今日はアーディゾーニ展の最初のギャラリートークがありました。お話をしてくださったのは『マローンおばさん』や『時計作りのジョニー』、そして最新刊『エドワード・アーディゾーニ 若き日の自伝』の翻訳者の阿部公子さんです。

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アーディゾーニの自伝の前でのお話。彼は子どもの頃からぽっちゃり型で、成績も運動も真ん中ぐらいだったから“いじめられっ子”だったんだって(日本でもイギリスでもおんなじ!)。そういう子どもの頃のエピソードが、自作絵本『時計つくりのジョニー』の中に出てくるって聞いたら、もう一度絵本を見てみたくなりました。

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アーディゾーニは従軍画家として戦場にも行き、そこでたくさんのスケッチを描きました。目の前の出来事をパッと描きとめるというのは、今の写真の代わりだったのかな~。これは結構大きな絵で、地下の避難所(もとはワイン倉庫?)を描いたものです。

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従軍画家として戦地に行っている最中に、ウォルター・デ・ラ・メアの詩集『孔雀のパイ』の挿絵を描いていたというのだからオドロキ!どんなふうに気持ちの切り替えをしていたのかしら…。殺伐とした戦場で、もしかしたらこの詩がアーディゾーニを救っていたのかもしれないね。

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アーディゾーニはとても筆まめな人で、家族や知り合いにたくさんの絵入りの手紙を送っています(それは『エドワード・アーディゾーニ 友へのスケッチ』に詳しいよ)。会場の一部には、彼の描いたクリスマスカードが飾ってあります。仕事ではない、このごくプライベートな絵には、贈る人への気持ちが込められているように感じる…。こんな手紙、もらってみたい!!

この他にも、ファージョンとの仕事のことや、「チム」シリーズのことなど、色々なお話をうかがいました。ギャラリートークは水曜日の18時から、まだ後4回ありますので、ぜひ参加してください!お待ちしていま~す。

★阿部公子さんギャラリートーク ~フリーパス券も好評販売中!~
6/3、10、24、7/1 いずれも18時~18時半
要申込み(当日17時より会場にて。先着15名)
ご参加には入場料がかかります(当日は再入場可)