みなさん、こんにちは!今日はいよいよ『赤毛のアン』に関する展示の部分のご紹介です。ボクの後ろに映っている写真の女性が、花子さんに“Anne of Green Gables”(『赤毛のアン』の原書)を手渡したミス・ショー。花子さんと一緒に、教文館で編集者としてお仕事をしていたカナダの婦人宣教師です。
これが花子さんとショーさんが作っていた冊子「小光子」、古い本だから右から読んでね(子光小ではありません!)。この名前は聖書の言葉、“光の子として歩みなさい”からとられたものなんです。子どもたちに向けてお話やニュースなどが盛り込まれています。
そして、この古びた洋書が村岡花子さんがショーさんから託された“Anne of Green Gables”――!と言いたいところですが、残念ながら本物は別の展覧会場に行っているので、ココにあるのはそのレプリカです。でも本物そーっくりに作られているので、原書を見た気分にはなれます(笑)
※『アンのゆりかご』第8章:戦時に立てた友情の証 p269~参照!
わー!村岡花子さんの『赤毛のアン』の直筆翻訳原稿だ!これは、戦争の最中に翻訳をされて、空襲の時も原書と一緒に風呂敷に包んで逃げたという…あの本物の原稿なんだね。黄ばんだ原稿用紙に、推敲の跡がびっしりとあります。花子さんの熱い想いが伝わってくるよ。
※『アンのゆりかご』第8章:戦時に立てた友情の証 p281~参照!
そして、この本が三笠書房から出版された初版の『赤毛のアン』で~す!題名が『赤毛のアン』になった由来や、どうして三笠書房から出ることになったのかなどは、もちろん『アンのゆりかご』にも詳しく書かれているから、知らない人はぜひ読んでね。
※『アンのゆりかご』第9章:『赤毛のアン』ついに刊行 p317~参照!
さあ、ついに『赤毛のアン』も刊行されました。この時 花子さんは59歳!この後7年かけて「アン・シリーズ」10巻を翻訳し、その後も「エミリー三部作」や『フランダースの犬』など、どんどん翻訳書が出てくるんだから、本当にスゴイ!
さてさて、ここまで4回にわたってご紹介してきた9階展覧会場案内も、残すところあと1回となりました。最終回は道雄文庫のことや、石井桃子さんとご一緒に活動された家庭文庫研究会のこと、翻訳絵本などをご紹介します。
それでは、みなさん。ごきげんよう、さようなら!