2012年2月26日~3月3日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 6点

『ちきゅうのへいわをまもったきねんび』岩崎書店
『となりの花さかじじい』こぐま社
『トンネルをほる』ほるぷ出版
『春の苑紅にほふ はじめての越中万葉』岩崎書店
『ボクハ船長』童話屋
『とうさんとぼくと風のたび』ポプラ社

♪ フィクション ♪ 8点

『こんにちはといってごらん』童話館出版
『狼ばば様の話』講談社
『抵抗のディーバ』岩崎書店
『気分上々』角川書店
『メキト・ベス漂流記 王族の力』角川書店
『メキト・ベス漂流記 最後の旅』角川書店
『少女は卒業しない』集英社
『はるかなるアフガニスタン』講談社

♪ ノンフィクション ♪ 21点

『ひんやり・スイーツ』汐文社
『いきもの図鑑えほん』あすなろ書房
『暑さとくらし』ほるぷ出版
『がんばっぺ! アクアマリンふくしま』フレーベル館
『保存食の絵本1 野菜』農山漁村文化協会
『電力と自然エネルギー』大月書店
『女の子だもん!! からだと心のハッピーノート』集英社
『日本一わかりやすいエネルギー問題の教科書』講談社
『日本のすがた2012』矢野恒太記念会
『キャラクターデザインの仕事』大日本図書
『二次災害』かもがわ出版
『太陽光・風力発電』偕成社
『才能とは続けられること』PHP研究所
『TOKYO図書館紀行』玄光社
『にほんのおまじない』徳間書店
『決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法』ブロンズ新社
『おしえて!もんじゅ君』平凡社
『特別授業3.11 君たちはどう生きるか』河出書房新社
『男子のための恋愛検定』イースト・プレス
『気分はもう、裁判長』イースト・プレス
『より良く死ぬ日のために』イースト・プレス

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点

『スティーブ・ジョブスの生き方』あすなろ書房

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『ちきゅうのへいわをまもったきねんび』 本 秀康(文・絵)
 岩崎書店 1300 円 12/03発行(えほんのぼうけん)
 →おままごとをする男の子と女の子の姿を影で見ていたのは、ズ
  ンドル星人。地球に攻め込むつもりだったが…。

『となりの花さかじじい』 馬場 のぼる(文・絵) こぐま社
 1500 円 12/03発行
 →昔々あるところに、じさまとばさまがありました。川で桃を拾
  ったばさま。桃の中から出てきたのは子犬のしろ。やがて「こ
  こほれわんわん」としろがほえ…。77年刊の復刊。

『トンネルをほる』 ライアン・アン・ハンター(文)エドワード
 ・ミラー(絵)青山 南(訳) ほるぷ出版 1300 円 
 12/02発行(海外秀作絵本)
 →人間が最初に掘ったトンネルは、水のため。それから様々なト
  ンネルが掘られました。トンネルの掘り方の紹介から、未来の
  トンネルまで描いた絵本。

=小学校低学年以上=

『春の苑紅にほふ はじめての越中万葉』 高岡市万葉歴史館
 (文)佐竹 美保(絵) 岩崎書店 1300 円 12/03発行
 →大伴家持の歌を物語風の絵本にしたもの。家持が越中(富山県
  )に赴任したときに詠んだ歌を紹介する。企画:富山県

『ボクハ船長』 クリスティーネ・メルツ(文)バルバラ・ナシン
 ベニ(絵)みらい なな(訳) 童話屋 1500 円 12/02発行
 →ぼくのパパは子どもみたい。でも一緒に遊ぶと飛び切り楽しい
  。そんなパパとママが離婚することになった。悲しむぼくに、
  ママが言ってくれたことは…。

『とうさんとぼくと風のたび』 小林 豊(文・絵) ポプラ社
 1400 円 12/03発行
 →暖かな風に誘われて、ぼくと父さんは旅に出た。風が吹いてい
  るところに向かって…。父子の日本の風の風景を旅する絵本。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『こんにちはといってごらん』 マージョリー・W・シャーマット
 (文)リリアン・ホーバン(絵)さがの やよい(訳)
 童話館出版 1200 円 12/02発行
 →ねずみの女の子バネッサは恥ずかしがり屋で「こんにちは」が
  言えません。学校へ行くことになったバネッサですが…。
  84年岩崎書店刊『こんにちは、バネッサ』の新訳。

=小学校中学年以上=

『狼ばば様の話』 柏葉 幸子(文)安藤 貴代子(絵) 講談社
 1200 円 12/02発行(文学の扉)
 →大晦日から瞳子(とうこ)は、おばあちゃんと雪深い山里温泉
  に来ていた。温泉にまつわる昔話の世界へ迷い込んだ瞳子が出
  会ったのは、おばあちゃんの秘密の友だちだった…。

=小学校高学年以上=

『抵抗のディーバ』 ジャン=クロード・ムルルヴァ(文)横川 
 晶子(訳) 岩崎書店 1900 円 12/03発行
 →類希な美声をもつミレナと親友のヘレンは、孤児院に暮してい
  た。ある時、孤児院暮らしの少年、バルトとロメオに出会った
  ことから圧政が敷かれた国のあり方を問う行動に出る。

=中学以上=

『気分上々』 森 絵都(文) 角川書店 1500 円 12/02発行
 →誰も羨む婚約を破棄し自称発明家の夫と結婚した私の物語「ウ
  エルカムの小部屋」他、独特のユーモアと切なさが込められた
  9つの物語を収録。

『メキト・ベス漂流記 王族の力』 西魚 リツコ(文)
 角川書店 1700 円 12/02発行(銀のさじ)
 →王族と同じ紅い痣をもち、青年から美女へと姿を変えたメキト
  ・ベス。ベスは未来を変える鍵を持っていた。ベスを支えるエ
  マとナオも、世界を揺るがす大波に巻き込まれる。

『メキト・ベス漂流記 最後の旅』 西魚 リツコ(文)
 角川書店 1800 円 12/02発行(銀のさじ)
 →スペシダレル伯爵が率いる「黒の旗艦」ごと100年後の世界に
  来てしまったエマとナオ。“少年”になったメキト・ベスは彼
  らを元の世界に戻そうと…。シリーズ完結。

『少女は卒業しない』 朝井 リョウ(文) 集英社 1300 円 
 12/03発行
 →廃校が決まった高校の最後の卒業式。少女たちの恋、友情、将
  来の夢などを描いた7つの短編連作集。

『はるかなるアフガニスタン』 アンドリュー・クレメンツ(文)
 田中 奈津子(訳) 講談社 1400 円 12/02発行(文学の扉)
 →落第寸前のアビーに、外国の子どもと文通して発表する課題が
  与えられた。山が好きという理由で、山岳地帯のアフガニスタ
  ンを選択する。彼の地から届いた手紙には、ある秘密が…。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校中学年以上=

『ひんやり・スイーツ』 宮沢 うらら(文) 汐文社 1300 円 
 12/03発行
 →グレープフルーツゼリー、ソーダゼリー、ティラミス、レアチ
  ーズケーキ、チョコジェラート、プリンなどひんやりスイーツ
  のレシピをカラー写真で紹介。

『いきもの図鑑えほん』 前田 まゆみ(文・絵) あすなろ書房
 1700 円 12/03発行
 →犬や猫から日本蜜蜂、だんごむし、鶯、雨蛙など日本で暮す身
  近な生き物の生態をイラストで紹介。全152種掲載。

『暑さとくらし』 鈴木 信恵(文) ほるぷ出版 2800 円 
 12/02発行(図解こどもエコライフ)
 →なぜ暑く感じるのかを体や衣服、すまいの仕組みから解き明か
  し、日本や世界の知恵が詰まった衣服や住まいの具体例を紹介。
  監修:宿谷昌則

=小学校高学年以上=

『がんばっぺ! アクアマリンふくしま』 中村 庸夫(文)
 フレーベル館 1200 円 12/02発行
 →東日本大震災で大きな被害を受けたいわき市の水族館「アクア
  マリンふくしま」。震災当日から再オープンするまでのスタッ
  フたちの苦労と奮闘を描いたドキュメンタリー。

『保存食の絵本1 野菜』 こしみず まさみ編(文)かめざわ 
 ゆうや(絵) 農山漁村文化協会 1800 円 12/02発行
 (つくってあそぼう36)
 →保存食の絵本シリーズ。本書では野菜の保存食を取り上げ、切
  り干し大根、干しいも、つくだ煮などの作り方も紹介。

『電力と自然エネルギー』 新美 景子(文) 大月書店 2800 円 
 12/02発行(カラー図解ストップ原発3)
 →原発がなくても電力は足りるのか?これからの自然エネルギー
  について、カラーの図説と写真で分かりやすく解説。
  監修:飯田哲也

『女の子だもん!! からだと心のハッピーノート』 河野 美代
 子監修(文) 集英社 570 円 12/03発行(集英社みらい文庫)
 →小学5年生の女の子たちを主人公に、会話形式で「生理」「初
  ブラ」「恋する気持ち」「からだの悩み」についての疑問や不
  安を解決する本。

『日本一わかりやすいエネルギー問題の教科書』 水野 倫之
 (文) 講談社 1200 円 12/02発行(世の中への扉)
 →NHK解説員の水野倫之が福島県富岡町の小学生、中学生たち
  からのエネルギーについての質問に答えて原発について、地球
  温暖化について、自然エネルギーについて解説。

『日本のすがた2012』 矢野恒太記念会(文)
 矢野恒太記念会 952 円 12/03発行
 →最新のデータで日本の国土、人口、経済、財政、工業、商業、
  通信などを表とグラフで見る社会科資料集。

『キャラクターデザインの仕事』 たかい よしかず(文)
 大日本図書 1400 円 12/02発行
 →「怪談レストラン」の“お化けギャルソン”、明治マーブルチ
  ョコレートの“マーブルわんちゃん”などのキャラクターをデ
  ザインした著者が、仕事への思いなどを率直に語る。

『二次災害』 片田 敏孝監修(文) かもがわ出版 2500 円 
 12/03発行(3.11が教えてくれた防災の本)
 →地震発生直後に起こる二次災害や避難時に気をつけなければい
  けない二次災害について解説し、いざという時に身を守るため
  にはどうするかを学ぶ。

『太陽光・風力発電』 飯田 哲也監修(文) 偕成社 2800 円 
 12/03発行(見学!自然エネルギー大図鑑1)
 →自然エネルギーについて学ぶシリーズ。本書では太陽光・太陽
  熱発電と風力発電について、写真や図説でわかりやすく解説。
  3章ではこれまでの発電とこれからの発電についても紹介。

=中学以上=

『才能とは続けられること』 羽生 義治(文) PHP研究所
 1100 円 12/03発行
 →羽生善治が初めて将棋と出会った時のこと、小学6年生でプロ
  を目指した時のこと、七冠を達成した時の思いなど、自らの
  将棋人生を語る。

『TOKYO図書館紀行』  玄光社 1200 円 12/03発行
 (玄光社MOOK)
 →国際子ども図書館、世田谷文学館、多摩美術大学図書館、紙の
  博物館図書室、大宅壮一文庫、国立国会図書館など様々な特徴
  を持つ東京の図書館をカラー写真で紹介。

『にほんのおまじない』 広田 千悦子(文) 徳間書店 1200 円 
 12/02発行
 →「親指を握る」「人の字を書く」「蛇の皮」「柊鰯を飾る」
  「五角形の鉛筆」など日本に伝わる様々なおまじないを紹介。

『決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法』 国崎 信江
 (文) ブロンズ新社 1300 円 12/03発行
 →巨大地震に備える50の項目を危機管理アドバイザーの著者が紹
  介。前半に3.11大震災の体験談を掲載。

『おしえて!もんじゅ君』 もんじゅ君(文) 平凡社 1000 円 
 12/03発行
 →「原発をとめると電気が足りなくなるの?」「放射能ってどう
  気をつければ言いの?」ゆるキャラのもんじゅ君が原発につい
  て大変分かりやすく解説。監修:大島堅一、左巻健男

『特別授業3.11 君たちはどう生きるか』 あさの あつこ(文)
 河出書房新社 1200 円 12/03発行(14歳の世渡り術)
 →「国語」「歴史」「政治」「保健」など9つの科目から各ジャ
  ンルの著名人が3.11から感じたことを語る。
  共著:池澤夏樹、鎌田浩毅、最相葉月、斎藤環、橘木利昭、田
  中優、橋爪大三郎、鷲田清一

『男子のための恋愛検定』 伏見 憲明(文) イースト・プレス
 1200 円 12/02発行(よりみちパン!セ)

『気分はもう、裁判長』 北尾 トロ(文) イースト・プレス
 1200 円 12/02発行(よりみちパン!セ)

『より良く死ぬ日のために』 井上 治代(文) イースト・プレ
 ス 1400 円 12/02発行(よりみちパン!セ)

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪

=中学以上=

『スティーブ・ジョブスの生き方』 カレン・ブルーメンタール
 (文)渡邉 了介(訳) あすなろ書房 1600 円 12/03発行
 →スティーブ・ジョブスの生涯を3つの物語から説き起こす。ジ
  ョブスの年譜、用語、索引付。

■ 今週の一冊 ■

 今週は『はるかなるアフガニスタン』です。
 作者のアンドリュー・クレメンツの作品はこれまでに、『合言葉
 はフリンドル!』『ナタリーはひみつの作家』『ユーウツなつう
 しんぼ』などが邦訳紹介されています。

 アメリカの女の子アビーと、アフガニスタンの男の子サディード
 の文通を描いた物語です。
 全く接点のなさそうな2人の子どもの互いを思う気持ちが、次第
 に浮かんできます。子どもの読者には、アフガニスタンという国
 の事情がわからないと難しいかもしれません。

 とはいえ、手紙を書く喜び、もらう愉しみが素直に感じられるお
 話でした。
 しばらく手紙を書いていないので、誰かに書いて投函したくなり
 ました。携帯電話を持つまでは、毎日のように誰かに出していた
 ことを思い出しました。               (す)