AW70thheiwa
2015年4月から2ヶ月ごとに本を変えつつ行ってきた店内ミニフェア“戦後70年 未来のために 今、考える”も、11-12月で最終回となります。最後のテーマは“平和ってなんだろう?”――大きくてつかみどころがない気もしますが、色々な人の発言・生き方を通して「平和」について考えてみたいと思います。
非暴力で宗主国のイギリスに抵抗し独立を勝ち取ったガンジー、そのガンジーに影響を与えたロシアの文豪トルストイの思想に魅せられ、自らも“絶対非暴力”を貫き70年前の戦争で良心的兵役拒否を行った北御門二郎、銃弾を浴びながらも世界に向けて教育の重要性を訴え続けるマララ・ユスフザイ――彼らの生き方や発言から見えてくるのは「暴力は物事を解決する手段にはなりえない」という確かな事実です。私たちは今こそ、非暴力による恒久平和を掲げた「日本国憲法」の精神に立ち返り、世界中の人たちと戦争・貧困・抑圧などの暴力のない世の中をつくるためにどうしたらよいか、考え行動してゆかなければと思います。

“平和ってなんだろう?”フェアで取り上げている本
『ガンディーの言葉』マハートマ・ガンティー 著/鳥居千代香 訳/岩波ジュニア新書 780円+税
『暴力は絶対だめ!』アストリッド・リンドグレーン/石井登志子 訳/岩波書店 900円+税
『北御門二郎 魂の自由を求めて』ぶな葉一  著/銀の鈴社 1200円+税
『わたしはマララ』マララ・ユスフザイ 著/金原瑞人+西田佳子 訳/学研 1600円+税
『平和へのカギ いま赤十字をよく知ること』田島弘 著/童話屋 286円+税
『自由と平和のための京大有志の会 声明書』クレヨンハウス 500円+税
★物語から
『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン 作/安東次男 訳/岩波少年文庫 640円+税
『賢者ナータンと子どもたち』ミリヤム・プレスラー 作/森川弘子 訳/岩波書店 1900円+税