2014年4月からのNHK朝の連続テレビ小説(通称朝ドラ)では、『赤毛のアン』の翻訳者・村岡花子さんが主人公として取り上げられます。村岡さんの波乱万丈、情熱の人生がどのように描かれるのか、村岡さんの翻訳書のファンとしては大変楽しみなドラマです(とはいえ、実名で出るのは村岡さんだけで、後は全部フィクション=創作になるそうですが…)。
このドラマの原案となるのが、お孫さんの村岡恵理さんが書かれた『アンのゆりかご』(マガジンハウス/新潮文庫)です。ここに書かれているのは本物の“村岡花子”―ぜひ、ドラマを見る前に読んでおかれるとよいと思いますよ。そして村岡恵理さんが責任編集としてかかわられた『村岡花子と赤毛のアンの世界』(河出書房新社)も、大変貴重な資料として見逃せません。そのほか村岡花子さんが翻訳された『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』をはじめとする絵本なども扱っています。