2014年4月6日~4月12日入荷分
■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 5点

『くま!くま!くまだらけ』徳間書店
『ニャーロットのおくりもの』徳間書店
『だいすきなおばあちゃん』朝日新聞出版
『さる・るるる・る』絵本館
『海を渡った少年 ジョン万次郎』汐文社

♪ フィクション ♪ 16点

『きえた犬のえ』大日本図書
『チャーリー、ただいま家出中』徳間書店
『江戸っ子さんきちと子トキ』福音館書店
『たっくんのあさがお』PHP研究所
『きょうから飛べるよ』岩崎書店
『たのしいムーミン一家 新装版』講談社
『ふたりは世界一!』偕成社
『十二歳』講談社
『石の神』福音館書店
『かまえ!ぼくたち剣士会』ポプラ社
『伝説のエンドーくん』小学館
『海うそ』岩波書店
『妖怪アパートの幽雅な日常10』講談社
『ネネとヨヨのもしもの魔法』徳間書店
『ああ玉杯に花うけて 少年倶楽部名作選』講談社
『なないろレインボウ』ポプラ社

♪ ノンフィクション ♪ 20点

『地図で見てみよう! 日本の鉄道』ポプラ社
『にわのかいじゅうファイル』アリス館
『図形がよくわかる 算数おりがみ 全3巻』小峰書店
『ニワシドリのひみつ 庭師鳥は芸術家』岩崎書店
『ごたっ子の田んぼ』アリス館
『プロ野球のスゴイ話』ポプラ社
『やさしい身近な自然観察図鑑 両生類・は虫類・鳥ほか』いかだ社
『打てるもんなら打ってみろ!』講談社
『虹をつくる』小峰書店
『30倍の世界』小峰書店
『爆発の科学』小峰書店
『石灰石のふしぎな変身』小峰書店
『音を楽しむ』小峰書店
『いっしょにつくろう! 季節をたべる春の保存食・行事食』アリス館
『ネルソン・マンデラ 自由へのたたかい』ポプラ社
『野の花の立体切り紙』誠文堂新光社
『ことだま百選』講談社
『おさるのトーマス、刑法を知る』太郎次郎社
『うさぎのヤスヒコ、憲法と出会う』太郎次郎社
『くらべてわかる科学小事典』大月書店

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点

『むぬがたいの会の語り』悠書館

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『くま!くま!くまだらけ』 モーリス・センダック(文・絵)石津
ちひろ(訳) 徳間書店 1400 円 14/04発行
→くまのぬいぐるみが犬にさらわれた。男の子は追いかけますが、
行く先々、くまくまくまだらけ…。

『ニャーロットのおくりもの』 パメラ・アレン(文・絵)野口 絵
美(訳) 徳間書店 1400 円 14/04発行
→ねこのニャーロットは、お散歩に出かけます。ギブソンさんの家
で煮豆をひと皿、ジョーンズさんの家でパイを2つもらいます。行
く先々で食べ物をもらいますが…。

=小学校低学年以上=

『だいすきなおばあちゃん』 日野原 重明(文)岡田 千晶(絵)
朝日新聞出版 1300 円 14/03発行
→マリちゃんには大好きなおばあちゃんがいました。いつも一緒に
過ごしていたおばあちゃん。でも、体の具合がだんだん悪くなり
…。

『さる・るるる・る』 五味 太郎(文・絵) 絵本館 900 円
14/04発行
→さる・いる、さる・くる、さる・でる…。「る」で終わる動詞だ
けで展開されるユーモラスなストーリー。28年ぶりの続々編。

=小学校中学年以上=

『海を渡った少年 ジョン万次郎』 高村 忠範(文・絵 ) 汐文社
1600 円 14/04発行
→13歳の時に遭難しアメリカに渡り、また日本に戻って通訳として
活躍したジョン万次郎の生涯を絵本で紹介。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『きえた犬のえ』 マージョリー・W・シャーマット(文)マーク・
シーモント(絵)光吉 夏弥(訳) 大日本図書 1200 円 14/04発行
(ぼくはめいたんてい)
→82年刊の新装版。

『チャーリー、ただいま家出中』 ヒラリー・マッカイ(文)田中
六大(絵)冨永 星(訳) 徳間書店 1300 円 14/04発行
→チャーリーは毎日怒られてばかり。父さんも母さんも兄さんだけが
好きなんだと思い込んだチャーリーは、家出することにした。家出
先は庭の物置の裏。

『江戸っ子さんきちと子トキ』 菊池 日出夫(文・絵) 福音館書店
1200 円 14/04発行(ランドセルブックス)
→江戸の町の寺子屋に通うさんきちは、ある日巣から落ちたトキのヒ
ナを見つける。師匠の喜楽の指導の下、ヒナを育てるが…。
10年「おおきなポケット」掲載に加筆。

『たっくんのあさがお』 西村 友里(文)岡田 千晶(絵)
PHP研究所 1100 円 14/04発行(とっておきのどうわ)
→1年生になった友子。隣の席のたっくんは、体も声も大きくて、ちょ
っぴり恐い。ある日、友子はたっくんの朝顔の種が植えてある鉢を
ひっくり返してしまう。

=小学校中学年以上=

『きょうから飛べるよ』 小手鞠 るい(文)たかす かずみ(絵)
岩崎書店 1200 円 14/04発行(おはなしガーデン)
→4年生の新学期を前にさくらは、熱をだし入院しなければならなくな
りました。いつまでたっても退院できず落ち込むさくらに、ある日
手紙が舞い込みます。

『たのしいムーミン一家 新装版』 トーベ・ヤンソン(文・絵)山室
静(訳) 講談社 680 円 14/04発行(講談社青い鳥文庫)

『ふたりは世界一!』 アンドレス・バルバ(文)おくやま ゆか(絵)
宇野 和美(訳) 偕成社 1200 円 14/04発行
→小さな男の子フワニートと大きな女の子ベロニカは、記録を作るの
が大好き。そんなふたりの前に謎の世界記録男が現われた。

=小学校高学年以上=

『十二歳』 椰月 美智子(文)またよし(絵) 講談社 650 円
14/04発行(講談社青い鳥文庫)
→02年刊の軽装版。

『石の神』 田中 彩子(文)一色(絵) 福音館書店 1500 円
14/04発行(福音館書店創作童話シリーズ)
→石工をめざして修行に励む寛次郎の前に、申吉という不思議な少年
が現れる。素性も言動も奇妙な申吉に反感を持ちつつも、次第に惹
かれていく。

=中学以上=

『かまえ!ぼくたち剣士会』 向井 湘吾(文) ポプラ社 1400 円
14/04発行
→剣道から離れ、パズルに没頭する日々を過ごしていた慧一。ある日、
高校の同級生の強引な勧誘でまた剣道を始めることになるが…。

『伝説のエンドーくん』 まはら 三桃(文) 小学館 1400 円
14/04発行
→市立緑山中学校で語り継がれているヒーロー「エンドーくん」。校
内に残されたエンドーくんにまつわる落書きをきっかけに、教師や
生徒たちが勇気を与えられる。短篇連作。

『海うそ』 梨木 香歩(文) 岩波書店 1500 円 14/04発行
→昭和の初め、南九州の遅島へやって来た研究者の秋野は、修験道の
島であったことを知る。文書を調べながら、土地の人とふれあいな
がら自然豊かな島を探索していく…。

『妖怪アパートの幽雅な日常10』 香月 日輪(文) 講談社 530 円
14/04発行(講談社文庫)

『ネネとヨヨのもしもの魔法』 白倉 由美(文) 徳間書店 1600 円
14/04発行
→「想像」することが禁じられた世界の聖マルグリット学院に暮らす
ことになった少女ネネ。夢の中の購買部で手に入れたのは「想像」
が現実になるノートだった。

『ああ玉杯に花うけて 少年倶楽部名作選』 佐藤 紅緑(文) 講談社
1600 円 14/04発行(講談社文芸文庫)
→解説:紀田順一郎

『なないろレインボウ』 宮下 恵茉(文) ポプラ社 1300 円
14/04発行
→中学に入学した七海。知り合いのいないクラスで不安だったが、気の
合いそうな女の子、いろはに出会い、意気投合するが…。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=幼児以上=

『地図で見てみよう! 日本の鉄道』 小賀野 実監修(文)小賀野
実(写真) ポプラ社 850 円 14/04発行
(大解説!のりもの図鑑DX)
→北海道から九州、沖縄まで各地域ごとの特色ある電車やバスを豊富
なカラー写真で紹介。

=小学校低学年以上=

『にわのかいじゅうファイル』 松橋 利光(文)松橋 利光(写真)
アリス館 1400 円 14/04発行
→ニホンカナヘビ、クロオオアリ、オカダンゴムシ…庭に住む「かい
じゅう」たちを写真で紹介。見つけた場所や大きさ、見つけ難易度
なども記載。

=小学校中学年以上=

『図形がよくわかる 算数おりがみ 全3巻』 阿部 恒(文)
小峰書店 2500 円 14/04発行(図形がよくわかる 算数おりがみ)
→正方形だけでなく、長方形、五・六・八角形などのおりがみで、様
々な箱を作る。楽しみながら、算数の考え方が身につくシリーズ。
1変身する箱のおりがみ 2多角形リングを作ろう 3びっくり!立体
パズル

『ニワシドリのひみつ 庭師鳥は芸術家』 鈴木 まもる(文・絵)
岩崎書店 1600 円 14/04発行(ちしきのぽけっと)
→オスが巣ではない造形物あすまやを作る習性から「庭師鳥」と名づ
けられた鳥。鳥の巣研究家である著者が、そのふしぎな習性のひみ
つを探る。

『ごたっ子の田んぼ』 西村 豊(文)西村 豊(写真)アリス館
1400 円 14/04発行
→八ヶ岳の麓にある小学校では毎年5年生が田んぼでもち米作りをす
る。子どもたちの米作りの様子を自然写真家西村豊が写真で追う。

=小学校高学年以上=

『プロ野球のスゴイ話』 『野球太郎』編集部(文) ポプラ社 650 円
14/04発行(ポプラポケット文庫)
→打者編、投手編、守備編、作戦・球場編の項目ごとに21のエピソー
ドを紹介。

『やさしい身近な自然観察図鑑 両生類・は虫類・鳥ほか』 里中
遊歩(文) いかだ社 1600 円 14/04発行
→カエルやイモリ、ヘビ、カメ、スズメ、ムクドリなど日常の散歩の
中で出会う生き物たちを写真で紹介。接し方や気を付ける点なども
解説。

『打てるもんなら打ってみろ!』 中村 計(文) 講談社 1200 円
14/04発行(世の中への扉)
→松井裕樹、藤浪晋太郎、安楽智大、ダルビッシュ有、田中将大。5
人の投手たちのそれぞれの甲子園でのエピソードを綴る。

『虹をつくる』 板倉 聖宜(文) 小峰書店 2800 円 14/04発行
(いたずら博士の科学だいすき2-6)
→写真やイラストで実験を分かりやすく紹介し、本を読みながら実験を
「体験」できるシリーズ。2期全5巻。

『30倍の世界』 板倉 聖宜(文) 小峰書店 2800 円 14/04発行
(いたずら博士の科学だいすき2-7)
→共著:豊田泰弘

『爆発の科学』 板倉 聖宜(文) 小峰書店 2800 円 14/04発行
(いたずら博士の科学だいすき2-8)
→共著:平賀幸光

『石灰石のふしぎな変身』 板倉 聖宜(文) 小峰書店 2800 円
14/04発行(いたずら博士の科学だいすき2-9)
→共著:犬塚清和

『音を楽しむ』 板倉 聖宜(文) 小峰書店 2800 円 14/04発行
(いたずら博士の科学だいすき2-10)
→共著:小林光子

『いっしょにつくろう! 季節をたべる春の保存食・行事食』 濱田
美里(文)藤田 美菜子(絵) アリス館 1300 円 14/04発行
→いちごジャム、春キャベツの甘酢漬け、わかめのふりかけなど、春
向きの保存食の作り方を写真やイラストで紹介。

『ネルソン・マンデラ 自由へのたたかい』 パム・ポラック(文)伊藤
菜摘子(訳) ポプラ社 1200 円 14/04発行
(ポプラ社ノンフィクション)
→アパルトヘイトに立ち向かい、27年間に渡り刑務所に入れられながら
も、自由と平等を訴え続けたネルソン・マンデラの生涯を綴る。
共著:メグ・ベルヴィソ

=中学以上=

『野の花の立体切り紙』 やまもと えみこ(文) 誠文堂新光社
1600 円 14/04発行
→山桜、紫陽花、花菖蒲、すみれ、れんげそうなど身近な野の花を立
体的な切り紙で表現。作り方のポイントを写真で分かりやすく説明
する。型紙付。

『ことだま百選』 東京都杉並区立天沼中学校編(文) 講談社 900 円
14/04発行
→杉並区立天沼中学校で国語の教師たちが古今東西の名文、名句を集め
て作った「言霊百選」の小冊子。これに解説をつけ、再構成して作っ
たもの。

『おさるのトーマス、刑法を知る』 仲道 祐樹(文)山中 正大(絵)
太郎次郎社 2000 円 14/04発行(「なるほどパワー」の法律講座)
→サル山共和国で起こる事件を通して、刑法がどんな根拠と理由に基づ
いて使われているかを知る。

『うさぎのヤスヒコ、憲法と出会う』 西原 博史(文)山中 正大(絵)
太郎次郎社 2000 円 14/04発行(「なるほどパワー」の法律講座)
→サル山共和国のさるのリサやうさぎのヤスヒコたぎが出会う様々な事
件の事例を通して、憲法が自分たちの生活に密着していることを学ぶ。

『くらべてわかる科学小事典』 兵頭 俊夫監修(文) 大月書店
2400 円 14/04発行
→原子と分子、湯気と水蒸気、イモリとヤモリ、平地と盆地など、化学、
生物、地学、物理、原子力・放射線の各分野の似ているけれども違う
ふたつの概念を分かりやすく説明。

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪

=中学以上=

『むぬがたいの会の語り』 日本民話の会編(文) 悠書館 1800 円
14/04発行(新しい日本の語り10)
→沖縄伝承話をデータベース化し、語りの実践も行ってきた「むぬたい
の会」会のメンバーによる沖縄の島々の語りを43話収録。
DVDつき。

■ 今週の一冊 ■

今週は…おまけの3冊です。

昨年『天狗ノオト』(理論社)でデビューした田中彩子さんの第2作
『石の神』(福音館書店)。
主人公の心理描写が巧みです。淡々としながらも、次第に盛り上がっ
ていくかんじがウマい! と思いました。
丁寧な書き方に好感がもてます。これからもゆっくりでいいので、しっ
かり読み応えのある作品を紡いでいってほしいものです。

まはら三桃さんの新作がこの度は、小学館より刊行になりました。
『伝説のエンドーくん』です。
作品を出すごとに描写が的確になっているように感じます。
本作もどこかの学校で本当にありそうな“伝説”が、心憎いです。
中学生のころに読んでいたら、落書きを校内に探してしまったかも。
ラストはお見事。

最後に梨木香歩さん『海うそ』(岩波書店)を。
読後感がなんともいえない。余韻を噛みしめるかんじ。
語感がきれいだなぁ、とちょっとうっとりします。
デビューは梨木さん、子どもの本でした。また子どもの本の世界に戻
ってきてほしい、と思うのは私だけでしょうか。
梨木さんの言葉で描く、子どもの世界はどんなだろう、と夢想します。
(す)