2013年5月5日~5月11日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
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♪ 絵本 ♪
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『はみがきさん』ポプラ社
『わたしのおうち あなたのおうち』童話館出版
『しましまとぽちぽち』BL出版
『ぼくはきょうりゅう ハコデゴザルス』岩崎書店
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♪ フィクション ♪ 11点
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『風のローラースケート 山の童話』福音館書店
『切り株ものがたり』福音館書店ツꀀ
『象使いティンの戦争』作品社ツꀀ
『第二音楽室』文藝春秋
『あなたに似た人1』早川書房
『あなたに似た人2』早川書房
『白い人びと ほか短篇とエッセー』みすず書房
『青玉は光り輝く』東京創元社
『おわりの雪』白水社
『冥途』長崎出版
『お面屋たまよし 彼岸ノ祭』講談社ツꀀ
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♪ ノンフィクション ♪ 11点
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『ずっとまもっているよ』福音館書店
『生命38億年大図鑑』PHP研究所
『四つの小さなパン切れ』みすず書房
『知りたい! 地球はどうやってできたのか?』宝島社
『支えるしごと 総務・人事・経理・法務』ぺりかん社
『自衛官になるには』ぺりかん社
『ソーシャルワーカーという仕事』筑摩書房ツꀀ
『「働く」ために必要なこと』筑摩書房ツꀀ
『はじめての植物学』筑摩書房
『虹の西洋美術史』筑摩書房
『ぼくらの中の発達障害』筑摩書房ツꀀ
■ 今週のおすすめ ■
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♪♪ 絵本 ♪♪
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=幼児以上=
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『はみがきさん』 せな けいこ(文・絵) ポプラ社ツꀀ 880 円
13/05発行(せなけいこのえ・ほ・ん)
→「まいあさ、おひさまでるときにはみがきさんがやってきます。
さあみがきましょう…」紙芝居として昭和49年、教育画劇より
刊行されたものを絵本化。
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『わたしのおうち あなたのおうち』 マウリーン・ロフィー(文・
絵)さがの やよい(訳) 童話館出版ツꀀ 1300 円 13/04発行
→ここはねこのお家でしょうか?いいえ、ここはいぬのおうち、い
ぬごやです。穴あきの簡単な仕掛け絵本。
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『しましまとぽちぽち』 ダーロフ・イプカー(文・絵)やました
はるお(訳) BL出版ツꀀ 1600 円 13/05発行
→しましまトラのあかちゃんとぽちぽち模様のヒョウのあかちゃん
が出会います。2ひきは手頃は獲物はないかと川べりを歩きまし
た…。
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『ぼくはきょうりゅう ハコデゴザルス』 土屋 富士夫(文・絵)
岩崎書店ツꀀ 1300 円 13/05発行(えほんのぼうけん)
→ダンボールの箱で恐竜になったたっくんは、いつの間にか恐竜時
代にタイムスリップ。恐竜の子どもチララと友だちになり…。
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♪♪ フィクション ♪♪
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=小学校中学年以上=
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『風のローラースケート 山の童話』 安房 直子(文)小沢 良吉
(絵) 福音館書店ツꀀ 600 円 13/05発行(福音館文庫)
→峠の茶屋の茂平と山の住人たちの交流を描いた童話。表題作の他、
合わせて8話収録。解説:やなせたかし/84年筑摩書房刊の文庫化
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『切り株ものがたり』 今井 恭子(文)吉本 宗(絵) 福音館書店ツꀀ
1200 円 13/05発行(福音館創作童話シリーズ)
→山の中にあるふるい大きな切り株に置いた市松人形。山の女の子に
あげるために修一は姉の人形をこっそりそこに置いたのだが…。大
正後期の中国地方を舞台にした物語。
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=中学以上=
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『象使いティンの戦争』 シンシア・カドハタ(文)代田 亜香子(訳)
作品社ツꀀ 1800 円 13/05発行(金原瑞人選オールタイム・ベストYA)
→象のレディの世話をするのが何よりの幸せに思う少年ティンは、ラ
ーデ族の象使い。村の生活は平和だったが、あっという間に彼も戦
争に巻き込まれて…。ベトナム戦争を背景にした物語。
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『第二音楽室』 佐藤 多佳子(文) 文藝春秋ツꀀ 505 円 13/05発行
(文春文庫)
→10年刊の文庫化。解説:湯本香樹実
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『あなたに似た人1』 ロアルド・ダール(文)田口 俊樹(訳)
早川書房ツꀀ 760 円 13/05発行(ハヤカワ文庫)
→1957年ハヤカワ・ミステリ刊、1976年ハヤカワ・ミステリ文庫刊の新訳
、2分冊にしたもの。「味」「おとなしい凶器」「南から来た男」ほか、
全11作収録。
『あなたに似た人2』 ロアルド・ダール(文)田口 俊樹(訳)
早川書房ツꀀ 760 円 13/05発行(ハヤカワ文庫)
→1957年ハヤカワ・ミステリ刊、1976年ハヤカワ・ミステリ文庫刊の新
訳、2分冊にしたもの。「サウンドマシン」「クロードの犬」ほか、全
6作収録。
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『白い人びと ほか短篇とエッセー』 フランシス・バーネット(文)
中村 妙子(訳) みすず書房ツꀀ 2800 円 13/05発行(大人の本棚)
→幼くして両親をなくしたイゾベルは、不思議な視る力を持っていた…。
著者の愛息への鎮魂の想いが込められた表題作のほか、短篇、エッセー
全4作収録。訳者あとがきは作品理解の一助に。
『青玉は光り輝く』 ケルスティン・ギア(文)遠山 明子(訳)
東京創元社ツꀀ 2000 円 13/05発行(時間旅行者の系譜)
→ロンドンの高校に通う16歳のグウェンドリンは、タイムトラベラー。
その能力の調整のための「時間消化」中に、ある殺人事件を目撃して
しまう。そして監視団の計画が狂いはじめ…。
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『おわりの雪』 ユベール・マンガレリ(文)田久保 麻理(訳)
白水社ツꀀ 950 円 13/05発行(白水uブックス)
→山間の小さな町に暮すぼく。父は病床の中にあり、母は夜こっそり抜
け出しているのをぼくは知っている。そんなぼくの心を捉えたのは、
古道具屋の鳥かごのトビだった…。04年刊の軽装版。
巻末エッセイ:いしいしんじ
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『冥途』 内田 百けん(文)金井田 英津子(絵) 長崎出版ツꀀ 2300 円
13/05発行
→表題作の他、「花火」「尽頭子」「烏」「件」「柳藻」など6作を収
録。02年パロル舎刊の復刊。
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『お面屋たまよし 彼岸ノ祭』 石川 宏千花(文) 講談社ツꀀ 950 円
13/05発行(YA!ENTERTAINMENT)
→面作りの太良(たいら)と甘楽(かんら)は、山奥の村で4年に一度
の祭りに誘われる。しかしその祭りには恐ろしい秘密があった…。
シリーズ第2弾。
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♪♪ ノンフィクション ♪♪
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=幼児以上=
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『ずっとまもっているよ』 メアリー・アン・フレイザー(文・絵)
むらかみ みづほ(訳) 福音館書店ツꀀ 1300 円 13/05発行
(みつけようかがく)
→ネコ、ヒョウ、トリ、ウサギ、リス、クマ、シマリス、カンガルー、
ワニ、ペンギンなどの赤ちゃんが、どんな風に親に守られて成長す
るかを絵本で伝える。
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=小学校高学年以上=
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『生命38億年大図鑑』 猪郷 久義監修(文) PHP研究所ツꀀ 2800 円
13/05発行
→地球上の生命たちがたどってきた38億年の歩みをそれぞれの時代区
分ごとに復元イラストや化石写真と文章で紹介。
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=中学以上=
『四つの小さなパン切れ』 マグダ・オランデール=ラフォン(文)高橋
啓(訳) みすず書房ツꀀ 2800 円 13/05発行
→ハンガリー系ユダヤ人として16歳の時に、アウシュヴィッツ、ビルケ
ナウの強制収容所に入れられた著者。長い沈黙の後に、語り始めた著
者の貴重な証言の記録。
『知りたい! 地球はどうやってできたのか?』 鳥海 光弘(文)
宝島社ツꀀ 1300 円 13/05発行
→地球の誕生から、大地震を起こす地球のしくみ、地球を巡る環境問題
とエネルギーについて分かりやすく解説。原発が日本に不向きである
ことも、地質学の立場から解説する。
『支えるしごと 総務・人事・経理・法務』 松井 大助(文)
ぺりかん社ツꀀ 2800 円 13/05発行(会社のしごと4)
→会社内の職種を紹介するシリーズ。本書では総務、人事、経理、法務
の仕事を紹介する。実際に働いている人へのインタビューも交えて、
具体的に紹介。
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『自衛官になるには』 山中 伊知郎(文) ぺりかん社ツꀀ 1200 円
13/05発行(なるにはBOOKS)
→陸、海、空のそれぞれの自衛隊員にインタビューし実際の仕事の様子
や思いを伝える。自衛隊の歴史や組織、職種も紹介。
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『ソーシャルワーカーという仕事』 宮本 節子(文) 筑摩書房ツꀀ
780 円 13/02発行(ちくまプリマ―新書)
→社会の中で居場所をなくした人に寄り添い、彼らが暮らしていけるよ
う環境を整えるのが、ソーシャルワーカー。具体的な例を多く取り上
げ、わかりやすい。
『「働く」ために必要なこと』 品川 裕香(文) 筑摩書房ツꀀ 820 円
13/05発行(ちくまプリマ―新書)
→就職しても3年以内に離職する若者が3割。再雇用の道は困難にも関わ
らず、続けて働けないのはなぜか?就労支援の現場から、働くために
必要なことを伝える。
『はじめての植物学』 大場 秀章(文) 筑摩書房ツꀀ 820 円 13/03発行
(ちくまプリマ―新書)
→植物の基本的構造や営みを知ることで、彼らの生きる知恵の巧みさに
驚かされる。ただ、書き方が少々難解なのが残念。
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『虹の西洋美術史』 岡田 温司(文) 筑摩書房ツꀀ 950 円 12/12発行
(ちくまプリマ―新書)
→西洋絵画に描かれた「虹」の意味を読み解く。そこに人々は何を見た
のか?
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『ぼくらの中の発達障害』 青木 省三(文) 筑摩書房ツꀀ 840 円
12/11発行(ちくまプリマ―新書)
→臨床精神医学を専門にしている著者による「発達障害」とは何かを説
き、考える一冊。すごく特別なのことなのではなく、誰にでも何かし
らその要因を内包していることに気づかされる。
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■ 今週の一冊 ■
今週はまず絵本『しましまとぽちぽち』を。
とっても伸びやかな描線は、ネコ科の生きものの表情をよく捉えていま
す。「しましま」のトラと「ぽちぽち」のヒョウ以外の動物たちも、今
にも動き出しそうな躍動感に溢れています。
色遣いもステキな、おおらかな心地になれる絵本です。
『象使いティンの戦争』は、あまり馴染のない設定の物語。ベトナム戦
争に巻き込まれた少数民族ラーデ族の少年、ティンの目を通して語られ
ます。象とともに生きる少年の成長の姿に心打たれました。
静かな余韻と共にいろんなことを考えさせられました。
最後に、『小公子』などの著作で知られるバーネットの『白い人びと』。
小さな作品ですが、バーネットらしさが出ている4編です。表題作の意味
は…読んでのお楽しみ。また、訳者による丁寧なあとがきは作品理解に役
立つでしょう。 (す)