■ 8月のイチオシ&クリーンヒット ■
まずは『大きなたまご』です。
純然たる新刊ではないけれど、これはこれは嬉しい再刊です!!!
少年ネイトの家で飼っているめんどりが、ある朝、巨大なたまごを産みました。
そして…6週間後、とんでもない生きものが出てきます。町は大騒ぎ!!
(ネタバレになるので何がうまれたかは言いません)
こんなことってある? と疑いたくなりますが、不思議なことに本当のことのよう
に思えます。おはなしの中でのウソがない、というのでしょう。
とにかく文句なしにおもしろい物語です。子どもの時にこそ出会って、わくわく
ドキドキを体感してほしいものです。
それからリンドグレーンの演説『暴力が絶対だめ!』。
1978年にドイツ書店協会平和賞の授賞式で「しつけに暴力はいらない」と力強く
訴えました。その全文です。
この演説文はとても普遍的な内容です。まったく古びていないどころか、今日的
です。特に、子どもに関わる大人は読むべき1冊ではないかと思います。
世界中の子どもが当たり前のことを当たり前に享受できるようになるためにも、
まずはこの本を買って読みましょう!!
『1944-1945 少女たちに学級日誌 瀬田国民学校五年智組』は、学校図書館必須です。
戦時下、小学生の子どもが1年間書き続けた学級日誌をまとめたもの。資料的価値も
とても高い1冊です。
戦争中と聞いてイメージするものより、うんと明るくて健康的な記述に驚かされま
すが、それは校長先生をはじめとする教育者の姿勢によるものだということが分か
ります。
あと…「世界のともだち」シリーズの2冊もよろしく!!!!
『インドネシア』と『ミャンマー』です。
本当にクオリティーが落ちない、どの巻もそれぞれに魅力的でおもしろいです。
大人が思うより、子どもは自然にページを開きます。公共図書館、学校図書館では
ぜひとも全巻、揃えてください。
※ クリーンヒット:“イチオシ”とは言えないけど、ちょっとおすすめ♪
●フィクション
『パール街の少年たち』 偕成社
『月にハミング』 小学館
●ノンフィクション
『兵士になったクマ』 汐文社
『幸せとまずしさの教室 世界の子どものくらしから』 少年写真新聞社
『科学者は戦争で何をしたか』 集英社
『原子力安全問題ゼミ 小出裕章最後の講演』 岩波書店
『古田足日さんからのバトン』 かもがわ出版
『不思議で美しい貝の図鑑』 創元社
■ 要チェック! 8/1~8/31に入荷した本 ■
♪♪ 絵本 ♪♪ 16点
=幼児以上=
『うたのすきなねこララとルル』 松田 奈那子(文・絵) 風涛社 1400 円
15/04発行
『ラブリー オールド ライオン おじいちゃん、わすれないよ』 ジュリア・
ジャーマン(文)スーザン・バーレイ(絵)こだま ともこ(訳) フレーベル館
1400 円 15/08発行
『いっぽんの木のそばで』 G.ブライアン・カラス(文・絵)いしづ ちひろ(訳)
BL出版 1700 円 15/09発行
『おかあさん、おみやげ』 ささき みお(文・絵) フレーベル館 1200 円
15/08発行
『バベルの塔』 佐久間 彪(文)かすや 昌宏(絵) 至光社 1300 円 15/08発行
『こねこのジェーン ダンスだいすき!』 バレリー・ゴルバチョフ(文・絵)
あらい あつこ(訳) きじとら出版 1600 円 15/08発行
『でんごんでーす』 マック・バーネット(文)ジェン・カラーチー(絵)林 木林
(訳) 講談社 1500 円 15/08発行(講談社の翻訳絵本)
『ノアのはこぶね』 アンドレア・ペトルリック・フセイノヴィッチ(文・絵)
石崎 洋司(訳) 講談社 1300 円 15/08発行(講談社の翻訳絵本)
『きかんしゃキト号』 ルドウィッヒ・ベーメルマンス(文・絵)ふしみ みさを(訳)
BL出版 1400 円 15/08発行
=小学校低学年以上=
『タケノコごはん』 大島 渚(文)伊藤 秀男(絵) ポプラ社 1300 円 15/08発行
(ポプラ社の絵本)
『木の葉つかいはどこいった?』 ピーナ・イラーチェ(文)マリア・モヤ(絵)
小川 文(訳) きじとら出版 1600 円 15/08発行
『ちいさなふしぎな森』 新宮 晋(文・絵) BL出版 3500 円 15/08発行
=小学校中学年以上=
『絵本 彼岸花はきつねのかんざし』 朽木 祥(文)ささめや ゆき(絵)
学研教育出版 1500 円 15/08発行
=小学校高学年以上=
『空にさく戦争の花火』 高橋 秀雄(文)森田 拳次(絵) 今人舎 1400 円
15/08発行
『壁 ベルリンひきさかれた家族』 トム・クロージー・コール(文・絵)渋谷 弘子
(訳) 汐文社 1600 円 15/08発行
『ハリス・バーディックの謎』 C・V・オールズバーグ(文・絵)村上 春樹(訳)
河出書房新社 1600 円 15/07発行
♪♪ フィクション ♪♪ 16点
=小学校低学年以上=
『おばけ道、ただいま工事中!?』 草野 あきこ(文)平澤 朋子(絵) 岩崎書店
1200 円 15/08発行(おはなしガーデン)
=小学校中学年以上=
『大きなたまご』 オリバー・バターワース(文)松岡 享子(訳) 岩波書店 720 円
15/08発行(岩波少年文庫)
=小学校高学年以上=
『ぼくのおじいちゃん、ぼくの沖縄』 上條 さなえ(文)岡本 順(絵) 汐文社
1400 円 15/08発行
『べんり屋、寺岡の秋。』 中山 聖子(文)濱中 幸子(絵) 文研出版 1300 円
15/08発行(じゅべにーる)
『六十一年ぶりの手紙』 佐々木 智子(文)柏木 みどり(絵) かもがわ出版 1800 円
15/08発行
『おなやみ相談部』 みうら かれん(文)十々夜(絵) 講談社 1300 円 15/08発行
『パール街の少年たち』 モルナール・フェレンツ(文)コヴァーチ・ペーテル(絵)
岩崎 悦子(訳) 偕成社 1600 円 15/09発行
『ささやかな奇跡』 ジーン・バーズオール(文)代田 亜香子(訳) 小峰書店 1700 円
15/08発行(ペンダーウィックの四姉妹2)
=中学以上=
『ジゴロとジゴレット モーム傑作選』 サマセット・モーム(文)金原 瑞人(訳)
新潮社 630 円 15/09発行(新潮文庫)
→解説:角野栄子
『天と地の方程式1』 富安 陽子(文)五十嵐 大介(絵) 講談社 1400 円 15/08発行
『ハリス・バーディック年代記 14のものすごいものがたり』 C・V・オールズバーグほか
(文)村上 春樹ほか(訳) 河出書房新社 2500 円 15/08発行
『名古屋16話』 吉川 トリコ(文) ポプラ社 1500 円 15/08発行
『月にハミング』 マイケル・モーパーゴ(文)杉田 七重(訳) 小学館 1600 円
15/08発行
『十五少年漂流記』 ジュール・ヴェルヌ(文)椎名 誠(訳) 新潮社 1800 円
15/08発行(新潮モダン・クラシックス)
→共訳:渡辺葉
『魔法? 魔法! ダイアナ・ウィン・ジョーンズ短篇集』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
(文)佐竹 美保(絵)野口 絵美(訳) 徳間書店 770 円 15/08発行(徳間文庫)
→解説:池澤春菜
『八月の光・あとかた』 朽木 祥(文) 小学館 540 円 15/08発行(小学館文庫)
♪♪ ノンフィクション ♪♪ 38点
=小学校中学年以上=
『インドネシア バリの踊り子マン・アユ』 石川 梵(文) 偕成社 1800 円
15/09発行(世界のともだち)
『ミャンマー 湖の上でくらすスミンミャ』 森枝 卓士(文) 偕成社 1800 円
15/09発行(世界のともだち)
『昔の玩具大図鑑』 井上 重義監修(文) PHP研究所 3000 円 15/09発行
『骨のひみつ』 坂井 建雄監修(文) PHP研究所 3000 円 15/09発行
=小学校高学年以上=
『1944-1945年 少女たちの学級日誌 瀬田国民学校五年智組』 吉村 文成(文)
偕成社 4500 円 15/08発行
『暴力は絶対だめ!』 アストリッド・リンドグレーン(文)石井 登志子(訳)
岩波書店 900 円 15/08発行
『わたしが子どものころ戦争があった 児童文学者が語る現代史』 野上 暁編(文)
理論社 1400 円 15/08発行
『眼でみる算数の図鑑』 清水 美憲監修(文) 東京書籍 2800 円 15/08発行
『橋本麻理の美術でたどる日本の歴史 古代』 橋本 麻理(文) 汐文社 3800 円
15/08発行
『世界のカマキリ観察図鑑』 海野 和男(文)海野 和男(写真)草思社 2200 円
15/06発行
『幸せとまずしさの教室 世界の子どものくらしから』 石井 光太(文) 少年写真新聞社
1600 円 15/08発行(ちしきのもり)
『見てみよう! 知っているようで知らない「本」』 稲葉 茂勝(文) ミネルヴァ書房
2500 円 15/08発行(本のことがわかる本2)
→監修:能勢仁
『スマホでカンタン! 顕微鏡』 小学館 2400 円 15/07発行
『星と宇宙 クイズ図鑑』 藤井 旭監修(文)藤井 旭(写真)あかね書房 1500 円
15/08発行
→絵:西山アユミ
『兵士になったクマ』 ビビ・デュモン・タック(文)フィリップ・ホプマン(絵)
長野 徹(訳) 汐文社 1500 円 15/08発行
『ビジュアル版 日本の妖怪百科』 岩井 宏實監修(文) 河出書房新社 3800 円
15/05発行
『続 被爆者 70年目の出会い』 会田 法行(文)会田 法行(写真)ポプラ社
1500 円 15/07発行
=中学以上=
『ウール染の植物図鑑 草木染ハンドブック』 山崎 和樹(文) 文一総合出版
1600 円 15/08発行
『写真紀行 心に残る「三国志」の言葉』 小松 健一(文) 新潮社 1500 円
15/08発行
『東京鉄道遺産100選』 内田 宗治(文) 中央公論新社 1050 円 15/08発行
(中公新書)
『日本列島人の歴史』 斎藤 成也(文) 岩波書店 840 円 15/08発行
(岩波ジュニア新書〈知の航海〉シリーズ)
『不思議で美しい貝の図鑑』 ポール・スタロスタ(文) 創元社 4500 円 15/08発行
→共著:ジャック・センダース、監訳:高田良二
『イルカ生態ビジュアル百科』 水口 博也(文) 誠文堂新光社 2000 円 15/08発行
『地図で読む「国際関係」入門』 眞 淳平(文) 筑摩書房 860 円 15/08発行
(ちくまプリマ―新書)
『フリーランスで生きるということ』 川井 龍介(文) 筑摩書房 780 円 15/08発行
(ちくまプリマ―新書)
『原子力安全問題ゼミ 小出裕章最後の講演』 川野 眞治(文) 岩波書店 1600 円
15/08発行
→共著:小出裕章、今中哲二
『赤い生きもの図鑑』 小宮 輝之監修(文) 河出書房新社 1380 円 15/08発行
『白い生きもの図鑑』 小宮 輝之監修(文) 河出書房新社 1380 円 15/08発行
『北極と南極』 田邊 優貴子(文) 文一総合出版 2400 円 15/08発行
『古田足日さんからのバトン』 ありがとう古田足日さんの会編(文) かもがわ出版
2400 円 15/08発行
『不可能を可能に 点字が世界を駆けぬける』 田中 徹二(文) 岩波書店 780 円
15/08発行(岩波新書)
『観光ガイドになるには』 中村 正人(文) ぺりかん社 1200 円 15/08発行
(なるにはBOOKS)
『空が、赤く、焼けて』 奥田 貞子(文) 小学館 1100 円 15/06発行
『21歳が見たフクシマとヒロシマ』 神戸女学院大学石川康宏ゼミナール(文)
新日本出版社 1500 円 15/08発行
『にっぽん全国 土偶手帖』 譽田 亜紀子(文) 世界文化社 1400 円 15/07発行
→監修:武藤康弘
『ヤング・アダルトU.S.A.』 長谷川 町蔵(文) ディスクユニオン 2200 円
15/08発行
→共著:山崎まどか
『角野栄子さんと子どもの本の話をしよう』 角野 栄子(文) 講談社 1600 円
15/08発行
『科学者は戦争で何をしたか』 益川 敏英(文) 集英社 700 円 15/08発行
(集英社新書)
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪ 3点
=幼児以上=
『人形絵本 まんまるパン』 Yoko-Bon(絵)かたやま ふえ(訳) 群像社 1500 円
15/06発行
=小学校中学年以上=
『飛行士と星の王子さま サン=テグジュペリの生涯』 ピーター・シス(文・絵)
原田 勝(訳) 徳間書店 1700 円 15/08発行
=小学校高学年以上=
『永井隆 原爆の荒野から世界に「平和」を』 片山 はるひ(文) 日本キリスト教書販売
1200 円 15/03発行(ひかりをかかげて)
■ 『妖精ディックのたたかい』朗読会、参加者募集中です♪ ■
11月22日、翻訳家の山内玲子さんによる朗読とお話を楽しむ会です。
皆さまのご参加をお待ちしています!
詳細はこちらから→
https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/807a2395