大日本図書の幼年童話シリーズ“ゆかいなゆかいなおはなし”をご存知ですか? 初めに出たのは1970年代で、すでに40年近く読み継がれている幼年童話の名作です。翻訳者は「ひとまねこざる」シリーズの光吉夏弥さん! ラインナップが独特で、もしかしたら“岩波の子どもの本”などと同じく光吉さんの個人蔵書の中からおもしろそうなものが選ばれて出版されたのかしら……と想像してしまいます。とはいえ、ナルニア国でもシリーズ全作品を平積みすることはめったにないので、今回はぜひ子どもにも大人にも目にとめてほしいな~と思っています。
ナルニアホールの展示では「おもしろそう!読んでみたい!この本に1票!!」の、読者投票を実施中。読んだことがなくても「読んでみたい」本にシールで投票してください。どの作品が1位になるか楽しみです!

こちらは2013年から出た新シリーズ“こころのほんばこ”からのご紹介です。これはクラシックな作品を掘り起こして翻訳・紹介している小宮由さんのお仕事で、作者も画家も、子どもの本に親しんでいる人なら「あぁ!」と思う人ばかり。この『おしろのばん人とガレスピー』は、『世界でいちばんやかましい音』のベンジャミン・エルキンと『アンディとらいおん』のジェームズ・ドハーティがタッグを組んで作った作品。ドハーティの力強く動きのある絵がお話をさらに盛り上げています。いわゆるカワイイ本ではないけれど、お話のおもしろさはピカ一です! ぜひこういう作品を大人が知って子どもたちに届けてほしいと思います。

★展示の本(ダミー)は表紙がめくれるようになっています。ちょっと楽しい仕掛けつきなので、どうぞ1冊ずつ開いてみてください。