今年創刊70周年を迎える“岩波の子どもの本”シリーズに、10月に続き新しい本が加わりました。チェコの国民的作家・画家のヨゼフ・ラダが描いたわらべうたの本『きつねがはしる』です。編訳者の木村有子さんによると、チェコでは幼い子どもにわらべうたを歌って聞かせる習慣があり、中でもラダの絵本は特別人気があるそうです。この絵本にはたくさんあるラダのわらべうた絵本の中から選りすぐった38篇が収められています。チェコ語の響きはわかりませんが、木村さんの翻訳も独特の響きと韻があって、声に出して読むと何とも心地よく、思わずクスっと笑ってしまいます。ラダの絵は動物が力強く(結構 筋肉質!)はっきりした線とシンプルな構図が魅力で、田舎の暮らしの様子も感じられます。動物と人の上下の区別なく描くのがラダの特徴の一つですが(『きつねものがたり』もそうですよね)、この絵本も動物と子どもたちでいっぱい! どの歌が気に入ったか、お互いに披露しあってみるのも楽しそうです。ぜひ子どもたちに声に出して読んであげてくださいね (^_-)-☆

→裏表紙にもイラストが! これは「かえるとずぼん」のうたです。

『きつねがはしる チェコのわらべうた』ヨゼフ・ラダ絵/木村有子 編訳/岩波書店 1210円(税込)
『きつねものがたり』ヨゼフ・ラダ 作・絵/うちだりさこ 訳/福音館書店 1650円(税込)

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