■ 今週のおすすめ ■
ツꀀ
♪♪ 絵本 ♪♪
ツꀀ
=幼児以上=
ツꀀ
『きいろのてじなし』 ブルーノ・ムナーリ(文・絵)谷川 
 俊太郎(訳) フレーベル館ツꀀ 1100 円 12/08発行
 (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
 →4つの色玉が手の中で消えます…。『みどりのてじなし』から
  アルフォンソが友情出演。ムナーリのしかけ絵本8冊目。
ツꀀ
『どうぶつきかんしゃ しゅっぱつしんこう!』 ナオミ・ケフ
 ォード(文)ベンジー・ディヴィス(絵)ふしみ みさを
 (訳) ポプラ社ツꀀ 1300 円 12/10発行(ポプラせかいの絵本)
 →今日は特別な日。ママとおでかけ。すると次々にクマさんや
  トラさんがついてきて…。共著:リン・ムーア
ツꀀ
『ひみつのたからさがし』 よこみち けいこ(文・絵)
 ポプラ社ツꀀ 1300 円 12/10発行
 →ママが子どもの頃に住んでいたじいちゃんの家は、古くて広
  くて、いろんなものがいっぱいある。物置の中で「宝の地図」
  を見つけたぼくとひろきは、宝探しにでかける。
ツꀀ
『あいうえおのえほん』 内田 麟太郎(文)西村 繁男(絵)
 童心社ツꀀ 1300 円 12/10発行(絵本・こどものひろば)
 →「あまがえるあめよりあめのあまやどり」…。「あ」から
  「ん」までの言葉を内田麟太郎と西村繁男のコンビで、語呂
  のいいだじゃれで繋ぐ絵本。
ツꀀ
『ニットさん』 たむら しげる(文・絵) イースト・プレスツꀀ
 1300 円 12/10発行
 →ニットさんは毛糸の編み物が得意です。シャカシャカシャカ。
  何を編んでいるのかな?ニットの写真とさし絵で描く絵本。
ツꀀ
『もりのメゾン』 まえを けいこ(文)原 優子(ぬいぐるみ)
 教育画劇ツꀀ 1100 円 12/10発行
 →大きなくまさん、大きな荷物で森のメゾンにお引越し。トン
  トントン、ノックノックノック。「はあいどなた?」…。ぬ
  いぐるみで描く絵本。
ツꀀ
『マギマギのともだち』 武内 祐人(文・絵) 大日本図書ツꀀ
 1300 円 12/10発行
 →クマの子マギマギは、ある朝、お出かけ。ボートに乗って行
  った先は…。
ツꀀ
=小学校低学年以上=
ツꀀ
『プレゼント』 ボブ・ギル(文・絵)アーサー・ビナード(訳)
 ほるぷ出版ツꀀ 1600 円 12/09発行(海外秀作絵本)
 →お父さんのクローゼットの奥で見つけた赤いリボンがついた
  プレゼント。きっとぼくへの誕生日プレゼントだ。アーサー
  はあれこれ、中身を想像します。するとそこへ女の人が訪ね
  てきて…。
ツꀀ
♪♪ フィクション ♪♪
ツꀀ
=小学校低学年以上=
ツꀀ
『ハロウィーンのまじょティリー うちゅうへいく』 ドン・フ
 リーマン(文・絵)なかがわ ちひろ(訳) BL出版ツꀀ
 1300 円 12/10発行
 →もうすぐハロウィーン。魔女のティリーは宇宙船ウチュウボ
  ウキ号を作り、黒猫のキットと共に宇宙に出発します。とこ
  ろが、不時着した先は…。
ツꀀ
『だれかさんのかばん』 森山 京(文)高橋 和枝(絵)
 ポプラ社ツꀀ 900 円 12/10発行(ポプラちいさなおはなし)
 →シカのおじいさんは夕方、散歩にでかけて木の枝にぶらさが
  ったかばんを見つけました…。表題作の「だれかさんのかば
  ん」他、小さなお話が5つ入っています。
ツꀀ
=小学校中学年以上=
ツꀀ
『いたずら人形チョロップ』 たかどの ほうこ(文・絵)
 ポプラ社ツꀀ 620 円 12/10発行(ポプラポケット文庫)
ツꀀ
『クリスマスのりんご クリスマスをめぐる九つのお話』 上條 
 由美子編(文)たかお ゆうこ(絵)上條 由美子(訳)
 福音館書店ツꀀ 1500 円 12/10発行(世界傑作童話シリーズ)
 →ルース・エインズワース作「砂糖ネズミときょうだいネズミ
  」、アリソン・アトリー作「小さなモミの木」などクリスマ
  スにちなんだ小さな愛らしいお話9編を収録。
ツꀀ
『あやかしの店のお客さま』 水沢 いおり(文)石橋 富士子
 (絵) 偕成社ツꀀ 1200 円 12/10発行(お江戸あやかし物語)
 →つくも神のこまちねえさん、ちょきち、ぬいばあが始めたお
  店、つくろいもの屋には、不思議なお客もやってきます。江
  戸に暮らすあやかしたちの物語。
ツꀀ
『わし姫物語』 マリー王妃(文)ジョブ(絵)長井 那智子
 (訳) 集英社ツꀀ 620 円 12/10発行(集英社みらい文庫)
 →08年春風社刊の加筆修正、改題したもの。
ツꀀ
『アナベル・ドールとちっちゃなティリー』 アン・M・マーテ
 ィン(文)ブライアン・セルズニック(絵)三原 泉(訳)
 偕成社ツꀀ 1600 円 12/10発行
 →共著:ローラ・ゴドウィン/100年前英国で作られた陶製のお
  人形、アナベル・ドールは8歳の女の子。ある日、アナベルの
  暮すパーマーさんの留守宅に謎の小包が届きます。中身はな
  んと赤ちゃん人形!
ツꀀ
=小学校高学年以上=
ツꀀ
『ヘンダワネのタネの物語』 新藤 悦子(文)丹地 陽子(絵)
 ポプラ社ツꀀ 1300 円 12/10発行(ノベルズ・エクスプレス)
 →両親の都合で同じマンションに住む直の家に預けられること
  になったイラン人の少年アリ。アリが、お母さんがペルシア
  語を話すのを嫌うわけに気づいた直は…。
ツꀀ
『ありがとう3組』 乙武 洋匡(文)長崎 訓子(絵) 講談社ツꀀ
 1400 円 12/10発行
 →著者の経験を元に、自身をモデルにした赤尾先生の小学6年生
  28人との1年間の交流を描く。生活の中でのピンチを子どもと
  共に乗り越えていく、まっすぐな先生の姿は感動的。
ツꀀ
=中学以上=
ツꀀ
『コリドラス・テイルズ』 斉藤 洋(文)ヨシタケ シンスケ
 (絵) 偕成社ツꀀ 1200 円 12/10発行
 →ある日たまたま立ち寄ったペットショップで耳元にささやく
  謎の声。それはナマズの「コリドラス」だった。「共同生活」
  を送ることになったぼくとコリドラスとのユーモア溢れる短
  編集。
ツꀀ
『オレたちの明日に向かって』 八束 澄子(文) ポプラ社ツꀀ
 1400 円 12/10発行
 →保険代理店の今井さんと数日一緒に過ごした中学生の勇気。
  漠然としていた毎日が、このことをきっかけに勇気の何かを
  変えていく。
ツꀀ
♪♪ ノンフィクション ♪♪
ツꀀ
=小学校低学年以上=
ツꀀ
『読む 知る 話す ほんとうにあったお話 1年生』 笠原 
 良郎監修(文) 講談社ツꀀ 880 円 12/10発行
 →「つなみにたえた一本松」「しろくまピース」「さいごのト
  キキンちゃん」などノンフィクションのお話を1年生に読みや
  すいように編集。8話収録。監修:浅川陽子
ツꀀ
『読む 知る 話す ほんとうにあったお話 2年生』 笠原 
 良郎監修(文) 講談社ツꀀ 880 円 12/10発行
 →「赤鼻のお医者さん」(日本でのケアリングクラウン活動開
  始)、「南極の流しそうめん」「サンタクロースはどこにい
  る?」など100年前の海外の出来事から今の日本の出来事まで
  、10話を収録。監修:浅川陽子
ツꀀ
=小学校中学年以上=
ツꀀ
『ヨーロッパお菓子物語』 今田 美奈子(文)青山 みるく
 (絵) 朝日学生新聞社ツꀀ 1500 円 12/10発行
 →ヨーロッパ各国の代表的なお菓子をレシピと共に誕生の物語
  も合わせて紹介。朝日小学生新聞12年1月~6月連載を加筆修
  正、再構成したもの。
ツꀀ
=小学校高学年以上=
ツꀀ
『元気な脳が君たちの未来をひらく』 川島 隆太(文) くもん
 出版ツꀀ 1400 円 12/10発行(くもんジュニアサイエンス)
 →ブレインイメージング研究、日本の第一人者の著者が、食事
  や睡眠などの生活習慣、読み、書き、計算などの学習が脳の
  働きとどのように関係しているかをわかりやすく説く。
ツꀀ
『ずかん宝石』 飯田 孝一監修(文)川嶋 隆義(写真)
 技術評論社ツꀀ 2680 円 12/11発行
 →ダイアモンド、エメラルド、ルビーといった代表的な宝石か
  ら珊瑚、琥珀、真珠など鉱物ではない宝石まで美しい写真で
  紹介する。宝石にまつわる豆知識のコラムも掲載。
ツꀀ
『捨て犬・未来 命のメッセージ』 今西 乃子(文)浜田 
 一男(写真) 岩崎書店ツꀀ 1300 円 12/10発行
 →東松島市立矢本第一中学校は、震災時ペットと動向可能な避
  難所になっていた。その決断をした千葉校長は、1年後「捨て
  犬・未来」を呼んで「命の授業」を生徒たちに聞かせる。
ツꀀ
=中学以上=
ツꀀ
『野に咲く花の生態図鑑』 多田 多恵子(文) 河出書房新社ツꀀ
 1600 円 12/10発行
 →春夏秋冬、それぞれの季節ごとの花を34紹介。種を残すため
  の、虫や鳥たちとの共生関係を植物生態学者である著者が分
  かりやすく解説。
ツꀀ
『チャレンジが道をひらく』 王 貞治(文) PHP研究所ツꀀ
 1200 円 12/10発行
 →12年3月18日NHKBSプレミアムで放送された番組を元に構
  成。一本足打法、868本の本塁打…「世界の王貞治」の野球人
  生を語る。
ツꀀ
『照葉樹ハンドブック』 林 将之(文) 文一総合出版ツꀀ
 1200 円 12/10発行
 →照葉樹を中心とした暖地性の常緑樹136種を、葉の形で6グル
  ープに分けて掲載。葉の表と裏の写真も一枚ごとに掲載。
ツꀀ
『きのこのほん』 保坂 健太郎監修(文)鈴木 安一郎(写真)
 パイインターナショナルツꀀ 2200 円 12/09発行
 →アーティストで、各地のキノコの会の会員でもある著者によ
  る美しいキノコの写真集。
ツꀀ
『きのこ絵』  パイインターナショナルツꀀ 2200 円 12/09発行
 →18~20世紀、欧州のボタニカルアートから、日本の菌類図譜、
  ファーブル、熊楠など、博物学者が描いた“きのこ絵252
  点を収録。
ツꀀ
『決定版 絵画と歴史で解き明かす『古事記』の世界』 武光 
 誠(文)梅田 紀代志(絵) 小学館ツꀀ 1900 円 12/10発行
 →歴史画家による挿絵とあらすじで、古事記を視覚的にまず紹
  介。さらに解明されてきた史実に基づき、「古事記」や古代
  史の謎に迫る。
ツꀀ
『生きのびるための犯罪』 上岡 陽江(文) イースト・プレスツꀀ
 1300 円 12/10発行(よりみちパン!セ)
 →ダルク女性ハウスの代表で、自らも処方薬依存とアルコール
  依存に苦しんできた著者が、自らが失ってきたもの、本当に
  必要なものは何かを壮絶な体験談とともに語る。
ツꀀ
『図説 世界史を変えた50の動物』 エリック・シャリーン(文)
 甲斐 理恵子(訳) 原書房ツꀀ 2800 円 12/10発行
 →カ、ミツバチ、ミンククジラ、カイコ、ウシ、ノミ…世界史
  に影響を与えた50の動物たちの物語を写真と共に紹介する。
  人類の歴史に動物たちが深く関わってきたことがよくわかる。
ツꀀ
『図説 世界史を変えた50の植物』 ビル・ローズ(文)柴田 
 譲治(訳) 原書房ツꀀ 2800 円 12/10発行
 →リョウゼツラン、タマネギ、コーヒーノキ、コリアンダー、
  イネ、ケシ、コカ…世界史に影響を与えた50の植物を美しい
  図版と共にそれぞれの物語を紹介する。
ツꀀ
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
ツꀀ
=幼児以上=
ツꀀ
『てくとこずんずん』 マーガレット・ワイズ・ブラウン(文)
 レミー・シャーリップ(絵)木坂 涼(訳) 集英社ツꀀ 1400 円 
 12/10発行
 →まっくろくろのふわふわの四本足と一緒に歩いて行ったら、
  何が見えるかな? 絵本を横にしたり縦にしたりぐるりと回
  して楽しむ絵本。
ツꀀ
=小学校低学年以上=
ツꀀ
『コヨーテのおはなし』 リー・ペック(文)バージニア・リー・
 バートン(絵)あんどう のりこ(訳) 長崎出版ツꀀ 1500 円 
 12/10発行
 →アメリカ南西部のネイティブ・アメリカン(アメリカ・イン
  ディアン)やメキシコの人々の間に伝わるかしこい動物とし
  てのコヨーテの話を収録。「コヨーテはどのようにして人間
  に火を与えたか?」など10話。
ツꀀ
=小学校中学年以上=
ツꀀ
『女の子の昔話 日本につたわるとっておきのおはなし』 中脇 
 初枝再話(文)唐木 みゆ(絵) 偕成社ツꀀ 1200 円 12/10発行
 →「わらしべ長者」「へひり番人」「ほらふきむすめ」「なら
  なしとり」「たにしのむすめ」…。日本各地に伝わる女の子
  やお姉さん、おばあさんの昔話を再話。20話収録。
ツꀀ
『風をつかまえたウィリアム』 ウィリアム・カムクワンバ(文)
 エリザベス・ズーノン(絵)さくま ゆみこ(訳) さ・え・ら
 書房ツꀀ 1400 円 12/10発行
 →アフリカ最貧国の1つ、マラウィは、干ばつに苦しんでいた。
  14歳の少年ウィリアムはある日、図書館の英文の本を読み解
  いて、風車を作ろうと決意する…。
  共著:ブライアン・ミーラー
ツꀀ
=中学以上=
ツꀀ
『画本 厄除け詩集』 井伏 鱒二(文)金井田 英津子(絵)
 長崎出版ツꀀ 2000 円 12/10発行
 →井伏鱒二の「厄除け詩集」12編、「譯詩」17編、「拾遺抄」
  より冬の1編を収録した画本詩集。
ツꀀ
■ 今週の一冊 ■

 今週は…またしても特別な一冊はありませんでした。

 でも!? 先日、読み終えた面白い本をご紹介したいと思います。
 それは『松丸本舗主義~奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』です。

 そう、東京駅前丸善丸の内本店4階にあった「松丸本舗」が惜し
 まれつつも閉店になりましたが、その軌跡を綴った一冊。
 店主、松岡正剛という人物の頭脳をのぞき見るような、刺激的
 な読書でした。あの空間で行われていた様々な事柄が全てでは
 ないけれど、おおよそのことが明らかにされているのです!

 何度か私も足を運びましたが、どの本からも「手にしてみて!
 読んでみて!」という声が聞こえてきて、耳を塞ぎたくなるよ
 うな心地になったものです。情報量が多くて、嬉しくなる反面、
 眩暈を起こしそうになるのでした。

 そして、大抵数時間店内をうろつき(一瞬でなんて出られない
 !!)行くと必ず買うつもりのなかった本を抱えていました。
 この本を読むと誰もが同じような経験をし、楽しんでいたのだと
 わかります。

 また同業者(一応、私も本屋のはしくれ)として読むと、そりゃ
 大変だったよね、という思いと同時に、ヒントだらけの本でもあ
 る。久しぶりにワクワクしながら、一気に読み終えました。
 
 行われていた各種イベントに参加してみたかった、と悔しい思い
 も残りました。

 本好きな大人の方には、ぜひご一読をおすすめします。(す)