2012年2月5日~2月11日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
♪ 絵本 ♪ 8点
『あかいボールをさがしています』小学館
『おひさん』くもん出版
『マドレンカ サッカーだいすき!』BL出版
『でんでんむしのかなしみ』新樹社
『空のおくりもの 雲をつむぐ少年のお話』ブロンズ新社
『ゆめうりふくろう』幻冬舎ルネッサンス
『あなたのひとり旅』現代企画室
『カリーナのりんご チェルノブイリの森』子どもの未来社
♪ フィクション ♪ 4点
『とっておきのはいく』PHP研究所
『ビッケと木馬の大戦車』評論社
『いのち運んだナゾの地下鉄』毎日新聞社
『ジェンナ 奇跡を生きる少女』小学館
♪ ノンフィクション ♪ 13点
『かこさとし こどもの行事しぜんと生活 3月のまき』小峰書店
『ほ乳類ってどんな動物?』少年写真新聞社
『51世界で一番小さく生まれたパンダと仲間たち』TOブックス
『白衣をぬいだドクター花戸』農山漁村文化協会
『アゲハ』少年写真新聞社
『世界の衣装』パイインターナショナル
『フクシマから学ぶ原発・放射能』かもがわ出版
『永遠に捨てない服が着たい』汐文社
『津波』かもがわ出版
『名探偵コナン理科ファイル 太陽と月の秘密』小学館
『すごい空の見つけかた2』草思社
『西洋美術史入門』筑摩書房
『写真でわかる雑草の呼び名事典』世界文化社
■ 今週のおすすめ ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『あかいボールをさがしています』 青山 誠(文)くせ さなえ
(絵) 小学館 1400 円 12/02発行
→「りんごのき」はおれたちの遊び場。いつもここでサッカーを
している。でも、大事なサッカーの赤いボールがなくなってし
まった…。
第46回「わたしの保育」大賞受賞作品を元にしている。
『おひさん』 たかべ せいいち(文・絵) くもん出版 1200 円
12/02発行
→ある日おひさんが、おらたちの村にズンズンやってきた。あわ
てる村人たち。おひさんが言うことには…。
『マドレンカ サッカーだいすき!』 ピーター・シス(文・絵)
松田 素子(訳) BL出版 1500 円 12/02発行
→マドレンカがなりたいもの、それはサッカー選手。ドリブルし
ながら、町をいくマドレンカ…。
『でんでんむしのかなしみ』 新美 南吉(文)鈴木 靖将(絵)
新樹社 1200 円 12/02発行
→背中の殻に、悲しみがいっぱい詰まっていることに気がついた
でんでんむし。そして、でんでんむしは大切なことに気づく…
。新見南吉の童話を絵本化。
『空のおくりもの 雲をつむぐ少年のお話』 マイケル・キャッチ
プール(文)アリソン・ジェイ(絵)亀井 よし子(訳)
ブロンズ新社 1500 円 12/02発行
→あるところに、雲から糸を紡いで布を織る少年がいました。あ
る日、雲から紡いだ少年のマフラーを見た王様は、自分にも作
れと命じます…。
=小学校低学年以上=
『ゆめうりふくろう』 久留島 武彦(文)遠山 繁年(絵)
幻冬舎ルネッサンス 1300 円 12/02発行
(くるしま童話名作選)
→「うつろのゆめや」は、森の動物たちに夢を売るのが仕事です
。店主はふくろう。今夜、最初にやってきたのはこぎつね…。
=小学校中学年以上=
『あなたのひとり旅』 ローザ・リー(文)M・B・ゴフスタイン
(絵)谷川 俊太郎(訳) 現代企画室 1800 円 12/02発行
(末盛千枝子ブックス)
→何年も何年も幸せだったふたり。とうとうひとりひとり…。ゴ
フスタイン新刊。共著:ドク・ワトソン
『カリーナのりんご チェルノブイリの森』 堀切 リエ(文)
子どもの未来社 1400 円 12/02発行
→ウクライナの隣国ベラルーシに住む少女カリーナ。チェルノブ
イリ事故の後、母親は病院に入院し、叔母に育てられている。
カリーナの目を通した、チェルノブイリその後を描いた写真絵
本。
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『とっておきのはいく』 村上 しいこ(文)市居 みか(絵)
PHP研究所 1100 円 12/02発行(とっておきのどうわ)
→せっかくのGWなのに、先生に宿題を出されてしまった。俳句
を3つも考えなあかん。連休2日目つよしは、俳句を家族の前で
発表する。
=小学校中学年以上=
『ビッケと木馬の大戦車』 ルーネル・ヨンソン(文)エーヴェッ
ト・カールソン(絵)石渡 利康(訳) 評論社 1400 円
12/02発行(児童図書館・文学の部屋)
→友だちのブルガリア人を助けようと遠征したビッケ達は、野蛮
で有名なブルドゥース人の大軍に囲まれ、ひどい目に。頼みの
綱のビッケは、歯が痛くて良い知恵が浮かびません…。
=小学校高学年以上=
『いのち運んだナゾの地下鉄』 野田 道子(文)藤田 ひおこ
(絵) 毎日新聞社 1300 円 12/02発行
→大阪大空襲の夜、燃え盛る御堂筋を命からがら逃げ惑った3人
の少女。彼女たちやたくさんの人々はあの夜、深夜運転をした
謎の地下鉄によって命を救われた…。
=中学以上=
『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E・ピアソン(文)
三辺 律子(訳) 小学館 1500 円 12/02発行
(SUPER!YA)
→記憶を失ったジェンナは、記憶を取り戻していくにつれ自分の
存在の秘密を知り、葛藤する。ミステリアスな展開、驚きの結
末だが、読後感は悪くない。米国などで数多くの賞を受賞して
いる。
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『かこさとし こどもの行事しぜんと生活 3月のまき』 かこ
さとし(文・絵) 小峰書店 1400 円 12/02発行
→かこさとしの行事の絵本。3月の日本の行事をイラストで紹介。
=小学校中学年以上=
『ほ乳類ってどんな動物?』 熊谷 さとし(文・絵)
少年写真新聞社 1800 円 12/02発行
(ほ乳類は野生動物のスーパースター 自然・文化・歴史から見
るほ乳類1)
→ほ乳類の特徴、分布、進化などについてイラストと写真でわか
りやすく解説するシリーズ。本書では、ほ乳類の基礎知識や進
化などを解説。監修:安藤元一
『51世界で一番小さく生まれたパンダと仲間たち』 張 志和
(文)張 雲暉(写真) TOブックス 1400 円 12/02発行
→51グラムで生まれた超未熟児だったパンダの51(ウーイー)。
成長の姿を写真で紹介する。
『白衣をぬいだドクター花戸』 國森 康広(文)國森 康広
(写真) 農山漁村文化協会 1800 円 12/02発行
(いのちつぐ「みとりびと」3)
→命の看取りを伝えるシリーズ。滋賀県東近江市永源寺診療所で
訪問診療、訪問ケアをしている花戸医師。地域の様々な人々と
関わり、命のバトンを繋ぐ姿を紹介。
『アゲハ』 中山 れいこ(文) 少年写真新聞社 1800 円
12/02発行(いのちのかんさつ1)
→飼育観察によってアゲハの生態を卵、幼虫、サナギ、成虫まで
細かなイラストでわかりやすく解説。
制作:アトリエモレリ、監修:矢後勝也
=小学校高学年以上=
『世界の衣装』 パイインターナショナル 1800 円 11/10発行
→世界の美しい民俗衣裳164点をカラー写真で掲載。手作りの
刺繍や織り物、装飾品や文様など、各国の民族の伝統を伝える
貴重な写真集。
『フクシマから学ぶ原発・放射能』 安斎 育郎監修(文)
かもがわ出版 1600 円 12/02発行
(「ふしぎ」を科学しよう 普及版)
→放射能って何?どんな影響を与えるの?福島原発事故を踏まえ
、原発や放射線、再生可能エネルギーについて基礎から整理し
、今必要な知識を伝える。監修:市川章人、小野英喜
『永遠に捨てない服が着たい』 今関 信子(文) 汐文社
1400 円 12/02発行
→環境学習の先生となったカメラマンと、京都の子どもたちの学
習の様子とその取り組みを紹介する。
『津波』 高橋 うらら(文)山中 桃子(絵) かもがわ出版
2500 円 12/02発行(3.11が教えてくれた防災の本2)
→3.11の地震による津波を中心に、津波のメカニズムを知り、
どのように自分の身を守るかを体験者の生の声も交えながら、
分かりやすく解説する。監修:片田敏孝
『名探偵コナン理科ファイル 太陽と月の秘密』 ガリレオ工房
監修(文) 小学館 700 円 12/02発行
(小学館学習まんがシリーズ)
→コナンのマンガで謎解きをしながら、小・中学校で学習する
「太陽」と「月」をわかりやすく学ぶ。
『すごい空の見つけかた2』 武田 康男(文)武田 康男
(写真)草思社 1600 円 12/02発行
→気象写真の第一人者である著者が、40点あまりの美しい空を写
真で紹介、それらの現象がどうすれば見られるかを解説。
=中学以上=
『西洋美術史入門』 池上 英洋(文) 筑摩書房 950 円
12/02発行(ちくまプリマー新書)
→代表的な名画にこめられたメッセージを読み解きながら、絵画
の鑑賞を楽しむ本。ヨーロッパの中高校生も学ぶメソッドをベ
ースにした西洋美術史入門の書。
『写真でわかる雑草の呼び名事典』 亀田 龍吉(文)亀田 龍吉
(写真)世界文化社 1500 円 12/02発行
→身近な雑草80種をカラー写真で解説。春の雑草32種、夏の
雑草27種、秋の雑草21種を掲載。
■ 今週の一冊 ■
今週は『ジェンナ 奇跡を生きる少女』。
設定を理解するのに多少の辛抱がいりましたが、わかってからは
スピードアップして物語が進みました。
なぜ記憶がないのか、その理由はちょっと衝撃です。詳しく書く
とネタバレになってしまうので、多くは語れませんが、SFであ
り、医療問題であり、家族の問題でもあり、様々な読み方のでき
る作品でした。もちろん、YAとシリーズにあるように恋ものと
しても読めます。
結末に抵抗を感じてしまう人がいるかも…と思いますが、答えを
作者が提示しているのは好感が持てます。私はこれもあり、と思
いました。
ミステリアスな雰囲気の稀有な作品です。(す)