2014年5月11日~5月17日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
♪ 絵本 ♪ 7点
『かぞくのひみつ』エイアールディー
『とおせんぼ』小学館
『あのほしなんのほし』こぐま社
『あしたまほうになあれ』学研教育出版
『あめふりうります』講談社
『ヒワとゾウガメ』佼成出版
『かしこいウサギとはずかしがりやの大きな鳥』徳間書店
♪ フィクション ♪ 12点
『ななとさきちゃん ふたりはペア』岩崎書店
『のっぺらぼうのおじさん』講談社
『カラスネコ チャック』小峰書店
『海をわたったビスクドール』国土社
『江戸の象吉』講談社
『思い出のマーニー 特装版』岩波書店
『わたしたちの島で』岩波書店
『皿と紙ひこうき』講談社
『クラスメイツ 前期』偕成社
『クラスメイツ 後期』偕成社
『ハリスおばさん モスクワへ行く 普及版』復刊ドットコム
『カンボジアの大地に生きて』さ・え・ら書房
♪ ノンフィクション ♪ 17点
『いもむしってね…』福音館書店
『ぜんぶわかる!モンシロチョウ』ポプラ社
『気分はパティシエ!スイーツと飲みもの』ポプラ社
『消費税の歴史』ポプラ社
『謎の絶滅動物たち』大和書房
『取りまとめるしごと』ぺりかん社
『風力発電』大月書店
『人口問題にたちむかう』文研出版
『科学の発展につながるノーベル賞』文研出版
『クリスティアーノ・ロナウド ヒーローの夢がかなうとき』ポプラ社
『パウル・クレー 地中海の旅』平凡社
『いまこそ沖縄 沖縄に親しむ50問50答』新日本出版社
『アインシュタイン 好奇心からすべて始まる』PHP研究所
『クラゲ 世にも美しい浮遊生活』PHP研究所
『フランスのなつかしいレシピ マミィお手製の保存食と楽しいお話』
グラフィック社
『「赤毛のアン」の秘密』岩波書店
『手塚治虫 増補新版』河出書房新社
♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点
『はじめてのギリシア神話』徳間書店
■ 今週のおすすめ ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『かぞくのひみつ』 イソール(文・絵)宇野 和美(訳) エイアールディー
1500 円 4/04発行
→ないしょだよ、うちのママはほんとはヤマアラシなの。だっていつもより
早く起きたら、トゲトゲ頭の、まるでヤマアラシみたいなママがいたの…。
アルゼンチンの作家による絵本。
『とおせんぼ』 村上 しいこ(文)たごもり のりこ(絵) 小学館
1500 円 14/05発行
→ひとりぼっちのこおには、寂しくて、道行く人をとおせんぼ。ところが誰
も止まりません。するとおじいさんが現れて、とおせんぼの極意を教えて
くれるといいます。
『あのほしなんのほし』 みき つきみ(文)柳原 良平(絵) こぐま社
900 円 14/05発行
→金星、北斗七星、七夕伝説、ほうき星、夏の大三角形…夜空の星を柳原良
平の挿絵で紹介。
『あしたまほうになあれ』 小野寺 悦子(文)黒井 健(絵) 学研教育出版
1200 円 14/05発行
→ある朝、こやぎくんはクモの巣に引っかかっているタネを見つけました。こ
やぎくんは、タネをまきますが、草も実も、ちっとも美味しくありません。
しかし、タネは不思議な魔法のタネでした…。
=小学校低学年以上=
『あめふりうります』 平田 昌広(文)野村 たかあき(絵) 講談社
1400 円 14/05発行(講談社の創作絵本)
→「ねこが顔を洗うと雨が降る」という言い伝えを利用してねこきちは、「
あめふりうります」の看板を出します。原案:野村たかあき
『ヒワとゾウガメ』 安東 みきえ(文)ミロコ マチコ(絵) 佼成出版
1300 円 14/05発行
→島に1頭しかいないゾウガメの甲羅にはいつもヒワが止まっていた。ある
日、ヒワはゾウガメのために、ゾウという動物がどんなものかを調べる
ために飛び立っていった…。
『かしこいウサギとはずかしがりやの大きな鳥』 パスカル・マレ(文)
デルフィーヌ・ジャコ(絵)平岡 敦(訳) 徳間書店 1500 円
14/05発行
→昔、世界は陸と海のふたつの世界に分かれていました。ある時、陸の王様
ライオンと海の王様ドラゴンが決闘することに…。ミャンマーの昔話を元
にした絵本。
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『ななとさきちゃん ふたりはペア』 山本 悦子(文)田中 六大(絵)
岩崎書店 1000 円 14/05発行(おはなしトントン)
→ななは、1年生。6年生のおねさんが「ペア」になってくれるのを楽しみに
していたが、ペアのお姉さんは、思っていたのとちょっと違う…。
『のっぺらぼうのおじさん』 そうま こうへい(文)タムラ フキコ(絵)
講談社 1100 円 14/05発行(どうわがいっぱい)
→ぼくが、ひとりで歩いていると公園の柳の木に額縁の露店が出ていた。50
円でにがお絵を描いてくれるというので頼むが、どうもおかしい…。ちょ
っぴり怖いお話。
=小学校中学年以上=
『カラスネコ チャック』 野田 道子(文)オオノ ヨシヒロ(絵)
小峰書店 1400 円 14/05発行(おはなしメリーゴーラウンド)
→兄弟の中でただ一匹、体中真っ黒なネコのチャック。ある日家族がバラバ
ラとなり、チャックはひいひいじいさんに会うために旅に出ます…。
『海をわたったビスクドール』 ジョーン・ホルブ(文)石川 のぞみ(絵)
かとう あさこ(訳) 国土社 1300 円 14/05発行(マジック・ドール)
→ローズとリラのおばあちゃんは人形を直す名人。おばあちゃんが直してい
るロシア生まれのビスク・ドールが100年前の数奇な物語を語ります。
=小学校高学年以上=
『江戸の象吉』 太田 大輔(文・絵) 講談社 1400 円 14/05発行
→動物たちが暮らす江戸の町が舞台。そこへある日ゾウの象吉が現れ、日本
橋の魚屋「魚犬(うおけん)」で働き始めた。象吉の体の大きさにみんな
驚いたが、次第に人気者になって…。
『思い出のマーニー 特装版』 ジョーン・G・ロビンソン(文) 松野 正子
(訳)岩波書店 1400 円 14/05発行
→特装版。作者長女によるあとがき、河合隼雄の解説も収録。
『わたしたちの島で』 アストリッド・リンドグレーン(文)ロバート・ヘイル
ズ(絵)尾崎 義(訳) 岩波書店 920 円 14/05発行(岩波少年文庫)
→ウミガラス島に来たメルケルソン一家。4人の子どもたちは元気な島の女の子
チョルベンともすぐに仲良くなる。島でのキラキラした日々を描いた作品。
解説:菱木晃子
=中学以上=
『皿と紙ひこうき』 石井 睦美(文) 講談社 700 円 14/05発行
(講談社文庫)
→10年刊の文庫化。
『クラスメイツ 前期』 森 絵都(文) 偕成社 1300 円 14/05発行
→北見第二中学校1年A組の24人、それぞれを主人公にした短篇連作。「今」を
生きる中学生たちの姿がリアルに浮かぶ。
『クラスメイツ 後期』 森 絵都(文) 偕成社 1300 円 14/05発行
→中学1年生の1年間を、24人の子どもの視点で描く短編連作。何気ない日常の
なかのドラマを掬いあげた佳作。大人になりきれない微妙な年頃の感情をさ
わやかに綴る。
『ハリスおばさん モスクワへ行く 普及版』 ポール・ギャリコ(文)亀山
龍樹(訳) 復刊ドットコム 2800 円 14/03発行
→共訳:遠藤みえ子
『カンボジアの大地に生きて』 ミンフォン・ホー(文)もりうち すみこ(訳)
さ・え・ら書房 1500 円 14/05発行
→ポル・ポト政権の恐怖政治が終わった直後のカンボジアを舞台にした物語。
父さんが兵士に殺され、兄さんの意見に従い、母さんと私は村を捨て、国境
をめざした…。
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=幼児以上=
『いもむしってね…』 澤口 たまみ(文)あずみ虫(絵) 福音館書店 1100 円
14/05発行(科学シリーズ)
→プランターのニンジンにキアゲハの幼虫がきて、葉っぱを食べてしまった。
ぼくたちは、新しい葉っぱを探しにいくと、他の幼虫たちを次々見つけた。
=小学校中学年以上=
『ぜんぶわかる!モンシロチョウ』 新開 孝(文)新開 孝(写真)ポプラ社
2000 円 14/05発行(しぜんのひみつ写真館2)
→モンシロチョウの成虫と幼虫の暮らし、体の秘密などを美しい写真と文章で紹
介。監修:蟻川謙太郎
=小学校高学年以上=
『気分はパティシエ!スイーツと飲みもの』 枝元 なほみ(文) ポプラ社
2850 円 14/04発行(かんたんでおいしい!魔法のクッキングBOOK5)
→フレンチトースト、グミゼリー、ティラミス、スムージー、ジンジャーミルク
などお菓子と飲み物の造り方を紹介。
『消費税の歴史』 稲葉 茂勝(文) ポプラ社 2600 円 14/04発行
(池上彰のこれだけは知っておきたい!消費税のしくみ2)
→監修:池上彰
『謎の絶滅動物たち』 北村 雄一(文) 大和書房 1500 円 14/05発行
→ユーラシア、北米、南米、オーストラリアなど地域ごとに絶滅した様々な動物
を大きさ、発見年、絶滅の理由などをイラストと文章で紹介。
『取りまとめるしごと』 松井 大助(文) ぺりかん社 2800 円 14/05発行
(会社のしごと6)
→様々な会社の中で、「取りまとめる仕事」をしている人たちにインタビューし
ながら、それぞれの仕事を具体的に紹介。大企業と中小企業の違いとやりがい
についても伝える。
『風力発電』 高橋 真樹(文)高橋 真樹(写真)大月書店 2750 円
14/05発行(親子でつくる自然エネルギー工作1)
→100円ショップなどで手に入る材料で、電気や熱を作る工作を紹介するシリーズ。
本巻ではプロペラやうちわ、ポリバケツなどを使った風力発電の工作を紹介。
『人口問題にたちむかう』 鬼頭 宏監修(文) 文研出版 2800 円 14/02発行
(世界と日本の人口問題)
『科学の発展につながるノーベル賞』 若林 文高監修(文) 文研出版 2800 円
14/02発行(ノーベル賞の大研究)
『クリスティアーノ・ロナウド ヒーローの夢がかなうとき』 マイケル・パート
(文)樋渡 正人(訳) ポプラ社 1200 円 14/05発行
→少年ロナウドが世界一のサッカー選手になるまでの軌跡を描く。
=中学以上=
『パウル・クレー 地中海の旅』 新藤 信(文) 平凡社 1600 円 14/03発行
(コロナ・ブックス)
『いまこそ沖縄 沖縄に親しむ50問50答』 行田 稔彦(文) 新日本出版社
1600 円 14/02発行
『アインシュタイン 好奇心からすべて始まる』 茂木 健一郎(文)
PHP研究所 1200 円 14/03発行
『クラゲ 世にも美しい浮遊生活』 下村 脩(文) PHP研究所 1000 円
14/05発行(PHP新書)
→ギネスでクラゲ展示種数世界一と認定された山形県・加茂水族館の美しいク
ラゲを美しい写真と館長とノーベル賞化学者との対談で紹介。
『フランスのなつかしいレシピ マミィお手製の保存食と楽しいお話』
ニコル・テポー(文)柴田 里芽(訳) グラフィック社 2800 円
14/04発行
『「赤毛のアン」の秘密』 小倉 千加子(文) 岩波書店 1100 円
14/05発行(岩波現代文庫)
→04年刊の文庫化。
『手塚治虫 増補新版』 河出書房新社 1200 円 14/05発行
(KAWADE夢ムック)
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
=小学校低学年以上=
『はじめてのギリシア神話』 尾高 薫(文)堀川 理万子(絵) 徳間書店
1300 円 14/05発行
→ギリシア神話の「世界のはじまり」「オリュンポスの神がみ」にまつわる
物語を中心に、やさしいお話の形に書いたもの。すっきりして、読みやす
い。
■ 今週の一冊 ■
今週は久しぶりに日本人作家によるフィクションを紹介できます!
まずは『江戸の象吉』です。
江戸時代を舞台にしたいわゆる「時代劇」です。しかし!
登場人物(?)は、動物のみです。ぎょっとされる方もあるかもしれない
けれど、少し読み進めれば違和感は感じなくなります。
象吉の活躍とその正体の謎解きが楽しい1冊。
いろんな事件のエピソードは江戸時代に起こったことが元になっていたり
するので、歴史好きな子にもおすすめです。
作者の太田さん、初めての長編。ちょっと地の文が弱いかな?と感じる部分
もありますが、今後の活躍に大いに期待したいと思います。
そして森絵都さん、12年ぶりの中高生向きの作品『クラスメイツ(前期)
(後期)』を!
派手な話ではありません。ごくフツーのありきたりの中学生の日常を淡々と
綴った作品です。ですが、だからこそ共感できる部分が多い。
中学生時代特有のモヤモヤした感情をさわやかに掬いあげた筆力は、さすが
といったところかな~と思います。
もしかすると「リアル中学生」より「元中学生」のほうが、24人の登場人物
に寄り添えるかもしれません。
知っている誰かに似た人がいるかも…。
ぜひこの中の登場人物、ひとりに焦点を当てた作品が読みたいなと欲張りな
感想を持ちました。 (す)