4月10日に始まった“みしのたくかにと 松岡享子の本”展に合わせて出版された最新刊は、ブックレット『ワンダ・ガアグの「グリムのむかしばなし」について』(のら書店/700円+税)です。これは2017年にのら書店から出版された『グリムのむかしばなしⅠ・Ⅱ』の刊行時に松岡さんがなさった講演をまとめたものです。ナルニア国でも刊行記念おはなし会を開催し、その時に松岡さんがガアグとグリムについて短くお話をしてくださいましたが、改めてその内容を読み直すと「なるほど~」がいっぱいです。ガアグによって再話されたグリムが他の(いわゆる正統派?)グリムと違うわけも、だからこそ特別な魅力があることもとてもよく分かります。冊子を読むと『グリムのむかしばなしⅠ・Ⅱ』を読み返したくなりますし、まだ読んでいない人はガアグのグリムが読みたくなること間違いなし! ワンダ・ガアグという類稀な芸術家によってグリムの本が作られたことは、読者にとってこの上なく幸せなことですし、その魅力を知り尽くした松岡享子さんの翻訳で読めることも二重の幸せです。
『グリムのむかしばなし』は、今なら松岡享子さんのサイン入り書籍もご用意があります。ぜひブックレットと合わせてお求めくださいませ。
『ワンダ・ガアグの「グリムのむかしばなし」について』講演 松岡享子/のら書店 700円+税
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『グリムのむかしばなしⅠ・Ⅱ』ワンダ・ガアグ 編・絵/松岡享子 訳/のら書店 各1600円+税
→ボクも読んだよ! おもしろかった~。