生から

フライドチキンが博物館クオリティの展示物に!

タイトルにまず、魅せられました。フライドチキンで骨格標本???
でも、そういえば高校1年の生物の時間に、鶏肉から骨を取り出して…という実験をしたことがあったなあと思い出しました。キャーキャー言いながら作業して、「しばらく鶏肉は食べられない」と言っているクラスメートもいましたっけ。
わたしはといえば、結構、嬉々として取り組んでいたように思います。骨のスケッチをレポート提出したのは、おもしろかったなあ。

さて、本書は博物館の学芸員が教える、骨格標本作りの本。それもただ標本作りのノウハウを書いているだけではなく、かなり専門的!
「解説編1:つながる骨の歴史」「解説編2:ニワトリの骨を探れ!」「工作編:作ってみよう!」、それから「付録」として「博物館の使命:標本を千年先の人へ」「も~っと! 骨格標本にチャレンジ!」「海生哺乳類の骨を手に入れるには?」の項目で丁寧に綴られています。
総ルビなので、興味があれば小学校高学年の人でも、読み進められるかも。

骨格の図を見ると、恐竜とニワトリが近しいものだというのは一目瞭然。骨を見ることの大切さにも言及されており、なるほど…と思いました。
来年の夏休みの自由研究のタネとしても使えるかもしれないですね。気が早いかな? (す)

★ご注文はお電話、Fax、メールにて承ります。
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp