hinamaturi
2月に入るとすぐ節分、そして次は3月のひな祭り。書店は季節の行事と密接に繋がっていて、早め早めに準備をしなくてはいけないので中々大変!というわけで、今年は節分(=鬼の本)を飛ばして、早くもひな祭りの本をそろえてしまいました(笑)。鬼の本を探しに見えた方、ごめんなさい。昔話のコーナーでちょっぴり面陳していますので、見てみてくださいね。
ひな祭りの本をそろえてみると、柔らかな黄色とピンクでなんとも華やかな雰囲気になりました。今年は雪や寒い日が多く、「早く温かい春になって欲しい」という思いが例年にも増して強いので、こういうミニコーナーの展開になってしまった、ということなのです。
平台で一番のおすすめは『新版 折りびな』(福音館書店/2415円)。石井桃子さんの『三月ひなのつき』に出てくる“折りびな”のモデルといわれているお雛様が作れる本です。お雛様を作るための美しい和紙の折り紙も付いています。新版のあとがきで真田ふさえさん(著者・田中サタさんのご子息の夫人でデザイナー。この『折びな』の絵を描かれた方)が、「こんなささやかな楽しみが許される平和な世の中であり続けますようにと願わずにいられません」と書いていらっしゃるのが、心に残りました。