2011年10月2日~10月8日入荷分
■ 今週のおすすめ ■
♪ 絵本 ♪ 12点
『蝶の目と草はらの秘密』冨山房
『やきいもするぞ』ゴブリン書房
『どんどこどん』福音館書店
『くさはら』福音館書店
『おおきいちいさい』福音館書店
『さあ、とんでごらん!』岩崎書店
『ハックションあれッ??』BL出版
『おばけバースディ』絵本館
『ぶつくさモンクターレさん』PHP研究所
『ファーディのクリスマス』理論社
『ねこのチャッピー』小峰書店
『アラジン』大日本絵画
♪ フィクション ♪ 18点
『いちねんせいのよーい、どん!』ポプラ社
『あいうえおのきもち』講談社
『お江戸あやかし物語 つくろいものやはじめます』偕成社
『さすらい猫ノアの伝説 勇気リンリン!の巻』講談社
『風のロンリー』国土社
『モーグルビート!』ポプラ社
『クラーケンの島』偕成社
『完訳オズの魔法使い』復刊ドットコム
『メン! ふたりの剣』そうえん社
『オリンポスと神々と7人の英雄1 消えた英雄』ほるぷ出版
『見えるもの』小峰書店
『アニアの方法』フレーベル館
『「リベンジする」とあいつは言った』ポプラ社
『獣の奏者8』講談社
『虫けらの群霊』未知谷
『来たれ、野球部!』講談社
『少年少女飛行倶楽部』文藝春秋
『サマーサイダー』文藝春秋
♪ ノンフィクション ♪ 13点
『羽生義治のこども将棋 序盤の指し方入門』池田書店
『宇宙の不思議がわかる事典』PHP研究所
『怪物 わたしたちのべつの顔?』岩崎書店
『希望 僕が被災地で考えたこと』講談社
『野の花さんぽ図鑑 木の実と紅葉』築地書館
『スエズ運河を消せ』柏書房
『再発見 日本の民藝』小学館
『娘と話す原発ってなに?』現代企画室
『A STORY OF THE SUN AND PHOTOC
ATALYSTS』偕成社
『14歳のアウシュヴィッツ』白水社
『平安文学でわかる恋の法則』筑摩書房
『はじめて学ぶ生命倫理』筑摩書房
『今からはじめる!就職へのレッスン』ぺりかん社
♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 1点
『ここにいる』ポプラ社
■ 今週のおすすめ ■
♪♪ 絵本 ♪♪
=幼児以上=
『蝶の目と草はらの秘密』 ジョイス・シドマン(文)ベス・クロ
ムス(絵)百々 佑利子(訳) 冨山房2000 円 11/10発行
→「そろそろあかるくなるころ…あなたはなにをみつける?」ス
クラッチボードで描かれた美しい草原の絵と「なぞかけ」と科
学的な説明という3つのものが一体となった絵本。
共訳:藤田千枝。
『やきいもするぞ』 おくはら ゆめ(文・絵) ゴブリン書房
1400 円 11/10発行
→森は落ち葉だらけで、畑はお芋だらけ。森の動物たちはみんな
叫びます。「やきいもするぞ」やがてやきいもを食べたみんな
はオナラをしはじめ、今度は「おなら大会」が始まります。
『どんどこどん』 和歌山 静子(文・絵) 福音館書店800 円
11/10発行(幼児絵本シリーズ)
→「つちのなかでどんどこどん あらにんじん」土の中でいろい
ろな野菜がどんどこどん…。2008年10月1日発行「こどものと
も年少版」のハードカバー化。
『くさはら』 加藤 幸子(文)酒井 駒子(絵) 福音館書店
800 円 11/10発行(幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)
→お父さん、お母さん、お兄ちゃんと川へ遊びに行ったゆーちゃ
ん。ちょうちょを追いかけているうちにくさはらに入り込みま
す。2008年9月1日発行「ちいさなかがくのとも」のハードカバ
ー化。
『おおきいちいさい』 元永 定正(文・絵) 福音館書店
700 円 11/10発行(0.1.2.えほん)
→いろいろな「おおきい」「ちいさい」。2008年10月1日発行「
こどものとも0.1.2.」のハードカバー化。著者遺作。
『さあ、とんでごらん!』 サイモン・ジェームズ(文・絵)福本
友美子(訳) 岩崎書店1300 円 11/10発行
→鳥たちは南の国へ旅立ちます。でも小鳥のジョージは怖くてま
だ飛べません。ところが母さん鳥がエサを探しているうちにジ
ョージのいる巣が空中に飛ばされ…。
『ハックションあれッ??』 デブ・ラッキ(文・絵)青山 南
(訳) BL出版1400 円 11/10発行
→あるところにものすごいクシャミをした男の子がいました。あ
んまりすごいクシャミだったので自分の名前も忘れてしまいま
した。そして…。
『おばけバースディ』 佐々木 マキ(文・絵) 絵本館1200 円
11/10発行
→きのこちゃんの家にプレゼントを持って、続々集まるおばけた
ち。今日はきのこちゃんの誕生日。きのこちゃんの家に着くと
…。
『ぶつくさモンクターレさん』 サトシン(文)西村 敏雄(絵)
PHP研究所1200 円 11/10発行(わたしのえほん)
→モンクターレさんはいつも文句を言ってばかり。行く先々で文
句をまき散らします。これには町の人たちもさすがにうんざり
。ところが、モンクターレさんが家に帰ると…。
『ファーディのクリスマス』 ジュリア・ローリンソン(文)ティ
ファニー・ビーク(絵)木坂 涼(訳) 理論社1400 円
11/10発行
→クリスマス・イブの日、きつねのファーディは引越しをしたウ
サギさんたちの家にサンタさんがたどりつけるか心配になりま
す。ウサギとサンタさんのために道しるべをつけるファーディ
。そして…。
=小学校低学年以上=
『ねこのチャッピー』 ささめや ゆき(文・絵) 小峰書店
1400 円 11/09発行(にじいろえほん)
→小さな子ネコだったチャッピーは母になり、でもいつも側にい
た。あとわずかで23回目の誕生日がくる冬の日、ボクの腕の中
で息をひきとったチャッピー…。
=小学校高学年以上=
『アラジン』 ニルート・プタピパット(文・絵)よしい かずみ
(訳) 大日本絵画2800 円 11/10発行
→『アラジンと魔法のランプ』を影絵のような精密な立体場面で
紹介するしかけ絵本。全部で6場面。
♪♪ フィクション ♪♪
=小学校低学年以上=
『いちねんせいのよーい、どん!』 北川 チハル(文)吉田
奈美(絵) ポプラ社900 円 11/10発行
(ポプラちいさなおはなし)
→もうすぐあきかぜ小学校の運動会。一年生のしゅう君はかっこ
いいいなずまマークの運動靴で徒競走を走ります。ところが一
等賞になれず、泣いて駄々をこね…。
『あいうえおのきもち』 ひろかわ さえこ(文・絵) 講談社
1200 円 11/10発行(わくわくライブラリー)
→「おどろく あ、かなしむ あ、あきれる あ。ああ こころ
から あふれる あ」…。「あ」から「ん」までの五十音を使
った、それぞれの言葉たちの気持ちを歌った本。
=小学校中学年以上=
『お江戸あやかし物語 つくろいものやはじめます』 水沢 いお
り(文)石橋 富士子(絵) 偕成社1200 円 11/10発行
→裁縫箱から飛び出した“あやかし”が始めた店「つくろいもの
屋 こまち」。あやかしだけに、訪れるのは不思議なお客ばか
りです。江戸の風情がうかがえる、挿絵も楽しい物語。
『さすらい猫ノアの伝説 勇気リンリン!の巻』 重松 清(文)
杉田 比呂美(絵) 講談社620 円 11/10発行
(講談社青い鳥文庫)
→新学期、5年1組に風呂敷を首に巻いた黒猫が現れた。その風呂
敷には手紙があって、黒猫ノアがクラスの忘れたことを思い出
させてくれるらしい。忘れたこととは一体なに?
『風のロンリー』 河相 美恵子(文) 国土社1300 円
11/10発行
→るりが一人でお留守番をしているとかわせみがおばあちゃんか
らの手紙を届けにきた。おばあちゃんに無性に会いたくなった
るりの元に風のロンリーがやってくる。そして…。
=小学校高学年以上=
『モーグルビート!』 工藤 純子(文)加藤 アカツキ(絵)
ポプラ社1300 円 11/10発行(ノベルズ・エクスプレス)
→スキーが好きなのに、何か物足りなさを感じていた小6の一子。
転校生の美鈴が、スキー競技のモーグルで世界を目指している
と知り、自分もと一念発起するが…。
『クラーケンの島』 エヴァ・イボットソン(文)ひらい たかこ
(絵)三辺 律子(訳) 偕成社1500 円 11/10発行
→3人のおばさんたちは、子どもを誘拐することに決めた。連続
誘拐事件に騒然となるロンドン。そして子どもたちが連れてこ
られたのは伝説の動物たちが住む島だった…。
『完訳オズの魔法使い』 ライマン・フランク・ボーム(文)サカ
イノビー(絵)宮坂 宏美(訳) 復刊ドットコム1800 円
11/10発行(オズの魔法使いシリーズ1)
→『オズの魔法使い』シリーズ全15巻の1巻目。これまで品切れ
で入手できなかったシリーズの他の巻も刊行予定。完訳。
『メン! ふたりの剣』 開 隆人(文)高田 桂(絵) そうえ
ん社950 円 11/10発行(ホップステップキッズ)
→剣道部主将のミクは、地元では敵なし。ところが、「神速」と
よばれるユリンが現れて…。
『オリンポスと神々と7人の英雄1 消えた英雄』 リック・リオ
ーダン(文)金原 瑞人(訳) ほるぷ出版2000 円
11/10発行
(パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シーズン2)
→記憶をなくしたジェイソンは、少女パイパー、少年リオととも
に、神々の子ども「ハーフ」が集まるハーフ訓練所へ。その頃
、訓練所からパーシーが行方不明になり…。
『見えるもの』 エリン・ハンター(文)高林 由香子(訳)
小峰書店1800 円 11/10発行(ウォーリアーズ3・1)
→サンダー族の族長・ファイヤスターが聞いた予言の意味とは?
「とくべつな猫が3匹現れる」。そしてジェイキット、ホリー
キット、ライオンキットが生れた。この猫たちの運命は…?
『アニアの方法』 佐藤 まどか(文)丹地 陽子(絵)
フレーベル館1500 円 11/09発行(マジックアウト1)
→才術の国エテルリア。最高権力者である神王の信頼を得ている
父を持つアニアは、実は「才」を持たずに生まれた「無才人」
だった。そんなある日、エテルリア国に危機が始まる…。
『「リベンジする」とあいつは言った』 朝比奈 蓉子(文)スカ
イ エマ(絵) ポプラ社1300 円 11/10発行
(ノベルズ・エクスプレス)
→6の3に転校してきた肥満気味の江本。イライラしていたぼくは
、八つ当たり的に江本をからかいメガネを壊してしまう。その
ために江本は骨折してしまい、お見舞いに行ったぼくだったが
…。
『獣の奏者8』 上橋 菜穂子(文)武本 糸会(絵) 講談社
670 円 11/10発行(講談社青い鳥文庫)
=中学以上=
『虫けらの群霊』 パウル・シェーアバルト(文)スズキ コージ
(絵)鈴木 芳子(訳) 未知谷1800 円 11/10発行
→虫けらの霊たちのレース。トップの百万人に入れば「神」にな
れる。宇宙へ飛び出す群霊たち…。
『来たれ、野球部!』 鹿島田 真希(文) 講談社1500 円
11/09発行
→野球部のエースにして、秀才の喜多と幼馴染で目立つのが嫌い
な女の子奈緒。恋人同士になった二人だったが、10年前に自殺
した女子高生の日記をきっかけに喜多が変わり始め…。
『少年少女飛行倶楽部』 加納 朋子(文)丹地 陽子(絵)
文藝春秋562 円 11/10発行(文春文庫)
→解説:金原瑞人/2009年同社刊の文庫化。
『サマーサイダー』 壁井 ユカコ(文) 文藝春秋1500 円
11/10発行
→廃校となった中学校を卒業した幼なじみの3人…誉、ミズ、悠
。彼らには、担任だった変わり者教師・佐野(自分は蝉だと思
っていた)をめぐる誰にも言えない秘密があった。
♪♪ ノンフィクション ♪♪
=小学校中学年以上=
『羽生義治のこども将棋 序盤の指し方入門』 羽生 義治監修
(文) 池田書店950 円 11/10発行
→「駒の動かし方は覚えたけれど、どんな風に戦っていったらい
いか分からない」…将棋を覚えたての読者に「よい攻めと守り
」の作戦を紹介する。
=小学校高学年以上=
『宇宙の不思議がわかる事典』 縣 秀彦監修(文) PHP研究
所2800 円 11/10発行
→「地球はなぜ丸いのか?」「月に人は住めるのか?」「太陽系
の外にも惑星はあるのか?」素朴な宇宙にまつわる疑問にカラ
ー写真やイラストを使い、分かりやすく解説する。
『怪物 わたしたちのべつの顔?』 ピエール・ペジュ(文)ステ
ファヌ・ブランケ(絵)伏見 操(訳) 岩崎書店1300 円
11/09発行(10代の哲学さんぽ)
→私たちは何を「怪物」と呼ぶのか?「怪物」に対する考え方を
知ることは、実は人間とは何かを知るヒントになる。『10代の
哲学さんぽ』シリーズ第5巻。
=中学以上=
『希望 僕が被災地で考えたこと』 乙武 洋匡(文) 講談社
1300 円 11/07発行
→3月11日東京で地震を経験した著者が、被災地福島、宮城、岩
手を巡った行動の記録。子どもたちに公開授業をしたり、宮城
で始球式をしたりしながら、感じ、得た思いを綴る。
『野の花さんぽ図鑑 木の実と紅葉』 長谷川 哲雄(文・絵)
築地書館2000 円 11/10発行
→秋から初春までの木の実や樹木250種以上を美しいイラストで
紹介する。紅葉のしくみやスギとヒノキの見分け方、果実酒や
ジャムに向くものなどのコラムも掲載。今回は野鳥も収録。
『スエズ運河を消せ』 デヴィッド・フィッシャー(文)金原 瑞
人(訳) 柏書房2600 円 11/10発行
→共訳:杉田七重/「マジックの力でヒトラーを倒せ」との命を
受けた英国人気のマジシャン、ジャスパー率いる“マジックギ
ャング”の活躍の物語。表題の通り運河も消した、その実際は
?
『再発見 日本の民藝』 なかやま あきこ(文)なかやま あき
こ(写真)小学館1200 円 11/10発行
(小学館101ビジュアル新書)
→うつわ、ガラス、木工細工、織物…日本全国の民芸品工房や民
芸店を著者が訪問し、取材。美しい写真と文章で作品を紹介す
る。民芸品を楽しめるカフェや民芸館も紹介。
『娘と話す原発ってなに?』 池内 了(文) 現代企画室
1200 円 11/10発行
→東日本大震災で起こった福島の原発事故。父が娘に語る形式で
、原発のしくみや放射能、放射線など原発に関わる問題を整理
しながら、原発が抱える問題を浮き彫りにしていく。
『A STORY OF THE SUN AND PHOTOC
ATALYSTS』 加古 里子(文・絵) 偕成社1400 円
11/09発行
→共著:藤嶋昭/2010年8月同社刊の英語版。
『14歳のアウシュヴィッツ』 アナ・ノヴァク(文)山本 浩司
(訳) 白水社2600 円 11/10発行
→アウシュヴィッツに送られた14歳の少女アナ。いくつかの収容
所を転々とし、体験した出来事や思いを紙の切れ端やノートに
書き綴った手記をまとめたノンフィクション。
『平安文学でわかる恋の法則』 高木 和子(文) 筑摩書房
820 円 11/10発行(ちくまプリマー新書)
→日本古代文学を研究している著者による、平安文学案内。「源
氏物語」「枕草子」「伊勢物語」などを例にして、人間への洞
察力を深める手がかりを探る。
『はじめて学ぶ生命倫理』 小林 亜津子(文) 筑摩書房
780 円 11/10発行(ちくまプリマー新書)
→いのちの終わりは誰が決めるのか?子どもの医療は誰が決める
のか?安楽死や精子バンク、中絶などの問題を掘り下げて、分
かりやすく解説しながら共に考えていく。
『今からはじめる!就職へのレッスン』 杉山 由美子(文)
ぺりかん社1300 円 11/10発行(なるにはBOOKS別巻)
→超就職難の時代。就職するためにはどんな力を備えていること
が必要か?中学高校生時代に準備できることをインタビューも
交え、具体的にわかりやすく解説する。
♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
=小学校中学年以上=
『ここにいる』 舟崎 克彦(文)味戸 ケイコ(絵) ポプラ社
1400 円 11/10発行
→「目をあげるとあなたはいつもそこにいる…」。大切な誰かを
喪った人のための詩の絵本。舟崎克彦の詩のメッセージが温か
い。
■ 今週の一冊 ■
まずは『蝶の目と草はらの秘密』を。
とても美しい本です。草はらの様子がまず詩で謳われ、ページを
めくるとその科学的視点からの文章、という構成もおもしろい!
たぶん、子どもは科学的視点からは自然の様子を見ることはほと
んどなくて、この本で謳われている詩のような感覚をもつのでは
ないでしょうか。
その「きれい!」とか「フシギだなぁ」という感覚を持つことの
素晴らしさを、再確認させてくれる本だと思います。図案化され
たような絵も、とても味わい深いです。
それから、これは一般書の範疇ではありますが…とてもおもしろ
かったのでぜひともご紹介させてください!
『スエズ運河を消せ』です。
550ページ以上のページ数、ぎっしり組まれた文字。でも、とて
も読み飛ばすわけにはいかず、1週間ほどかかって読み終えまし
た。
第二次世界大戦下、実際にマジックを駆使して戦った男達の物語
です。言ってみれば寄せ集め軍団、はみ出し者の寄せ集めみたい
な「マジックギャング」。彼らの苦悩と活躍を描いています。
ノンフィクションでありながら、ハラハラドキドキしながら読め
てしまうのが、魅力♪
マジシャン・ジャスパーにかかれば舞台も戦場も、それはショー
を見せる劇場なのです。
小説は読みたくない高校生男子に、すすめてみたいです。(す)