【大竹英洋写真展】大竹さんのお気に入りの本

昨日、サイン本を作りにいらしてくださった写真家の大竹英洋さん。
現在ホールで開催中の「写真家・大竹英洋写真展　ノースウッズの旅～20年の軌跡～」のご本人です。

まずは展示をじっくりご覧になり、感想ノートに書かれたメッセージを一つひとつを丁寧に読んでいらっしゃる姿にあらためて実直さを感じました。
せっかくですので、サインはホールの中で書いていただくことに。
美しい写真に囲まれて、まるで大自然の中に腰かけて文章を綴っているかのような印象です。

そのサインにはあるメッセージが添えられています。

「Find Your True North!」

「true north」とは地軸上の真北を意味することば。船舶などが針路を定めたり方向を確認したりする際の非常に重要な基準となります。
「自分の歩むべき道、掲げる目標を見つけて」とのメッセージは、20年にわたりノースウッズを撮りつづけた大竹さんゆえの情熱にあふれています。
昨日の記事でもご紹介した通りサイン本は限定数ですので、ご希望の方はお早めに！！（2月7日現在在庫はもう3冊！）

さて、実は大竹さんのフェア平台にはご著書ではない作品も多数並んでいます。
今回の展示に合わせてご自身がセレクトしてくださった絵本、物語、詩、随筆などの中からいくつかを大竹さんのコメントとともにご紹介します♪

・『すばらしいとき』
ロバート・マックロスキーぶんとえ／わたなべしげおやく／福音館書店／本体1,500円＋税
ーー絵本の中で、嵐がやってきて木々をなぎ倒した後、子どもたちは倒れた木の根の穴の中でインディアンの貝塚を見つけます。ぼくもノースウッズの森で、まったく同じ経験をしたことがあるんです。倒木の根の間に石器が転がっていたんですよ。「まさにこの絵本だ！」ととても興奮しました。

・『大きな森の小さな家』
ローラ・インガルス・ワイルダー作／恩地美保子訳／ガース・ウィリアムズ画／福音館書店／本体600円＋税（文庫）
ーー「むかしむかし、いまから百年以上もまえに、北アメリカ、ウィスコンシンの……」と始まる冒頭からして、これはもうノースウッズのこと。ぼくは本を読むとき、いつも音読するんです。この本もそうやってことばを声にして読みました。

・『きみが住む星』
池澤夏樹文／エルンスト・ハース写真／文化出版局／本体1,000円＋税
ーーこの本には、ぼくの恩師でもあるジム・ブランデンバーグや星野道夫も影響を受けたといわれるエルンスト・ハースの写真が使われています。世界的にも有名な彼の写真集『ザ・クリエイション』（品切れ）に収録されている作品で、色彩の魔術師とうたわれた写真家の写真は構図も色もすばらしい。ぜひいろんな人に手に取っていただきたいです。