毎週月曜日の18時から行われている、展覧会担当スタッフによるギャラリートーク。今日も8人くらいのお客様が集まってくれました。
まず最初に年表を前に時代の説明です。世紀末美術にはジャポニズムの影響が大きく見られるとのこと。ふっふっふ、日本の浮世絵は巨匠ピカソにも影響を与えているもんね~、ってボクが自慢することじゃないか(笑)ちなみにこの年表は会場やナルニア国で販売している展覧会の解説書(1000円)の中に入っています。覚えて帰れない人は、ぜひ解説書を買いましょう。
前回と重なるところもあったので、そこは飛ばして“ジャポニズム”のコーナーへ。ここにはジェシー・ウィルコックス・スミスが挿絵を描いた『水の子』も出ていますが、そのお魚の描き方なんて、まるで掛け軸の鯉みたいなんだって(展示は表紙のみ)。
ロシアのビリービンはアール・ヌーヴォーとジャポニズムの影響を受けた装飾的で美しい絵本を作りました。この後革命があって、こういう華美な(と思われる)様式は消えちゃったんだって…残念!でもこの革命後の作品というのも(レポート6のところです)、またまたカッコイイんだよね~。
そして、ヨーロッパからやって来てアメリカで絵本を作った移民作家たちのコーナー。またまたあの幻の(とボクが勝手に呼んでいる)アーチバシェフさんが登場です。この人の絵が特に他と違っているのは、4色刷りなんだけれど、色が混ざっていないところだそうで、よくみると確かに赤い線・青い線・黄色い線・黒い線が全部別々に描き分けられている、ワオ!この人については全然資料がないけれど、唯一 光吉夏弥さんの『絵本図書館』に記述があるそうです。気になる人は要チェック!
そして、ノルウェーの文化を伝えてくれるドーレア夫妻やロシア出身のロジャンコフスキーについても話が及びました。びっくりしたことに、ロジャンコフスキーが処女作でアメリカ開拓時代の英雄の物語『ダニエル・ブーン』を描いたときは、まだアメリカに行ったことがなくて、アメリカ先住民に憧れてたんだって!え~、それで描いていいの~!とちょっと思ったボクでした(この本はとてもステキだけどね)
ギャラリートークは約40分くらい。残りの時間はまた会場を見ていただきます。
その後はぜひ6階へ!ナルニア国は8時まで開いているので、絵本を見たりオリジナルグッズを選んだり、もちろん第2会場のナルニアホールで、1998年~2014年までの東京子ども図書館・絵本の歴史カレンダーを鑑賞してください。
皆さまのお越しをお待ちしていまーす!