みなさん、こんにちは!今日は一気にロシアの絵本をご紹介してしまいます。ちょっと長いけれど、お付き合いお願いしまーす!
おおっ!これはマルシャーク&レーベジェフの「サーカス」!2004年に東京都庭園美術館で開催された「幻のロシア絵本1920年代-30年代」の時にも展示されていたよね。デザイン性がピカイチで、こんな素敵な絵本が子どものために描かれていたなんてさすが国を挙げての取り組みだな~と感心。
ロシアのお話には必ず登場するサモワール。これはサモワールを中心に何事かいろいろ起こっているみたい。文字は読めないからお話は分からないけれど、もうもうと湯気を立てているサモワールが存在感たっぷりだよ。
あわわ…ボク、興奮しすぎて手が震えちゃった。こ、この絵は、ボクのよく知っているMさんの絵本にとてもよく似ている…!きっとこの絵本を見たことがあるんじゃないかしら??これも島さんのおっしゃる「イメージの伝承」ってことかもしれない。
わー、カッコイイ絵本。これはナールブトという画家の「ごてん・毒ぐも:昔話」という本。この右側の絵(中ページのコピー)は、ロシアの昔話の「ネズミの御殿」じゃないかな?ウマの頭の骨の中に(ウクライナ民話『てぶくろ』みたいに)だんだん大きな生きものが入っていって、最後にクマが坐ってぺっしゃんこにしちゃうっていうの。
これはビアンキのお話にチャルーシンが絵をつけた「ごてん」。チャルーシンの描く動物って、本当に生き物の持つ愛らしさが前面に出ていて、とーってもステキ!また、ビアンキの文章はリアリズムなんだけど物語みたいに楽しいんだよね。この本、日本で出ないかなぁ…。
うわー、これってすごいロシア的な作品。解説を読むと「さまざまな肌の色を持つ労働者の子どもたちの友情と団結を訴え」、さらにお母さんが子どもに子守歌で“革命の理想”を語るんだって。大きな国だから、国を統一するための教育も重要だったんだろうね。
あ、これも庭園美術館の“幻のロシア絵本展”で見た気がする。マルシャークの詩にツェハノフスキーが絵をつけた『郵便』。郵便のシステムを伝えるにも、こんなしゃれた絵本だったら楽しく読んじゃうだろうな。
この右側の「5」と大きく書かれた本が、広げると最終的には20倍もの巨大な絵本になる「五か年計画」。どんな仕組みのどんな内容の本なのか、詳しく知りたい人は6階のナルニアホールに複製見本が展示してあるので、ぜひ見てください!
では、次回はついに9階会場のレポート最終回です。チェコの絵本をご紹介します。まだ、“絵本は子どもたちへの伝言―島多代の本棚から”を見に来ていない人は、今すぐ教文館へ駆けつけてください!待ってるからねー!