2011年12月18日~12月31日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
♪ 絵本 ♪ 7点
『みにくいフジツボのフジコ』アリス館
『あかちゃんがぴたっ』ブロンズ新社
『たんじょうびおめでとう!』長崎出版
『ポレポレやまのぼり』大日本図書
『おうさまでかけましょう』フレーベル館
『みえないばくだん』小学館
『ローラのすてきな耳』朝日学生新聞社
♪ フィクション ♪ 7点
『トミーは大いそぎ』大日本図書
『オレンジ党最後の歌』復刊ドットコム
『雨あがりのメデジン』鈴木出版
『一角獣のいる庭』角川書店
『RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧』角川書店
『戦火の馬』評論社
『サリーのえらぶ道』さ・え・ら書房
♪ ノンフィクション ♪ 16点
『救急車』ほるぷ出版
『おかえりなさい はやぶさ 2592日の宇宙航海記』講談社
『助けるロボット』汐文社
『星空ガイド2012』誠文堂新光社
『ダム』ほるぷ出版
『地球の不思議を科学する』誠文堂新光社
『だまし絵の不思議な世界』誠文堂新光社
『12歳のキミに語る憲法』岩崎書店
『みんなが知りたい放射線の話』少年写真新聞社
『ヤモリの指から不思議なテープ』アリス館
『春を待つ里山』ポプラ社
『彩りの家』平凡社
『歴史と発掘』ベースボールマガジン社
『出雲』平凡社
『スポーツ科学の教科書』岩波書店
『日本の津波災害』岩波書店
♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点
『わたしの山の精霊ものがたり』さ・え・ら書房
■ 今週のおすすめ ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『みにくいフジツボのフジコ』 山西 ゲンイチ(文・絵)
アリス館 1300 円 11/12発行
→フジツボのフジコは、海の側の岩の上にはりついて住んでいま
す。体の色が違うフジコをいじめる兄弟たち。そんなフジコに
お母さんが思わぬことを言い…。
『あかちゃんがぴたっ』 チェ・ジョンソン(文)ハン・ビョンホ
(絵)チャン・ヨンス(訳) ブロンズ新社 800 円 12/01発行
→うさぎのあかちゃんがお母さんにぴたっ。ワニのあかちゃんが
、お母さんにぴたっ。厚紙のボードブック赤ちゃん絵本。
『たんじょうびおめでとう!』 マーガレット・ワイズ・ブラウン
(文)レナード・ワイスガード(絵)こみや ゆう(訳)
長崎出版 1500 円 11/12発行
→森の中で生まれた動物たちが1歳の誕生日を迎えます。プレゼ
ントはそれぞれが一番欲しいもの…。ワイスガードの絵が実に
美しく、見ているだけで幸せな気持ちになります。
『ポレポレやまのぼり』 たしろ ちさと(文・絵) 大日本図書
1400 円 11/12発行
→あわてんぼうのやぎくん、お調子者のはりねずみくん、しっか
り者のぞうくん。みんなそろって山登り。あわてずゆっくりと
「ポレポレやまのぼり」。
『おうさまでかけましょう』 寺村 輝夫(文)和歌山 静子
(絵) フレーベル館 1200 円 11/12発行
(復刊絵本セレクション)
→王様の部屋の窓の上にツバメが巣を作りました。王様はかあさ
んツバメにヒナを1羽ほしいと頼みます。するとかあさんツバ
メは…。1979年同社刊復刊。
=小学校低学年以上=
『みえないばくだん』 たかはし よしこ(文)かとう はやと
(絵) 小学館 1300 円 11/12発行
→「みえないばくだん」とは、福島の原発事故のこと。2011年5
月に大人向けブログとしてアップされたものを絵本化したも
の。淡々と、しかし切々と「みえないばくだん」の恐ろしさを
訴える。
『ローラのすてきな耳』 エルフィ・ネイセ(文)エリーネ・ファ
ンリンデハウゼ(絵)白井 一夫(訳) 朝日学生新聞社
1000 円 11/12発行
→私はローラ。耳がよく聞こえない。話しかけられても聞き取れ
ないことがある。でもある日、補聴器をつけてもらって…。耳
が聞こえにくい女の子の気持ちを素直に描いた絵本。
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『トミーは大いそぎ』 ヘレン・パーマー(文)赤坂 三好(絵)
光吉 夏弥(訳) 大日本図書 1200 円 11/12発行
(新装版ゆかいなゆかいなおはなし)
→市長さんに届ける大事な手紙。トミーは市長さんに届けるため
に、タクシー、消防車、オートバイクと乗り継ぎます…。
1978年同社刊の新装版。
=小学校高学年以上=
『オレンジ党最後の歌』 天沢 退二郎(文) 復刊ドットコム
2800 円 11/12発行
→名和ゆきえとルミは同じ出来事を別々の場所から見ている夢を
見る。やがて6人は再び集まりオレンジ党が復活するが…。
『オレンジ党』シリーズ第4部。
『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ(文)
鴨下 潤(絵)宇野 和美(訳) 鈴木出版 1400 円
11/12発行
→小学校に通わなくなったカミーロは、父親に「酒を買って来い
」といわれる毎日。地区に近代的な図書館ができても、彼には
関係ない存在だったが、図書館員のマールさんと出会い…。
=中学以上=
『一角獣のいる庭』 篠原 美季(文) 角川書店 1700 円
11/12発行(銀のさじ)
→ミッション系スクール・カリス女学院に通う平凡な少女、伊東
美織。「カリスの泉」特派員に選出されたことから、不可解な
事件が起こり始め…。
『RDG レッドデータガール2 はじめてのお化粧』 荻原
規子(文) 角川書店 552 円 11/12発行(角川文庫)
→2009年同社刊の文庫化。
『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ(文)佐藤 見果夢(訳)
評論社 1300 円 12/01発行
→少年との農場暮らしを後にして、戦場の最前線に送られた馬・
ジョーイ。この馬の目を通して語られる「戦争」。
『サリーのえらぶ道』 エリザベス・オハラ(文)もりうち
すみこ(訳) さ・え・ら書房 1700 円 11/12発行
→故郷のアイルランド・ドニゴール州に帰ったサリー。しかし現
実は厳しいものばかり…。『サリーの帰る家』続編。
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『救急車』 こどもくらぶ編(文) ほるぷ出版 2800 円
11/12発行(人びとをまもるのりもののしくみ3)
→消防車の車の中で、急病人やけが人を運ぶ救急車。さまざまな
救急車をカラー写真で紹介する。
=小学校中学年以上=
『おかえりなさい はやぶさ 2592日の宇宙航海記』 吉川 真
監修(文) 講談社 1500 円 11/12発行
→はやぶさの2592日の旅の軌跡を主だったミッション毎に、カラ
ー写真で解説する。オーストラリアの空で流れ星となって燃え
尽きた写真が美しく感動的。
『助けるロボット』 富山 健監修(文) 汐文社 2300 円
11/12発行(はたらくロボット2)
→はやぶさ、レスキューロボット、巡回警備ロボットなど様々な
働くロボットたちをカラー写真で紹介する。
『星空ガイド2012』 藤井 旭(文) 誠文堂新光社 1000 円
11/12発行
『ダム』 溝渕 利明監修(文) ほるぷ出版 2800 円
11/12発行(見学しよう工事現場3)
→大型の工事車両を駆使し、コンクリートによって作られる大規
模ダムの工事現場をカラー写真で紹介する。「見学しようシリ
ーズ」第3巻。
=小学校高学年以上=
『地球の不思議を科学する』 青木 正博監修(文)
誠文堂新光社 2200 円 11/12発行
(子供の科学・サイエンスブック)
→気象、地震、火山、生物進化、地球環境など地球上の様々な事
象をカラー写真と図説で分かりやすく解説する。
『だまし絵の不思議な世界』 杉原 厚吉(文) 誠文堂新光社
2200 円 11/12発行(子供の科学・サイエンスブック)
→だまし絵の描き方やだまし絵を立体にする方法を写真と図版で
わかりやすく解説。不思議な絵を立体でつくる展開図付き。
『12歳のキミに語る憲法』 福島 みずほ編(文) 岩崎書店
1300 円 12/01発行
→日本国憲法について、福島みずほ、森達也ら7人が「12歳のキ
ミ」に憲法のそれぞれの条項について、考えと思いを語る。
『みんなが知りたい放射線の話』 谷川 勝至(文)
少年写真新聞社 1500 円 11/12発行(ちしきのもり)
→福島原発以来、関心や疑問、不安が高まっている「放射線」に
ついての様々なこと。科学的立場で放射線について分かりやす
く解説する。巻末に親向けの解説もあり。
『ヤモリの指から不思議なテープ』 松田 素子(文)西澤
真樹子(絵) アリス館 1300 円 11/12発行
→監修:石田秀輝、共著:江口絵理/自然界にある不思議な力を
、科学技術で実用化させた色々をまとめたもの。タコの吸盤か
ら滑らないバスケットシューズの靴底など、身近にたくさんあ
ることがわかる。
『春を待つ里山』 会田 法行(文)山口 明夏(写真)ポプラ社
1500 円 11/12発行
→福島原発事故で避難区域となっている飯舘村、川俣町、葛尾村
の人々の姿を写真と取材で描いたフォト・ノンフィクション。
『彩りの家』 八島 正年(文) 平凡社 1800 円 11/12発行
(くうねるところにすむところ:家を伝える本シリーズ)
→僕は10歳。これから隣町にあるおばあちゃんの家に泊りがけで
遊びに行くところ。僕はおばあちゃんの家が好き。
共著:八島夕子
『歴史と発掘』 山田 幸雄監修(文) ベースボールマガジン社
2200 円 11/12発行(Q&A式しらべるラケットスポーツ1)
→卓球、テニス、バドミントンなどのラケットスポーツの歴史や
ルールといった基礎知識をクイズ形式で紹介する。
=中学以上=
『出雲』 瀧音 能之監修(文) 平凡社 1200 円 12/01発行
(太陽の地図帖)
→古事記のふるさと出雲。出雲大社を始め、古事記の舞台となっ
た様々な場所を美しい写真と共に紹介する。
『スポーツ科学の教科書』 谷本 道哉(文) 岩波書店 840 円
11/12発行(岩波ジュニア新書)
→スポーツで強くなるには?運動生理学、機能解剖学、スポーツ
バイオメカニクス、スポーツ栄養学などの観点から、現場で起
こる疑問に一問一答で答える。監修:石井直方
『日本の津波災害』 伊藤 和明(文) 岩波書店 820 円
11/12発行(岩波ジュニア新書)
→日本書紀に記された最古の津波から2011年3月11日の東日本大
震災まで、日本で起きた津波をエピソードを交えながら辿る、
津波災害の日本史。
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
=小学校高学年以上=
『わたしの山の精霊ものがたり』 オトフリート・プロイスラー
(文)ヘルベルト・ホルツィング(絵)吉田 孝夫(訳)
さ・え・ら書房 1700 円 11/12発行
→ヨーロッパの大山脈リーゼンゲビルゲ。精霊たちと人々が織り
成す物語。戦争によって生まれ故郷を追われたプロイスラーが
、故郷の山の精霊の民話24編と創作3編を綴った作品。
■ 今週の一冊 ■
今週は2日連続でのお届けです。実はこの310号で2011年入荷分の
本のご紹介はすべて終了!(す)(く)2人体制でよく頑張りま
した(涙)?!! なんて手前味噌なことばかり言っていないで、
今週の本を2冊ご紹介。
1冊目は、『みんなが知りたい放射線の話』です。
福島での原発事故の後、「シーベルト」や「セシウム」など様々
な用語がテレビやニュースで飛びかっていますが、分かるようで
分からない「放射線」や「放射能」。
この本では、放射線について子どもたちが正しい知識を持っても
らうために科学の立場で、わかりやすい解説がされています。
化学の赤点常連組だった私にも(!)理解できたので、高学年の
子どもたちにも分かるのではないかと思います。
後半に大人向けの解説もあり、是非お子さんと一緒に読んでいた
だきたいと思いました。
子どもたちの中にある「放射線」「放射能」への疑問や不安を取
り去ることは、福島の原発事故で苦しんでいる人々を理解し、支
える第一歩でもあると改めて思いました。
今週のもう1冊は、岩波ジュニア新書『日本の津波災害』です。
『日本書紀』に記されている日本最古の大地震、津波の記録から
史上最大の被害をもたらした関東大震災、そして2011年の東日本
大震災までを記録した言わば「津波災害の日本史」。
四方を海で囲まれている日本は、繰り返し津波の被害に翻弄され
てきました。その度に、親は子へ孫へと教訓を伝えてきました。
それによって助かった命もたくさんあります。
災害の歴史を知ることは、未来の災害への備えをすることでもあ
ります。
そうした意味でもこの本は、自然と共存していくための大切なテ
キストにもなるでしょう。 (く)