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こちらは、今日入荷した本です(といっても、新刊ではありませんが…)。村岡花子さんより15歳年上で、佐々木信綱門下の短歌の先輩でもあり、花子さんを近代文学の世界に導いた片山廣子さんの名随筆集『燈火節』です。どんな本なのかなぁと興味はありましたが、今も買えるとは思わなかった!最初に出たのは1953年、暮しの手帖社から花森安治の装丁でしたが(この本は9階展覧会場に展示されています)、今買って読めるのは2007年に出たこの本になります。新版にする際に、大正から昭和初期に雑誌に発表されたエッセイ8編を加えられたそうで、巻末の解説は梨木香歩さんが書かれています。なかなか見られない珍しい本なので、興味のある方はぜひお手にとってどうぞ!

★『新編 燈火節』片山廣子・著/月曜社/1600円+税