全期通して見られる絵の中に、西巻さんが詩集につけた挿絵のペン画があります。詩に絵をつける作業は、説明的な物語に比べると画家の想像や解釈の範囲が広いのでとても楽しいのだそうです。確かにこの1つのカットがあるだけで、言葉と絵の相乗効果が生まれて詩の世界が大きく広がるような気がするな! 小さいけれどとっても素敵な絵です。
カワイイーー! 刺繡の絵本『あいうえおはよう』の原画(原作品?)です。アップリケであっても、この絵の線はやっぱり“西巻茅子”以外の何者でもなしだね!
そして、昨年のこぐま社50周年記念で出版された西巻さんの最新絵本『ぞうさん』(まど・みちお詩)は、全場面展示がされています。ゆっくり見て、じっくり味わってください。
「思いついたことを落書きみたいに描いている」というクロッキー帳や、
保育雑誌「ちいさななかま」とこぐま社の目録の表紙に、西巻さんが描いた絵も展示しています。絵本の絵は連続した物語の絵だけど、1枚絵はそれだけで完結しているから、西巻さんの絵の違う魅力が発見できます(構図や色使い、タッチなども様々!)。これらの絵から今回の展覧会では特別にポストカードも作らせていただきました~。ナルニア国で見て&買ってね。
→次回は楽しい遊びのコーナーの紹介です。