10代の少年少女を読者対象にした児童文学=YA(ヤングアダルト)の名称は、今ではだいぶ市民権を得ましたが、YAという呼び名が出始めた頃には「アダルト本ですか!?」とビックリされたものです(うーん、年齢がわかってしまうかも…)。今も昔も、思春期を迎えた年代の子どもたちの悩みは友だちや家族との関わり、異性のこと、自立のこと…いろいろあっても根本的な問題はそんなに大きく変わらないのかなという気もします。岩波書店から新しく出始めたYAシリーズ“スタンプ・ブックス”は現在3点が刊行中ですが、大人社会の入り口に立った少年少女の葛藤と成長を描いたもので、それぞれに読み応えがあります(でも、お好みは色々かと思います!正直ちょっと苦手な作品もありました)。“10代からの海外文学”という副題のついたスタンプ・ブックス―まずはその年代の子どもたちに読んでほしいと思いますが、その時期を通り過ぎてしまった人でも遅すぎることはありません。本を通して今の子どもたちを知るチャンス!と思って、どうぞお手にとってみてください。そして、この本を編集した岩波書店の若手編集者2名が、5月18日(土)の午後2時からのブックトークの会に講師として来店されます。まだお席に余裕がありますので、ご希望の方はぜひお電話くださいませ。(03-3563-0730)
また、6/16(日)には3作目の『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』の翻訳者・千葉茂樹さんをお迎えして講演会を開催します。詳しくは近々チラシとイベント案内メールマガジンでお知らせの予定です。どうぞお楽しみに!