4月から継続して行っている、戦後70年企画≪未来のために 今、考える≫―夏は、二つのテーマで本をご紹介しています。
一つは“児童文学で「戦争」を読む”です。特に海外の児童文学作品に描かれた、第2次世界大戦に関する本を集めました。暑い夏ですが、じっくりと腰を据えて読んでいただきたい作品ばかりです。あなたの知らない戦争が、ここには描かれています。
『走れ、走って逃げろ』ウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳 岩波少年文庫/720円+税
『ゾウと旅した戦争の冬』マイケル・モーパーゴ作 杉田七重訳 徳間書店/1500円+税
『名前をうばわれた少女 わたしはエファじゃない』ジョアン・M・ウルフ作 日当陽子訳/1400円+税
もう一つは、“70年前に起こったこと 日本の戦争について知ろう”です。ヒロシマ・ナガサキ・沖縄…忘れてはいけない戦争の記憶を語り継ぐ本を集めました。戦争を体験した世代が少なくなってきた今だからこそ、改めて学び記憶に刻む必要があると考えています。
『キノコ雲に追われて 二重被爆者9人の証言』ロバート・トランブル著 吉井知代子訳 あすなろ書房/1300円+税
『綾瀬はるか「戦争」を聞く』TBSテレビ「NEWS23」取材班編 岩波ジュニア新書/880円+税
『戦火と死の島に生きる 太平洋戦・サイパン島絶滅の記録』菅野静子著 偕成社文庫/800円+税