shasinbunko
明日から始まる“岩波書店創業100周年記念展 本づくりの熱気、再発見!<岩波写真文庫>とその時代”に合わせて、ナルニア国でもミニフェアが始まりました。主な取り扱い書籍は復刊になった写真文庫4点と関連本、それに1950年代に創刊された岩波書店の児童書シリーズです、って何だかお分かりですか?1つは1950年創刊の<岩波少年文庫>、もう一つは1953年創刊の<岩波の子どもの本>です。どちらも創刊書目を取り揃えました。60年以上経っているというのに、今も現役で読める本があるということに驚きです。それだけ、子どもたちに支持される本を出している出版社なのだと、改めて岩波書店の力を見せ付けられた気がします。とはいえ、少年文庫の創刊書目5点は、石井桃子さん訳の『小さい牛追い』以外はすべて新しい翻訳に切り替わっています。なるほど、翻訳は生き物だといわれますが、60年前の日本語をそのまま今の子どもたちに届けようと思っても、難しいのが現状でしょう。でも物語そのものが持つ力は全く衰えていないので、言葉を現代の子どもたちに合うものに変えていけば、十分に伝えることができる―そんなことも感じる平台になりました。また、今年60周年を迎える<岩波の子どもの本>シリーズは、9-10月に特別展を開催の予定です。講演会、原画展、朗読会…その他もろもろナルニア国らしい企画を考えていますので、どうぞご期待ください!