2012年4月1日~4月7日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 12点

『うみのおまつり どどんとせ』福音館書店
『さかさことばでうんどうかい』福音館書店
『れおくんのへんなかお』理論社
『くんくんにこいぬがうまれたよ』福音館書店
『りんごぼうや』福音館書店
『はまべにはいしがいっぱい』好学社
『モグラくんがみたおひさま』BL出版
『くぎになったソロモン』セーラー出版
『あしたもね』岩崎書店
『またあえたね』ポプラ社
『ミチクサ』アリス館
『カプリの王さま』小学館

♪ フィクション ♪ 7点

『けんかにかんぱい!』童心社
『ハンバーガーはキケンなにおい!?』理論社
『梶山俊夫の島・島ひきおに』あかね書房
『村上勉の島 たんじょうびのにおい』あかね書房
『サリーの愛する人』さ・え・ら書房
『優しさごっこ』理論社
『ぼんぼん』理論社

♪ ノンフィクション ♪ 19点

『影絵』文渓堂
『山地のくらし』岩崎書店
『平地のくらし』岩崎書店
『島のくらし』岩崎書店
『雪国のくらし』岩崎書店
『石油エネルギーを考える』岩崎書店
『エネルギーの自給自足を考える』岩崎書店
『寒さとくらし』ほるぷ出版
『調べてナットク! みんなの博物館 全6巻』河出書房新社
『知ろう! 再生可能エネルギー』少年写真新聞社
『人里に現れるクマ』金の星社
『天才科学者のひらめき36 世界を変えた大発見物語』創元社
『太陽系・惑星科学』大日本図書
『天体観測入門』大日本図書
『宇宙開発』大日本図書
『藤城清治 光と影の世界』平凡社
『竹久夢二〈デザイン〉 モダンガールの宝箱』講談社
『なぜ男は女より多く産まれるのか』筑摩書房
『なぜ古典を読むのか』河出書房新社

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『うみのおまつり どどんとせ』 さとう わきこ(文・絵) 福音館書店
800 円 12/04発行(ばばばあちゃんの絵本)
→ばばばあちゃんの元に、海岸におおくじらが寝ていて困っているという手紙が
届きます。ばばばあちゃんたちは、ラッパにシンバル、大太鼓を持って海へ。
賑やかなお祭りが始まります。06年刊のハードカバー化。

『さかさことばでうんどうかい』 西村 敏雄(文・絵) 福音館書店 800 円 
12/04発行(こどものとも絵本)
→動物たちの運動会。パンくい競争「ぞうくん ぱん くうぞ」全てがさかさ言
葉の絵本。09年刊のハードカバー化。

『れおくんのへんなかお』 長谷川 集平(文・絵) 理論社 1200 円 
12/04発行
→れお君はぼくにだけ、いつも変な顔して笑わせる。他の友だちにはしないの
に。「どうして?」って聞いたら…。

『くんくんにこいぬがうまれたよ』 ディック・ブルーナ(文・絵)まつおか 
きょうこ(訳) 福音館書店 700 円 12/04発行
→ある満月の夜遅く、くんくんに3びきのこいぬが生まれました。こいぬたちは
、くんくんのおっぱいを飲んで、育ちます。

『りんごぼうや』 ディック・ブルーナ(文・絵)まつおか きょうこ(訳)
福音館書店 700 円 12/04発行
→りんごぼうやが自由に動いて、いろんなものを見たいと泣いています。すると
風見鶏は夜遅く、りんごぼうやを背中に乗せて、いろんなものを見せてくれま
した…。

『はまべにはいしがいっぱい』 レオ・レオニ(文・絵)谷川 俊太郎(訳)
好学社 1500 円 12/04発行
→はまべに石がいっぱい。普通の石が多いけど、見たこともない、不思議な石も
ある…。モノトーンの、言葉も少ないシンプルなレオ・レオニの絵本。
79年ペンギン社刊の復刊。

『モグラくんがみたおひさま』 ジーン・ウィリス(文)サラ・フォックス‐デイ
ビス(絵)みはら いずみ(訳) BL出版 1300 円 12/04発行
→もうすぐ夜が明けます。ハタネズミがモグラに言いました。「日の出を見に行
くんだ」ふたりは手を繋いで出かけました。そして湖に着くと…。

『くぎになったソロモン』 ウィリアム・スタイグ(文・絵)おがわ えつこ
(訳) セーラー出版 1500 円 12/04発行
→ソロモンは平凡な子ウサギでした。ある時、鼻をこすっていると一本の釘に変
身してしまいました。ソロモンは釘になったり、ウサギに戻ったり自由自在に
できるようになり…。89年刊の改訳新版。

『あしたもね』 武鹿 悦子(文)たしろ ちさと(絵) 岩崎書店 1300 円 
12/03発行(えほんのぼうけん)
→1日遊んでさよならする時、ブーくんがいいこと思いついた。「おうちへ帰ら
ないで、ずうっと遊んでいようよ。」みんなは、いろいろ考えて…。

『またあえたね』 デヴィッド・エズラ・シュタイン(文)さかい くにゆき
(訳) ポプラ社 1300 円 12/04発行(ポプラせかいの絵本)
→それはこぐまが生まれた年のこと。元気なこぐまの前に、葉っぱがひらひら落
ちてきます。こぐまは葉っぱを戻そうとしますが、やがて眠くなり…。本書は
、エズラ・ジャック・キーツ賞受賞作。

=小学校低学年以上=

『ミチクサ』 田中 てるみ(文)植田 真(絵) アリス館 1400 円 
12/04発行
→明るい窓辺に、あおいさんは、小さな鉢を置きました。つい今しがた、庭で見
つけた雑草。「ミチクサだ」とかたつむりが言いました…。

『カプリの王さま』 ジャネット・ウィンターソン(文)ジェーン・レイ(絵)
柳原 由紀(訳) 小学館 1600 円 12/04発行
→昔々、カプリの島にわがままで食いしん坊の王様がいました。ところがある日
、大嵐がやってきて王様の財産を隣町ナポリの、親切で貧しいおばさんの家に
吹き飛ばしてしまいました…。共訳:Ayuo

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『けんかにかんぱい!』 宮川 ひろ(文)小泉 るみ子(絵) 童心社
1100 円 12/04発行(「かんぱい!」シリーズ)
→3年生になった山田和人。新しいクラスで係を決めるとき、自分で考えて「け
んかとめ係」と黒板に書きました。でも先生は「けんかはとめるものではない
」と言います。

=小学校中学年以上=

『ハンバーガーはキケンなにおい!?』 岡田 貴久子(文)ミヤハラ ヨウコ
(絵) 理論社 1300 円 12/04発行(宇宙スパイウサギ大作戦)
→宇宙から来た“スパイウサギ”は、一見かわいいぬいぐるみのうさぎ。ウサギ
は、大人気の「リュウおじさんのバーガーショップ」のハンバーガーの秘密を
さぐるために中国へ。

『梶山俊夫の島・島ひきおに』 山下 明生(文)梶山 俊夫(絵) あかね書房
1300 円 12/03発行(山下明生・童話の島じま3)
→表題作のほか、「みんなで海へいきました」「いたずらおにとケンムン」など
全5作を収録。

『村上勉の島 たんじょうびのにおい』 山下 明生(文)村上 勉(絵) あか
ね書房 1300 円 12/03発行(山下明生・童話の島じま5)
→表題作のほか、「手紙をください」「海をあげるよ」「カモメがくれた三角の
海」など全5作を収録。

=中学以上=

『サリーの愛する人』 エリザベス・オハラ(文)もりうち すみこ(訳)
さ・え・ら書房 1700 円 12/04発行
→アイルランドの少女サリーは、家庭教師として雇われたダブリンの上流階級の
家庭の中で、進歩的で自由な生活を満喫する。そんなある日、故郷ドニゴール
から手紙が来て…。3部作完結編。

『優しさごっこ』 今江 祥智(文) 理論社 2200 円 12/04発行
→母さんが家を出た後、あかりは父さんとふたりで暮す。父と娘が紡ぐ二人の家
族の物語。77年刊の新装版。

『ぼんぼん』 今江 祥智(文) 理論社 2200 円 12/04発行
→太平洋戦争時代の大阪が舞台。4年生の洋は3年間の間に父の死、家の焼失、日本
の敗戦と大きな変化を経験する。解説:河合隼雄/73年刊の新装版。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校中学年以上=

『影絵』 後藤 圭(文) 文渓堂 1600 円 12/04発行
(ぶんけいの<伝統遊び>シリーズ)
→世界各地で親しまれている影絵や日本の影絵の歴史や表現方法の発達を紹介。
手影絵の仕方や影絵劇の上演の仕方も紹介。監修:劇団かかし座

=小学校高学年以上=

『山地のくらし』 井田 仁康監修(文) 岩崎書店 3000 円 12/04発行
(調べよう! 日本の自然と人びとのくらし1)
→日本の地形や気候風土、そこに生きる人々の暮しを写真とイラストで解説する
シリーズ。本書では山地の地形や人々の暮しや知恵を具体的ないくつかの地域
で解説する。

『平地のくらし』 井田 仁康監修(文) 岩崎書店 3000 円 12/04発行
(調べよう! 日本の自然と人びとのくらし3)
→日本の地形や気候風土、そこに生きる人々の暮しを写真とイラストで解説する
シリーズ。本書では平地の暮らしの様子、暮らしにまつわる事柄を具体的な地
域を例に解説する。

『島のくらし』 井田 仁康監修(文) 岩崎書店 3000 円 12/04発行
(調べよう! 日本の自然と人びとのくらし5)
→日本の地形や気候風土、そこに生きる人々の暮しを写真とイラストで解説する
シリーズ。本書では日本全国の島の様子や地形について解説する。

『雪国のくらし』 井田 仁康監修(文) 岩崎書店 3000 円 12/04発行
(調べよう! 日本の自然と人びとのくらし6)
→日本の地形や気候風土、そこに生きる人々の暮しを写真とイラストで解説する
シリーズ。本書では雪国と呼ばれる地域の様子やそこに生きる人々の暮し、雪
にまつわる事がらを解説する。

『石油エネルギーを考える』 田中 優(文)山田 玲司(絵) 岩崎書店
3000 円 12/04発行
(いますぐ考えよう! 未来につなぐ資源・環境・エネルギー2)
→脱原発、環境問題に携わる著者の視点から、「資源」「エネルギー」を考える
シリーズ。本書では石油エネルギーがもたらす政治、経済、地球環境に関わる
問題について分かりやすく解説する。

『エネルギーの自給自足を考える』 田中 優(文)山田 玲司(絵) 岩崎書店
3000 円 12/04発行
(いますぐ考えよう! 未来につなぐ資源・環境・エネルギー3)
→脱原発、環境問題に携わる著者の視点から、「資源」「エネルギー」を考える
シリーズ。本書では「脱化石燃料、脱原発」を実現するためにはどうすればい
いかを分かりやすく解説する。

『寒さとくらし』 鈴木 信恵(文) ほるぷ出版 2800 円 12/04発行
(図解こどもエコライフ)
→世界各地の寒冷地に住む人々の寒さを防ぐ衣服やすまいの紹介、暮らしの中で
寒さを防ぐ工夫などをイラストを使い分かりやすく紹介する。
監修:宿谷昌則

『調べてナットク! みんなの博物館 全6巻』 河合 雅雄監修(文)
河出書房新社 3000 円 12/04発行(調べてナットク! みんなの博物館)
→監修:岩井宏實/1日本列島の自然を調べよう 2地球のはじまりと生物の進化
を調べよう 3日本の歴史を調べよう1 4日本の歴史を調べよう2 5くらし
と伝統工芸のついて調べよう 別巻:博物館ガイド・さくいん

『知ろう! 再生可能エネルギー』 馬上 丈司(文) 少年写真新聞社
1500 円 12/04発行(ちしきのもり)
→再生可能エネルギーとは何か?何故必要なのか?再生可能エネルギーで社会は
どう変わるのか?エネルギーについて分かりやすく説明する入門書。
監修:倉阪秀史

『人里に現れるクマ』 三浦 慎悟監修(文) 金の星社 3200 円 12/02発行
(野生動物被害から考える環境破壊 今、動物たちに何が起きているのか)
→深刻化している野生動物による人身や森林、農業被害の実態を紹介し、その原
因を考え、被害を防ぐ方法を解説するシリーズ。人と動物が共存するために何
ができるかを考える。本書では人里に現れるクマを取り上げる。

=中学以上=

『天才科学者のひらめき36 世界を変えた大発見物語』 リチャード・ゴーガン
(文)北川 玲(訳) 創元社 2000 円 12/04発行
→アルキメデスの浮力と物質の密度の発見からエジソン、パスツール、そして
近現代の電子レンジの発明やプラスチックの開発、DNA構造の解明など、
偶然が生みだした多くの科学者たちの発見の物語を紹介する。

『太陽系・惑星科学』 渡部 潤一(文) 大日本図書 2500 円 12/03発行
(天文・宇宙の科学)
→太陽系の中心である、太陽の構造、その他水星、金星、月など様々な星につい
て、豊富な写真やイラスト、最新データを加えて紹介。準惑星と冥王星型天体
、太陽系小天体などについても解説。

『天体観測入門』 渡部 潤一(文) 大日本図書 2500 円 12/03発行
(天文・宇宙の科学)
→肉眼での観察の基礎知識、天体望遠鏡の選び方、観測や天体写真の撮影の仕方
を写真とイラストで紹介。天体観測の基礎と実際がわかる1冊。星座早見ソフ
トやアプリも紹介。

『宇宙開発』 山田 陽志郎(文) 大日本図書 2500 円 12/03発行
(天文・宇宙の科学)
→人類の宇宙への憧れと挑戦の歴史、そして現代の宇宙開発と近未来の宇宙開発
について、豊富な写真とイラストで紹介する。

『藤城清治 光と影の世界』 藤城 清治(文) 平凡社 3800 円 12/04発行
→00年刊の「別冊太陽」を再編集した、増補改訂版。

『竹久夢二〈デザイン〉 モダンガールの宝箱』 石川 桂子(文) 講談社
1900 円 12/04発行
→竹久夢二の仕事を、雑誌、カット・イラスト、絵はがき、楽譜など携わった様
々な作品で紹介する。280余点収録。

『なぜ男は女より多く産まれるのか』 吉村 仁(文) 筑摩書房 780 円 
12/04発行(ちくまプリマー新書)
→『素数ゼミの謎』(文藝春秋社)の著者による、進化論。

『なぜ古典を読むのか』 イタロ・カルヴィーノ(文)須賀 敦子(訳)
河出書房新社 1200 円 12/04発行(河出文庫)
→97年みすず書房刊の文庫化。イタリアを代表する作家・カルヴィーノによる世
界古典文学案内。読書の愉しみを存分に味わえる。

■ 今週の一冊 ■

こんなに時間をかけたのに、「これ!」とご紹介できる本は残念ながらありませ
ん。スミマセン…。

そのかわり(?)、子どもと子どもの本に関わる方には必携と思われる1冊をご
紹介いたします。
東京子ども図書館編・刊『絵本の森へ 児童図書館基本蔵書目録1』です。

このリストには現在流通していない本もかなり含まれていますが、それは「次世
代の子どもたちに出会ってほしい作品を厳選して紹介する」という信念に基づか
れているから。買えない本だから魅力がないというわけではないですし、今売れ
ている本だからといって必ずしも子どもに出会って欲しい本であるとも言い切れ
ません。

これから絵本を勉強しようとする人にとっても、よく知っている人にとっても強
い味方になってくれる本でしょう。書名索引、人名索引のほか、件名索引も非常
に充実しており、レファレンスや展示、ブックトークなどの実演にも役立てほし
いです。ぜひ、お手元に置いて、この本を参考にしながら「絵本の庭」へ子ども
たちを誘ってください。       (す)