2011年11月6日~11月12日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 9点

『3びきのうさぎ』文渓堂
『聖ニコラスがやってくる!』西村書店ー新潟ー
『ぼくのおばあちゃんはスター』セーラー出版
『バスがくるまで』小峰書店
『みんなで!いえをたてる』偕成社
『ぼくはブルトーザー!』こぐま社
『スプーンのさいじろうくん スプーンしんぶんのおはなし』
小学館
『おばあちゃんと花のてぶくろ』文渓堂
『ねことおもちゃのじかん』講談社

♪ フィクション ♪ 15点

『イップとヤネケ シンタクラースがやってくる!』岩波書店
『つむぎがかぞくになった日』ポプラ社
『うさぎのラジオ』国土社
『星ねこさんのおはなし ちいさなともだち』のら書店
『しじみからのおくりもの』国土社
『死神の追跡者』ポプラ社
『あやかしファンタジア』理論社
『パスワードまぼろしの水 風浜電子探偵団事件ノート25(中学
生編)』                      講談社
『カラフル』講談社
『舟を編む』光文社
『怪物はささやく』あすなろ書房
『プラテーロとわたし』岩波書店
『大江戸妖怪かわら版1 異界より落ち来る者あり』講談社
『小さな国のつづきの話』講談社
『ちいさいモモちゃん』講談社

♪ ノンフィクション ♪ 7点

『鳥』講談社
『生きものびっくり生態図鑑』文渓堂
『こども大図鑑 人体』河出書房新社
『学習新聞のつくり方事典』PHP研究所
『農業者になるには』ぺりかん社
『孔子はこう考えた』筑摩書房
『「しがらみ」を科学する』筑摩書房

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 3点

『読んであげたいおはなし(上)』筑摩書房
『読んであげたいおはなし(下)』筑摩書房
『中国民話集』岩波書店

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『3びきのうさぎ』 ゼルク・ゾルターン(文)レイク・カーロイ
(絵)マンディ・ハシモト・レナ(訳) 文渓堂 1300 円
11/11発行
→昔々ある所に3びきのうさぎがおりました。うさぎたちは、カ
ササギに向かっていいます。「ぼくたち王様みたいだろう。こ
れからキツネを捕まえて食べるとしよう」。それを信じたカサ
サギは…。

『聖ニコラスがやってくる!』 クレメント・C・ムーア(文)
ロバート・イングペン(絵)柳瀬 尚紀(訳)
西村書店ー新潟ー 1500 円 11/11発行
→1822年のクリスマス・イブにクレメント・ムーアが子どもたち
に贈った詩。サンタクロースのイメージを作ったといわれるこ
の詩を絵本にしたもの。この訳者らしい、押韻にこだわった翻
訳が特徴的。

『ぼくのおばあちゃんはスター』 カール・ノラック(文)イング
リッド・ゴドン(絵)いずみ ちほこ(訳) セーラー出版
1500 円 11/11発行
→おばあちゃんは、ぼくのお星様で太陽なんだ。かくれんぼが上
手で、好きな料理も作ってくれる。大好きな大好きなおばあち
ゃん。

『バスがくるまで』 森山 京(文)黒井 健(絵) 小峰書店
1400 円 11/11発行(にじいろえほん)
→くまのこは、おばあちゃんを迎えにバスの停留所に向かいます
。おばあちゃんが乗ったバスがくるまでベンチに座っていると
次々いろいろな人がやってきて…。

『みんなで!いえをたてる』 竹下 文子(文)鈴木 まもる
(絵) 偕成社 1000 円 11/11発行
→空き地に家が建ちます。ショベルカーやダンプカー、工事車両
が次々やってきて土台を作り、柱を立て…。新しい家ができる
までを楽しく描いた絵本。

『ぼくはブルトーザー!』 三浦 太郎(文・絵) こぐま社
1100 円 11/11発行
→今日は砂場に誰もいない。ぼく一人で大きなお城を作るんだ。
ブルドーザーになったり、ロードローラーになったりして、
お城を作るぼく。そして…。

『スプーンのさいじろうくん スプーンしんぶんのおはなし』
もりや しげやす(文)山口 マオ(絵) 小学館 1200 円
11/11発行(おひさまのほん)
→ぼくは、銀色スプーンのさじろう。よしお君の家の台所にいる
けれど、実はぼくは新聞記者でもある…。絵本デビュー作。

=小学校低学年以上=

『おばあちゃんと花のてぶくろ』 セシル・カステルッチ(文)
ジュリア・ディノス(絵)水谷 阿紀子(訳) 文渓堂
1400 円 11/10発行
→あたしのおばあちゃん、花を育てるのが上手だった。私に庭仕
事をいろいろ教えてくれたおばあちゃん。でも、ある時おばあ
ちゃんが亡くなり、残った花の手袋であたしがしたことは…。

=小学校中学年以上=

『ねことおもちゃのじかん』 レズリー・アン・アイボリー(文・
絵)木原 悦子(訳) 講談社 1500 円 11/11発行
(講談社の翻訳絵本)
→猫のオクトパシーがお気に入りのぬいぐるみ・タイガーを探し
ておもちゃの山を歩き回ります。美しい猫を描くレズリー・ア
ン・アイボリーの絵本。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『イップとヤネケ シンタクラースがやってくる!』 アニー・G
・シュミット(文)フィーブ・ヴェステンドルプ(絵)西村
由美(訳) 岩波書店 1300 円 11/11発行
→仲良しのイップとヤネケを通して、オランダのクリスマスの様
子を描く。シンタクロースのプレゼントが待ち遠しい。

『つむぎがかぞくになった日』 なりゆき わかこ(文)小松
良佳(絵) ポプラ社 900 円 11/11発行
(ポプラちいさなおはなし)
→ぼくの家の隣に住んでいるげんぞうじいちゃんは、すごく腕の
いい大工だ。2年生になったある日、じいちゃんが子猫を拾っ
て育て始めた。つむぎと名付けられた猫。そして…。

『うさぎのラジオ』 島村 木綿子(文)いたや さとし(絵)
国土社 1200 円 11/11発行
→ちなみは、飼っているうさぎ・月丸と仲良し。ある日、月丸の
耳から小さな黒い箱が落ちました。ちなみが耳を当てると、誰
かの話す声がします。…それは「うさぎのラジオ」だったので
す!

『星ねこさんのおはなし ちいさなともだち』 にしな さちこ
(文・絵) のら書店 1200 円 11/11発行
→ねこが川で顔を洗っていると、魚がねこの手元に飛び込んでき
ました。魚はねこの家に遊びに行きたいと言い、そのまま一緒
に暮らすことになりました。

=小学校中学年以上=

『しじみからのおくりもの』 木下 宣子(文)平島 毅(絵)
国土社 1300 円 11/11発行
→小学6年の姉、明日香は病気で入院しているお母さんの代わり
に、妹結花の面倒をみている。お父さんは交通事故で亡くなり
、2人きりで夕飯を食べているとしじみの中から…。

=小学校高学年以上=

『死神の追跡者』 クリス・プリーストリー(文)佐竹 美保
(絵)堀川 志野舞(訳) ポプラ社 1480 円 11/11発行
(トム・マーロウの奇妙な事件簿1)
→18世紀のロンドン。印刷工場で働く少年トムは、連続殺人事件
の噂話を耳にする。死神が描かれたカードが残されていたとい
う。この謎を追うトムは、事件に巻き込まれていき…。

『あやかしファンタジア』 斉藤 洋(文)森田 みちよ(絵)
理論社 1300 円 11/11発行(おはなしルネッサンス)
→中華料理屋の前を通るといつも大男が店の中で怒っている。と
ころが店に入るとその男の姿がどこにもなく…(「不機嫌な男
」)。不思議な現象や妖かしが出てくる短編を9つ収録。

『パスワードまぼろしの水 風浜電子探偵団事件ノート25(中学
生編)』 松原 秀行(文)梶山 直美(絵) 講談社 670 円
11/11発行(講談社青い鳥文庫)

『カラフル』 森 絵都(文) 講談社 1500 円 11/11発行
→死んだはずのぼくの前に現れた天使。「おめでとうございます
。抽選に当たりました」と告げられ…。
1998年理論社刊の改訂新装版。

=中学以上=

『舟を編む』 三浦 しをん(文) 光文社 1500 円 11/09発行
→玄武書房営業部に勤める馬締(まじめ)は、辞書編集部へ異動
。変人で通っていた彼だが、新しい辞書を編む仲間として受け
入れられ、仕事に没頭する。日本語、本への愛情を感じる物語。

『怪物はささやく』 パトリック・ネス(文)池田 真紀子(訳)
あすなろ書房 1600 円 11/11発行
→13歳の少年コナーは、学校ではほとんどめだたない存在で、優
等生のハリーからイジメを受けていた。そんなコナーが「怪物
」が現れる夢を見始める…。原案:シヴォーン・ダウド

『プラテーロとわたし』 J・R・ヒメーネス(文)長南 実
(訳) 岩波書店 800 円 11/11発行(岩波文庫)
→2001年同社刊の復刊。

『大江戸妖怪かわら版1 異界より落ち来る者あり』 香月 日
輪(文) 講談社 448 円 11/11発行(講談社文庫)

『小さな国のつづきの話』 佐藤 さとる(文)村上 勉(絵)
講談社 524 円 11/11発行(講談社文庫)
→解説:佐藤多佳子

『ちいさいモモちゃん』 松谷 みよ子(文) 講談社 552 円
11/11発行(講談社文庫)
→解説:角田光代/同社より、1964年刊『ちいさいモモちゃん』
と1974年刊『モモちゃんとプー』の合本。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『鳥』 川上 和人監修(文) 講談社 2000 円 11/11発行
(講談社の動く図鑑MOVE)
→最新の分類体系で、およそ500種の世界各地の鳥を紹介する
。NHKスペシャルで使用された動画が入ったDVDつき。

=小学校中学年以上=

『生きものびっくり生態図鑑』 リン・ハギンズ=クーパー(文)
宮田 攝子(訳) 文渓堂 2800 円 11/11発行
→日本語版監修:海野和男、川田伸一郎、篠原現人、西海功

『こども大図鑑 人体』 リチャード・ウォーカー(文)
河出書房新社 1900 円 11/11発行
→「人体のなりたち」「人体のはたらき」「人体をまもる」の三
部構成で、人体をビジュアルに紹介する。

=小学校高学年以上=

『学習新聞のつくり方事典』 鈴木 伸男編(文) PHP研究所
2800 円 11/11発行
→学習新聞の作り方を取材の方法、割付のコツ、校正の仕方まで
イラストを使い、分かりやすく説明する。様々な学習新聞も紹
介。

=中学以上=

『農業者になるには』 佐藤 亮子(文) ぺりかん社 1200 円
11/11発行(なるにはBOOKS)
→農業の第一線で活躍する人々を取材し、その現場を紹介。また
日本の農業の歩みと将来性も解説し、就農するために必要なこ
とも紹介する。

『孔子はこう考えた』 山田 史生(文) 筑摩書房 780 円
11/11発行(ちくまプリマー新書)
→『論語』の言葉を若者たち向けに分かりやすく解説し、生きる
指針を教える。

『「しがらみ」を科学する』 山岸 俊男(文) 筑摩書房
780 円 11/11発行(ちくまプリマー新書)
→「社会」は「しがらみ」だという。誰も望んでいないのに、
「しがらみ」によって行動範囲が縛られる。その社会の構造を
解き、「しがらみ」から自由になれる道筋を考えようとする一
冊。

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪

=中学以上=

『読んであげたいおはなし(上)』 松谷 みよ子(文)
筑摩書房 840 円 11/11発行(ちくま文庫)
→2002年同社刊の文庫化。

『読んであげたいおはなし(下)』 松谷 みよ子(文)
筑摩書房 840 円 11/11発行(ちくま文庫)
→2002年同社刊の文庫化。

『中国民話集』 飯倉 照平(訳) 岩波書店 900 円 11/11発行
(岩波文庫)
→1993年同社刊の復刊。

■ 今週の一冊 ■

今週は『舟を編む』です。
世間的にも話題になっている小説ですが、とても読後感のよいも
のでした。久しぶりに電車の中で、目頭が熱くなり、困りました。

辞書編集部という地味な場所での、辞書へかける熱い思いを持っ
た人々のお話。
モノをつくる人の心意気が感じられます。

今、手にしている一冊の本も、この本の登場人物たちのような思
いの元にあるものだと信じたいと思いました。  (す)