2012年7月15日~7月21日入荷分

■ 今週のおすすめ ■ ツꀀ
♪ 絵本 ♪ 7点 ツꀀ
『おやすみくまちゃん』岩崎書店
『つやっつや なす』童心社ツꀀ
『はしれはやぶさ!とうほくしんかんせん』小峰書店
『恐竜トリケラトプスとウミガメのしま』小峰書店
『くまさんのおたすけえんぴつ』BL出版
『かいじゅうさん、ハイ!』長崎出版
『イカロスの夢』小峰書店 ツꀀ

♪ フィクション ♪ 10点 ツꀀ
『あまやどり』文研出版ツꀀ
『口ぶえ洞窟の謎』メディアファクトリー
ツꀀ『天までひびけ! ドンドコ太鼓』国土社
『ぼくのプールサイド』学習研究社
『学校の12の怖い話』長崎出版
『南から来た男 ホラー短編集2』岩波書店
『夏のバスプール』集英社 『うちの一階には鬼がいる!』東京創元社
『フェリックスとゼルダ』あすなろ書房
『ぼくの見つけた絶対値』作品社

♪ ノンフィクション ♪ 13点 ツꀀ
『ゴリラ』ほるぷ出版
『身近で観察するコウモリの世界』誠文堂新光社
『昆虫折り紙をたのしもう!』今人舎ツꀀ
『ヘンテコ姿の生き物』技術評論社ツꀀ
『道路交通法と自転車 自転車のルール』ベースボールマガジン社
『フェイスブックものがたり』ほるぷ出版
『もんじゅ君とみる!よむ!わかる!みんなの未来のエネルギー』
河出書房新社 『宮沢賢治の心を読む(2)』童話屋
『本を味方につける本 自分が変わる読書術』河出書房新社 『食べられる生きものたち 世界の民族と食文化48』 『月刊みんぱ  く』                       丸善 『動物で読むアメリカ文学案内』岩波書店ツꀀ 『知ろう 食べよう 世界の米』岩波書店ツꀀ 『エピソードで読む世界の国243』山川出版

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 2点 ツꀀ 『くまの皮をきた男』こぐま社 『さがしています』童心社

■ 今週のおすすめ ■ ツꀀ
♪♪ 絵本 ♪♪ ツꀀ
=幼児以上= ツꀀ
『おやすみくまちゃん』 シャーリー・パレントー(文)デイヴィッド・ウォーカー(絵)福本 友美子(訳) 岩崎書店ツꀀ 1100 円   12/08発行  →ベッドがいつつ、くまちゃんたちが眠ります。でも、ちゃいくま   ちゃんは眠れません。ひゅーっとへんな音、いったいなあに? ツꀀ

『つやっつや なす』 いわさ ゆうこ(文・絵) 童心社ツꀀ  1100 円 12/07発行(どーんとやさい)  →もぎたてぴかぴかつやっつやなす。おしりふりふりせいぞろい。   

『きゃきゃキャベツ』に続く「どーんとやさい」シリーズ。 ツꀀ

『はしれはやぶさ! とうほくしんかんせん』 横溝 英一(文・絵)  小峰書店ツꀀ 1100 円 12/07発行(のりものえほん)  →ぼくとたつやは、おばあちゃんと一緒にE5系はやぶさに乗って、一路青森へ。福島から仙台へ、そして盛岡、八戸を過ぎて新青森駅へ到着。 ツꀀ

『恐竜トリケラトプスとウミガメのしま』 黒川 みつひろ(文・  絵) 小峰書店ツꀀ 1000 円 12/07発行(恐竜だいぼうけん)  →トリケラトプスのすみかに、プテロぼうやが飛んできました。ウミガメのアーケロンの産む卵を肉食恐竜のガルドンが来て、食べてしまうというのです。そこでビックホーンは作戦を立て…。 ツꀀ

『くまさんのおたすけえんぴつ』 アンソニー・ブラウン(文・絵)  さくま ゆみこ(訳) BL出版ツꀀ 1300 円 12/07発行  →描くものが本物になる魔法の鉛筆。くまさんは、魔法の鉛筆を持って、散歩に出かけます。ところがハンターに会い、捕まりそうになりますが…。 ツꀀ

=小学校低学年以上= ツꀀ
『かいじゅうさん、ハイ!』 岡林 ちひろ(文)神前 和人  (写真)長崎出版ツꀀ 1300 円 12/07発行  →アザラシ、セイウチ、トド、ペンギン。おたる水族館の海獣たちを写真で紹介。 ツꀀ

=小学校高学年以上= ツꀀ
『イカロスの夢』 ジャン=コーム・ノゲス(文)イポリット(絵)  こだま しおり(訳) 小峰書店ツꀀ 2400 円 12/07発行  (愛蔵版 世界の名作絵本2)  →翼を得たイカロスは、空高く上がっていった。もっと高く、もっと高く…。しかし、ロウで固めた羽は太陽の熱で溶け出し…。 ギリシア神話を絵本化した作品。

ツꀀ ♪♪ フィクション ♪♪ ツꀀ
=小学校低学年以上= ツꀀ
『あまやどり』 市川 宣子(文)陣崎 草子(絵) 文研出版ツꀀ  1200 円 12/07発行(わくわくえどうわ)  →お母さんに代わって弟のようくんを公園に連れて行ったあたし。ちっとも言うことを聞かないようくん。そんな中、雨が降り出し不思議な出来事が…。 ツꀀ

=小学校中学年以上= ツꀀ
『口ぶえ洞窟の謎』 ヘレン・モス(文)萩谷 薫(絵)金原 瑞人  (訳) メディアファクトリーツꀀ 900 円 12/07発行(冒険島1)  →共訳:井上里/夏休み、キャッスルキー島へやって来たジャックとスコット。何もなく退屈していたが、エミリーと出会ってから島の伝説にまつわる事件に巻き込まれて…。 ツꀀ

『天までひびけ! ドンドコ太鼓』 麻生 かづこ(文)山本 省三  (絵) 国土社ツꀀ 1300 円 12/07発行  →マイ、ほのか、アミは仲のいい三人組。祭りの太鼓に三人で難しい技に挑戦するために練習に励んでいるが、マイはアミとほのかに仲間はずれにされているように感じてしまう…。 ツꀀ

=小学校高学年以上= ツꀀ
『ぼくのプールサイド』 今井 恭子(文)小松 良佳(絵)  学習研究社ツꀀ 1200 円 12/07発行(ティーンズ文学館)  →5年生の健は、水が苦手で泳ぐことができない。なぜ自分は水が怖いのか分からなかったが、父さんの足が悪いのもそのことと関係があるらしい。そして忘れかけていた記憶がよみがえり   …。 ツꀀ

『学校の12の怖い話』 島崎 友樹(文) 長崎出版ツꀀ 1300 円   12/07発行  →新学期6年3組の担任は千田ケイ先生。席に着くと、机に「千田先   生は魔女」と落書きがしてあった…。6年3組の不可思議な4月から3月までを描いた物語。 ツꀀ

=中学以上= ツꀀ
『南から来た男 ホラー短編集2』 金原 瑞人編 佐竹 美保(絵)  金原 瑞人(訳) 岩波書店ツꀀ 700 円 12/07発行  (岩波少年文庫)  →H・G・ウェルズ「マジックショップ」、デ・ラ・メア「不思議な話」、フォークナー「エミリーにバラを一輪」他、全11編を収録。じっくり読ませる、ホラー短編集。 ツꀀ

『夏のバスプール』 畑野 智美(文) 集英社ツꀀ 1500 円 12/07発行  →一学期期末テスト3日目、遅刻ギリギリの僕に真っ赤なトマトを投げつけた女の子。仙台から転校してきた彼女との衝撃的な出会いは…。高校1年のひと夏を描いた作品。 ツꀀ

『うちの一階には鬼がいる!』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ  (文)原島 文世(訳) 東京創元社ツꀀ 960 円 12/07発行  (創元推理文庫)  →解説:西村醇子 ツꀀ

『フェリックスとゼルダ』 モーリス・グライツマン(文)原田勝(訳) あすなろ書房ツꀀ 1300 円 12/07発行  →第二次世界大戦中のポーランド。10歳のユダヤ人少年フェリックスは、両親がその身を案じ孤児として修道院に預けられていた。だがあることをきっかけに抜け出し、彼は両親探しの旅へ。 ツꀀ

『ぼくの見つけた絶対値』 キャスリン・アースキン(文)代田 亜香子(訳) 作品社ツꀀ 1800 円 12/07発行  (金原瑞人選オールタイム・ベストYA)  →マイクは人間味のない数学教授の父親に反発しながらも、認めて   もらいたいと願っていた。そんなある日、マイクはひと夏をペンシルベニアの片田舎で父親と離れて過ごすことになり…。 ツꀀ

♪♪ ノンフィクション ♪♪ ツꀀ
=小学校低学年以上= ツꀀ
『ゴリラ』 マイケル・ニコルズ(文) ほるぷ出版ツꀀ 2200 円   12/07発行(ナショナルジオグラフィック動物大せっきん)  →ナショナルジオグラフィック協会のカメラマンによる写真絵本シリーズ。本書ではゴリラの生態を迫力ある写真で紹介する。 共著:エリザベス・カーニー、監修:小宮輝之 ツꀀ

=小学校中学年以上= ツꀀ
『身近で観察するコウモリの世界』 大沢 夕志(文) 誠文堂新光  社ツꀀ 2200 円 12/07発行(子供の科学・サイエンスブック)  →一番身近な野生の哺乳類、コウモリ。町のコウモリから南の島のコウモリ、様々なコウモリの生態を写真で解説する。 共著:大沢啓子 ツꀀ

『昆虫折り紙をたのしもう!』 高井 弘明監修(文) 今人舎ツꀀ  1600 円 12/07発行  →176種類の昆虫折り紙を英訳付きで折り方を紹介。CD-ROMつき ツꀀ

『ヘンテコ姿の生き物』 今泉 忠明監修(文) 技術評論社ツꀀ  2680 円 12/08発行(ずかんシリーズ)  →地球に暮す姿形の変わった生き物を選び、その姿や生態を写真とイラストで紹介する。分類、体長、食べ物、分布、環境をそれぞれに紹介。 ツꀀ

=小学校高学年以上= ツꀀ
『道路交通法と自転車 自転車のルール』 こどもくらぶ編(文)  ベースボールマガジン社ツꀀ 2200 円 12/07発行(Q&A式自転車完全マスター1)  →自転車に関するルールや正しい乗り方、整備の方法、自転車の歴史についてQ&Aで正しい自転車の知識を身につけるシリーズ。本書では道路交通法に則った正しい自転車乗りのルールを学ぶ。 ツꀀ

『フェイスブックものがたり』 アダム・サザーランド(文)稲葉茂勝(訳) ほるぷ出版ツꀀ 2800 円 12/07発行  (世界をかえたインターネットの会社1)  →本シリーズは「FaceBook」「Apple」「Google」の3つのインターネット企業についてその成り立ち、社会的影響について写真や資料で分かりやすく解説する。本書では「FaceBook」を取り上げ解説。 ツꀀ

『もんじゅ君とみる!よむ!わかる! みんなの未来のエネルギー』   もんじゅ君(文) 河出書房新社ツꀀ 1400 円 12/07発行  →もんじゅ君が太陽エネルギー、水力エネルギー、風力エネルギーなどの再生可能エネルギーについて、写真やイラストを使い分かりやすく解説。監修:飯田哲也 ツꀀ

『宮沢賢治の心を読む(2)』 草山 万兎(文) 童話屋ツꀀ 1250 円   12/07発行  →「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」、「さるのこしかけ」「林の底」、「洞熊学校を卒業した三人」を河合雅雄(草山万兎)の紹介で楽しむ。

ツꀀ =中学以上= ツꀀ
『本を味方につける本 自分が変わる読書術』 永江 朗(文)河出書房新社ツꀀ 1200 円 12/07発行(14歳の世渡り術)  →本との付き合い方を様々な角度から紹介している。堅苦しく考えず、まずは本を手にしてみよう。 ツꀀ

『食べられる生きものたち 世界の民族と食文化48』 『月刊みんぱ  く』編集部編(文) 丸善ツꀀ 1900 円 12/07発行  →世界各国の食文化を48人の文化人類学者たちがカラー写真で、その食体験と共に紹介する。 ツꀀ

『動物で読むアメリカ文学案内』 河島 弘美(文) 岩波書店ツꀀ  820 円 12/07発行(岩波ジュニア新書)  →大学でアメリカ文学を教える著者による、アメリカ文学案内。犬のウルフ、猫のプルート、鯨のモービー・ディック。それぞれ   作品名がわかりますか? ツꀀ

『知ろう 食べよう 世界の米』 佐藤 洋一郎(文) 岩波書店ツꀀ  820 円 12/07発行(岩波ジュニア新書)  →イネの研究家でもあり、米料理のエキスパートでもある著者が、世界の様々な米や米料理を紹介し、米文化を語る。 ツꀀ

『エピソードで読む世界の国243』 エピソードで読む世界の国編集委員会(文) 山川出版ツꀀ 1800 円 12/07発行  →243ヶ国の世界の国々を写真とエピソードで紹介する。それぞれの国の簡単な歴史も紹介。日本の項目は1964年東京オリンピック。

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
ツꀀ =幼児以上= ツꀀ
『くまの皮をきた男』 フェリクス・ホフマン(絵)佐々 梨代子  (訳) こぐま社ツꀀ 1400 円 12/07発行  →兵隊が悪魔と交わした取引は…。同名のグリムの昔話だが、この絵本ではラストがくまっ皮の正体を知った姉たちが飛び出すところで終わっている。共訳:野村ひろし ツꀀ

=小学校中学年以上= ツꀀ
『さがしています』 アーサー・ビナード(文)岡倉 禎志(写真)  童心社ツꀀ 1300 円 12/07発行  →広島の平和記念資料館の地下収蔵庫にある2万1千点の中から、 14点を選び一点一点を写真と文章で紹介。巻末で、それぞれの持ち主について解説する。

ツꀀ ■ 今週の一冊 ■
   今週は、2冊でのご紹介です。

 1冊目は、写真絵本『さがしています』(童心社)。広島の平和記念資料館の地下収蔵庫にある2万1千点の中から14点を選び、写真と文章で紹介したものです。この14点を選び、文章を書いたのは日本人ではなくアメリカ人である、アーサー・ビナードさん。ビナードさんは、収蔵品のひとつひ  とつを「カタリベ」と呼んでいますが、この本の中では14の「カタリベたち」が切々と私たちの心に、それぞれの声を語りかけます。

 8月がくるたびに、私たちは子どもたちに「戦争」について書かれた物語やノンフィクションを紹介しますが、なんのためにそれをするのか? そのことを今回改めて考えました。

 「語り継ぐこと」、そして「忘れないこと」「記憶すること」…。

 私たちのほとんどは、戦争を知らない世代になってしまいました。  でも、私たちは戦争を知っている世代から語り継がれ、それを心に  刻みつけ、大切に「記憶」しています。「語り継ぐバトン」を次の世代につなげること。人間が愚かである以上、戦争のために命を落としていった人々のことを語り伝えるのは私たちの大切な責任なのだと思うのです。

 そうした意味で、今年の夏はぜひこの本を1ページ1ページ、子どもたちと一緒に開いて頂きけたらと強く強く思いました。「カタリベ」たちが語るそれぞれの声は、きっと子どもたちの心の中に大切な「記憶」として刻まれていくことでしょう。(く)  ※ 今ならアーサー・ビナード氏のサイン本、限定数であります!  詳しくはお問合せください。

 もう1冊は『南から来た男 ホラー短編集2』です。 前作10年に刊行された『八月の暑さのなかで ホラー短編集』の姉妹編にあたります。  今回も編訳者の金原さんの翻案作品が、冒頭に収められています。これがまたおもしろいんです! ぜひ多くの方に読んで欲しいですね。

 “ホラー”と銘打ってますが、実際そんなに怖くないかも。不思議な感覚が残るというか、不気味なかんじがするというか…。  じっくり読まないと意味がわからないと思います。行間までも、十二分に味わってほしいです。    暑い夏の夜にお楽しみあれ! (す)